同人ゲーム感想とか色々
神学校 -Noli me tangere-

18禁BLADV。PIL/SLASH渾身の三作目。
舞台は幾度目かの世界大戦後の英国。神学校に通う敬虔な優等生マイケルはクリスマスの日に心浮き立たせて実家に帰ったが、両親と妹は何者かにより殺害されていた。理不尽な運命にマイケルは犯人への復讐と神への呪詛に燃える。その上犯人が見つからず憤るマイケルだったが、実家の壁に残された謎のマークの手がかりが通っていた神学校にあることが判明し、家族を殺した犯人を突き止めるためにマイケルは冬季休暇の後神学校に戻る。そしてマークの謎を追ううちに悪魔崇拝の秘密結社に関わりがあることが判明し……という感じでストーリーは進んでいきます。

攻略対象は親友の癒し系少年セシル、厳しい監督生レオニード、不良学生ニール、無邪気な双子の弟のガビィ、気さくで生徒に人気のあるオーガスト神父の五名。テーマは「背徳」。
システムは快適で、グロテスクモードのON/OFFスイッチがある親切設計です。グロモードをオフにしていてもCG達成率などに影響がないのも嬉しいところ。CG鑑賞、ムービー鑑賞、音楽鑑賞、シーン・エンディング回想、ボイス保存機能が完備され、至れり尽くせり。ボイス保存機能は特に嬉しかった機能です。コンフィグでは文字の表示速度テスト用にキャラが喋ってくれます。起動のたびにそれぞれのキャラが時間帯に合わせたセリフで出迎えてくれ、ゲーム終了時もそれぞれのセリフで見送ってくれます。ちなみに豆知識ですが、通常は同じキャラが出迎えて見送ってくれるのですが、コンフィグでテストすると出迎えてくれたキャラを違うキャラに切り替えることが可能です。BGMも情景によく合っていました。

グラフィックはシナリオの世界観にぴったりで美しいです。立ち絵が充実しており、CGと比べてキャラの顔が違う、ということもありませんでした。イベント時のCGはもちろん、本作は演出が凝っていてグラフィックがホラー要素を容赦無くもり立ててくれます。効果音の使い方もよく計算されていて、具体的には夜中に一人でプレイしてると段々こわくなって後ろを確かめたりトイレに行けなくなっちゃうレベルです。ちなみに、私は極度のチキンでネットの都市伝説を読んだだけでビビッて眠れなくなるレベルだということを付け加えておきます。それはともかくBGM、演出の妙、そして声優さんの熱演、素晴らしいグラフィック、そして充実のシナリオすべてがこの作品の完成度を高めています。

そしてこの作品、何よりもシナリオの完成度が素晴らしいの一言です。伏線がちゃんと張り巡らされており、しっかり回収してくれるのはもちろん、どのキャラのルートも充実しています。捨てキャラどころかどのキャラもメインを張れるのでは。ひとつのルートで各キャラを深く掘り下げていくので満足感が違います。だからといってマイケルの問題がおざなりになるようなこともなく、キャラごとに違うアプローチでマイケルと関わっていき、そしてそれがそれぞれ自然な流れでした。脇役キャラもどれも魅力的です。そして大事なことなのですが、この作品は恋に落ちる過程の描写がものすごく丁寧です。マイケルと攻略対象の恋を甘酸っぱい気持ちでこれでもかと楽しめます。

公式で発表されたテーマは「背徳」でしたが、この作品の真のテーマは別ににあると思います。それはぜひプレイしてみて感じていただければ幸い。
本作は真っ向から「信仰とは何か?」「祈りとは何か?」「赦しとは何か?」ということをひとつひとつ問いかけ、それに対する答えが非常に丁寧かつ、偏り過ぎずにキャラごとに提示されるのが印象的でした。「信仰」という難しいテーマに真っ向から誠実に向き合い「神学校」という舞台で描ききっています。ただ単に「やっぱり神は人間を救わないよね」という安易な帰結ではなく「信仰」というものの本質を丁寧に示し、かといって押し付けもせずにごく自然な形で収束させていくシナリオ展開を見せてくれたところは圧巻の一言です。聖書や歴史背景をかなりの時間かけて調べたのであろうことが察せられるだけあり、世界観が完全に出来上がっています。つまり何が言いたいかっていうとすっげー萌えたってことです。ニール愛してる。FD発売決定おめでとうございます!以下ネタバレ感想。
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17:36 商業ゲーム(BL) comments(0) -
蝶の毒 華の鎖

