逢魔時~怪談ロマンス~

  • 2012.08.24 Friday
  • 01:20
逢魔時~怪談ロマンス~(通常版)

「ハートの国のアリス」や「アラビアンズロスト」でお馴染み、クインロゼの和風ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム。

夏なので妖怪ものがやりたくなってプレイしました。アリスシリーズやアラビアンズロストはヌルゲーマーゆえに難しくてフル攻略できずじまいだったのですが、こちらはさっくりとプレイできます。とはいえ選択肢が多く、真相エンドのためには周回プレイが必須です。

主人公は磯姫の血を引く妖怪であり、攻略対象もすべて妖怪です。ただ、攻略対象に元人間がいます。シナリオは、人間の真似事として高校に行く妖怪たちの嬉し恥ずかし恋愛で、非常に軽いトーンです。この町では逢魔時を境に、人間の学校は妖怪のものとなります。主軸は高校生活を送る妖怪たちの恋愛ですが、相手が死神、妖狐、山犬、鬼、元人間などバラエティ豊かで楽しいです。ちなみに親友はろくろ首。キャラ別に分けると親友、生意気な後輩(弟)、想いを寄せてくるクラスメイト、喧嘩相手の硬派な不良、生真面目な風紀委員長の五名。天狗の方は厳密に言えば攻略対象ではないのでご注意ください。一応エンディングといちゃつくシーンが用意されてはいます。

「怪談ロマンス」というタイトルにある通り主軸は恋愛ですが、術を使ったり妖怪ならではの授業があったりと楽しいです。気持ちの交流がメインで、甘いシーンが多めだと感じました。伏線がこれでもか!どうだ!とばかりにしっかり丁寧に張り巡らせてあるので、一週目で真相は大体察することが出来ると思います。ネタバレを見て興味を持ってプレイしたのですが、真相エンドは味わい深かったです。また、今作はクリア後のおまけストーリーがありません。ただ、本編中で付き合ってからの二人がちゃんと描写されているので不足しているようには感じませんでした。むしろとことん甘くて、甘くて、お腹いっぱいです。甘いものが好きな方にはおすすめだと思います。
真相エンドはちょっと苦さがあるので、最後まで甘さたっぷりがいい方は注意が必要かもしれません。私はこういうのが好きなので、甘さたっぷりの本編とうまくバランスが取れたように思いました。そもそも妖怪たちが人間を真似て卒業のない学校生活を送る、というのが、何だか切ないです。妖怪たちは基本的に楽しく生活してるので、本編中で暗い顔をしてるわけではありません。

地の文が多めですが、主人公が勝気でさっぱりした子なので心情を理解しやすかったです。攻略対象を含めて、「い」抜きをせずにきちんと喋ります。(「何してるのよ」→「何しているのよ」みたいな)口調も「〜よね」「〜だわ」など古めかしいので苦手な方はご注意ください。自分はこれはこれで楽しめました。そもそもみんな妖怪だし。

こちらのメーカーといえば癖のある主人公とトリッキーな攻略対象、刺激的な恋愛描写が印象深いのですが、その作風と「妖怪」という題材の親和性が高く、相性が良いと思います。インストールもあり、プレイは基本的に快適でした。押しっぱなしでなくてもスキップが効いてくれたら嬉しかったです。

術の発動には方陣が出る演出があったり、炎が出たりと演出にも力が入っています。グラフィックは立ち絵が表情豊かでした。声優陣は相変わらず豪華でありながら、面白い配役をしていると思います。あまり緑川さんのヤンデレと遊佐さんの生真面目系を聞いたことがなかったので新鮮な気持ちでした。また、おまけにミニゲームが数種類用意されています。タイミングに合わせてボタンを押すようなシンプルなものがほとんどで、結果によってキャラが声をかけてくれます。
以下ネタバレ感想。
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