DRAMAtical Murder
- 2012.04.27 Friday
- 22:49
脳内クラッシュADV。18禁BL、全編フルボイスです。「咎狗」「Lamento」でお馴染みのニトロプラスキラルが満を持して送る四作目。主人公は例によって総受でリバはありません。攻略対象は4名+αで、キャラデザが個性的なのですが、世界観によく合っています。
攻略対象は無理やり分けると兄貴肌の幼馴染、無表情系クール青年、無糖コーヒー系おっさん、妖精系ガスマスクの四名+α。
舞台は今よりずっと先の未来、日本列島の南西に位置する碧島。ウェアラブルコンビュータ(腕時計型PCなど)に人工知能(AI)が搭載されたペット型人工生命体などを所有しているのが珍しくない世界。碧島の島民は東江財閥による巨大娯楽施設「プラチナ・ジェイル」開発により徐々に島を侵食され、碧島の片隅にある「旧住民区」に追いやられていた。そんな碧島のジャンクショップに勤める主人公の蒼葉は不便ながらもごく普通の生活を送っていたが、ある日謎のメールが届き……という形でストーリーは展開していきます。
システムは非常に快適で、通常スキップだけでなく超速スキップ、クイックセーブ/ロード、用語解説などかゆいところに手が届く親切仕様。
舞台は今よりずっと先の未来、日本列島の南西に位置する碧島。ウェアラブルコンビュータ(腕時計型PCなど)に人工知能(AI)が搭載されたペット型人工生命体などを所有しているのが珍しくない世界。碧島の島民は東江財閥による巨大娯楽施設「プラチナ・ジェイル」開発により徐々に島を侵食され、碧島の片隅にある「旧住民区」に追いやられていた。そんな碧島のジャンクショップに勤める主人公の蒼葉は不便ながらもごく普通の生活を送っていたが、ある日謎のメールが届き……という形でストーリーは展開していきます。
システムは非常に快適で、通常スキップだけでなく超速スキップ、クイックセーブ/ロード、用語解説などかゆいところに手が届く親切仕様。
音楽も世界観に合ったテクノ系でクオリティが高く、場面を盛り上げてくれます。表示は基本的にフルスクリーンなのですが、絵が荒れることもなく綺麗です。
独特の世界観にのめりこむため、ぜひともフルスクリーンでのプレイをオススメします。何よりこの作品、アニメやドラクエを思わせるようなぐいぐい動きまくる演出と背景が非常に見事。「コイル」「ライム」「オールメイト」というこの世界独特の用語がたくさん出るのですが演出とグラフィックとシナリオの補足のおかげで混乱することもありませんでした。
ああだこうだと文章で説明されなくても、グラフィックと演出で視覚化してくれるので何となく世界観を掴めてしまいます。
他に立ち絵が丁寧で、スチルとの差もあまりなくとにかく絵仕事が美麗です。
この独特の世界観を演出と背景、細かいグラフィックが彩り説明がなくても目で見て大体把握できるようになっています。背景の描き込みも丁寧で、気合が入っています。
本作には「ライム」という電脳バトルゲームが出てくるのですが、演出で大体の雰囲気が掴めるのでルールを説明されなくても何となくどういうものなのかが分かるようになっていてわくわくしました。他にもキャラデザが非常に凝っていて皆さんおしゃれです。
メインキャラだけでなくサブキャラも個性的でした。
また、可愛い動物型PCが秘書よろしくサポートしてくれるのですが彼らにもきっちりボイスがついており夢が広がりまくります。シナリオを進めていくにつれて、必要な場面で選択肢が凝った演出で表示されるようになり、飽きさせません。
紙芝居を見ているのではなく、ゲームをやっているのだと感じさせてくれます。
シナリオは1ルートが比較的あっさりめですが心理描写がとても丁寧です。
あまり攻略対象が「こういう理由でこうしたんだよ」と語ってくれないことが多いので、行動から推測する楽しみがあります。
きちんとルートを追っていけば説明がつくようになっているので考察が楽しい。
最初の攻略対象4名をクリアしただけだとちょっと物足りないかもしれません。
ですが本作は真相ルートをプレイするとそれまでの伏線もきちんと回収されるようになっており、印象がかなり変わります。
演出が最初から最後まで凝っていて、場面に応じてメッセージウィンドウの色まで変わるのでかなり丁寧に作られている印象です。
各ルートともにグッドエンドとバッドエンドが用意されており、どちらもスチルがあります。シナリオは展開上、要点となる重要なイベントが続くようになっており、合間に純粋に萌えるような気が抜けるシーンがほとんどありません。
キャラの心理描写に重点が置かれており攻略対象との心の交流を綿密に描いています。
えろはシメに一回という感じで少なめ。
サブキャラの個性が光っていて良かったです。
以下ネタバレ感想。