18禁乙女、大正ロマンADV。アロマリエ入魂の三作目。
舞台は大正七年の帝都東京。野宮子爵家では一人娘である百合子のために誕生日パーティーを開催する。だがそれはあちこちから借財を重ねた上でようやく開催された宴だった。由緒ある華族の野宮子爵家だったが財政危機に陥っており、一人娘の百合子が財力のある伴侶を得る必要がある。この誕生日パーティーは百合子のお披露目会兼婚約者探しの意味があるのだが、百合子は園丁の真島にほのかな想いを寄せており、パーティーにはいまいち気乗りしないままだった――という感じでストーリーは始まります。攻略対象は肉食系な成金、草食系お兄様、癒し系な園丁、無口系なハーフの執事、ツンデレ眼鏡幼馴染の五名。濡れ場はシナリオもシステムも気合が入っており、効果音のオンオフが設定できます。シナリオ回想やCG回想、エンディングリストなど必要な機能もひと通り揃っていてシステム面は快適。また、グラフィックも非常に美麗で、特にキャラクターの表情がいいです。グラフィックからキャラの感情がダイレクトに伝わってきます。シナリオ全体からそこはかとなく色気が立ち上り、耽美な雰囲気に包まれています。時代設定に沿ったキャラクター設定がなされているのもポイント。設定が活かされていて、キャラの生い立ち、顔立ち、口調、性格、性癖すべてにひもづけられている点が魅力的です。例えば、華族であるお兄様はゆったりとした口調で喋りますが成金の実業家である斯波はせかせかと早口です。声とシナリオがうまい具合に相乗効果を生み出し、こういった些細な点がキャラクターをイキイキとさせています。何気ない描写も丁寧で、選択肢にもセンスが光ります。大正ロマンの世界に思い切り浸れるはず。本作はハッピーエンドも用意されていますが、主にバッドエンドでその真骨頂を発揮します。情念、という単語がこれほど似合う作品もそうないかと。フルボイスですが、主人公の声はありません。ビターな乙女ゲーを味わってみたい、乙女ゲー玄人さんにぜひおすすめしたい作品。以下ネタバレ感想。
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23:17 商業ゲーム(乙女) comments(0) -
花陰-堕ちた蜜華-
花陰-堕ちた蜜華-廉価版
VividColor (2011-03-18)

18禁BLレトロロマンADVゲーム。遊郭もの、主人公総受けリバなしです。主人公の伊織は花町の中でも美形ぞろいと評判の陰間茶屋『華菱』の新人陰間(男娼)。元は裕福な士族のお坊ちゃんだったが借金のカタに身売りすることになる。ところが見世に出ていた伊織は元彼の先輩とうっかり見世先で鉢合わせてしまい……という感じで物語は始まります。攻略対象はやくざのお兄さん、帝大の英語教師(外人)、元官僚で現在陰間茶屋の主人代行,そして従兄弟のお兄様の四名。キャラ別でいうと不良系あんちゃん、チャラ系あんちゃん、保護者系あんちゃん、意地悪鬼畜系あんちゃんって感じです。主人公は陰間なので、当然攻略対象もほとんどお客さんです。主人公は新人陰間なのですが、数ヶ月経っても陰間として慣れることが出来なかったところで前途有望の元彼に再会してしまい、大いに動揺します。タカツキノボルさんのグラフィックが美麗で、主人公の声も女々しくないのが好印象でした。CG回想、音楽鑑賞、イベント回想などひと通りの機能が揃っています。シナリオは三人称で進み、顔立ちを「西洋人形のよう」と描写したりと美辞麗句が多めです。主人公だけでなく攻略対象が何を考えているかも作中で語られます。主人公の気を引くために慰めるために土手に生えていた彼岸花をわざわざ掘って持ってきてくれるイベントがあるのですが、それが全員同じなのが残念でした。しかも主人公は彼岸花が好きなわけでもなく、全員が同じ勘違いをするので違和感が……と中盤で被るイベントはあるものの、キャラルートに入れば独自の展開になります。
遊郭ものなのですが、シナリオは主人公にもユーザーにも優しいのであんまり無体なプレイはありません。前作主人公と一部バッドエンドで脇カプありですが主人公&攻略対象のメインルートとは別軸なのでそれほど気にならないと思います。以下ネタバレ感想。
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19:18 商業ゲーム(BL) comments(0) -
つばさの丘の姫王
18禁女主人アドベンチャー。つばさの丘の領主であるヴィヴィアンと彼女を取り巻く人たちの物語。本作は設定がちょいと複雑なのですが、とりあえずファンタジーで女王様攻めです。これだけ覚えておけば何となく把握できる。はず。女領主ヴィヴィアンは800年以上つばさの丘を治めてきた。ヴィヴィアンは19歳になると赤ん坊に戻ってしまう性質があり、それは彼女が己の対となる存在、ダウスと生まれた時から戦う定めにあるためである。ダウスが勝つとこの世に「永遠の夜」が訪れる(つまり世界が滅ぶ)ため、ヴィヴィアンは決着がつくまで永劫にダウスと戦わなければならない。これはそんなヴィヴィアンに護られてきたつばさの丘に住む街の人たちと、ヴィヴィアンを支える従者たちの物語……と無理やりまとめると大体こんな感じです。女王様攻めなので、攻略対象は基本的にM気質。攻略対象は執事×3、料理人、メイド長、もふもふとその他たくさん。この中でまともにエロシーンがあるのは執事2名と料理人のみ。システムは快適で、絵が素晴らしく綺麗です。立ち絵も豪華なので、見ているだけでうっとりしてしまいます。「セーブしますか?」のワンクッションは設定でオンオフを切り替えられます。
乙女ゲーにしてはかなり勇気のあるテーマに挑戦してくれて期待度が高まったのもあるかもしれませんが、シナリオは少々物足りない気が。プロットを表面だけなぞったような印象を受けます。視点が統一しないのも読みづらい……。街の人たちや他の使用人の細かい会話が盛りだくさんで、ウィングフィールドの人たちの生活が見えたのは好印象でした。世界観や設定がきちんと構築されていて、キャラ設定も良いし会話のやり取りは楽しい。ヴィヴィアンの声がよく合っていました。以下ネタバレ感想。
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22:34 商業ゲーム(乙女) comments(0) -
悪人
悪人 スタンダード・エディション [DVD]


 映画を見ました。音楽が素晴らしいなと思ったら久石譲だった。
ついったーだとネタバレになるのでこちらで。以下、追記からネタバレ感想。
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11:43 雑記 comments(0) -
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