オメルタ〜沈黙の掟〜

  • 2012.02.23 Thursday
  • 20:16
オメルタ~沈黙の掟~ 通常版
花梨シャノアールΩ (2011-10-14)

愛と復讐のハードBLゲーム。18禁ADVで全編フルボイスという豪華仕様です。
主人公はキャラによって受攻固定、リバあり。基本的にキャラごとにカップリングが確定しているので、受キャラが選択肢によって攻に早変わり、というようなことはありません。こだわりのある方は公式サイトで事前にCPをチェックできる安心仕様です。ショタ受だけは見た瞬間にじんましんになってしまうとか、眼鏡受を前にすると呼吸困難になるとか、主人公は受じゃないと過呼吸になってしまうなど、各種アレルギー症状をお持ちの方は公式の相関図を穴の開くほどに見つめてからの購入をおすすめします。基本的にすべてのキャラをクリアしないと攻略できないキャラが存在するので、駄目そうだなと思ったら特定のルートだけスキップするのもいいかもしれない。

主人公は暗殺者で、イタリア系マフィアと中華系マフィアとの抗争を通して攻略キャラと親睦を深めていきます。今作は「渋さ」を売りにしているようで、銃器に関する説明もガンガン出ます。

↓この辺から武器に関するどうでもいい解釈

別に私も銃器のことはそれほど知らないのですが、何となく説明を見て察するにキャラの性格に合わせた銃を使っている感じがして楽しいです。例えば関西系の暗殺者である橘はスコーピオンというマシンガンとワルサーP38というルパン三世の銃を使っていて、何となく派手で見た目重視な感じです。対して主人公のJJはベレッタM92Fというしごく一般的な銃を使っています。多分銃弾を補充しやすいからだろうという、合理主義な性格が出ています。反してイタリアンマフィアの霧生はスタームルガーレッドホークというリボルバー拳銃を使っています。リボルバーはかっこいいですが、回転式拳銃なので撃てる弾の数が少ない上に弾の再装填に時間が掛かるため、ちょっと時代錯誤のようにも思われます。この辺りから霧生が実利よりも名誉重視な感じがします。通ぶってみましたが実はそんなに詳しくないので間違ってたらごめんなさい。多分大多数の人にはどうでもいい情報だと思いますが、何となわくわくした人は楽しめると思います。

↑ここまで

主人公は攻にもなるのでなよなよした印象はありません。

ざっくりあらすじ:一匹狼の凄腕暗殺者であるJJはイタリアンマフィアから請けた依頼を遂行しようとする。だがターゲットのいるはずの部屋には見知らぬ堅気の夫婦が死体で転がっていた。ハメられたと気付いたが時既に遅く、その夫婦の息子が部屋に戻ってきて両親の殺害犯だと誤解されてしまう。任務失敗の上に端から見れば堅気を誤って死なせてしまった形になったJJ。無実を証明する証拠などあるはずもなく、マフィア相手では説得する前にこちらが殺されると悟り、JJは成り行きで死んでいた夫婦の息子であり唯一の目撃者である梓と逃避行の生活に入る。だが、やがてマフィア同士の抗争に巻き込まれていき――というのが序盤の主な流れ。攻略対象はショタ受、眼鏡受、ワンコ系受、関西系お茶目攻、おっさん系抱擁攻、豪傑系攻、鬼畜攻とよりどりみどり。これだけいれば一人ぐらいは好きなキャラがいるだろうというまさに数撃ちゃ当たる贅沢なラインナップです。

グラフィックはキレイですが、スチルだと作画の崩れが目立ちます。音楽はロックな感じで、結構耳に残る音楽でした。システムも必要機能は大体揃っていますので不自由しないと思います。周回プレイを意識しているためか、一度クリアしたルートも後で新イベントが追加されたりと飽きません。選択肢には時間制限が設けられており、わざと選択しないことで新ルートに入れたりと芸が細かいです。
キャラが多彩なので、その分シナリオは薄まった感じはしますがお手軽に様々なタイプとのBLを楽しめます。キャラの個性に頼っているせいで、キャラ設定があんまりないといまいちシナリオもぱっとしない出来になってしまっていますが、何となくマフィアでハードな雰囲気を、メンタルに優しく楽しむのに良い作品です。社会人にとっては1ルートがちょうどいい長さだと思います。プレイ後に鬱になることはまずないのがいいところ。
おまけシナリオが色々あるので公式サイトを見てキャラが気に入った人は楽しめると思います。短編シナリオがたくさん入った作品としてきれいにまとまっているので世界観が気に入ったならおすすめです。主人公は暗殺者なのでたくさん人が死にますが、グロ要素はありません。以下ネタバレ感想。

JJ
状況に応じて受けたり攻めたり何かと心労が尽きない色男。本人は暗殺に差し障るので匂いのつくものは食べないなど合理主義な性格。嘘が下手だったりと不器用なところが可愛い奴です。どうせならスコッチとかバーボンとか飲めばいいのに毎回ゴッドファーザーを頼むあたり、普段の食生活がひもじいからこんなところで糖分を求めてしまうんだろうか、と妙にしみじみしてしまいました。とか考えたんだけど違うか。これはマスターとの関係の暗喩か。


ショタ受なのですが、安易に媚びに走らない燃えるシナリオでした。JJを親の仇だと信じきっている梓は事あるごとにJJに復讐しようとするが素人が敵うはずもなくいつも適当にあしらわれてしまう。何のかんの言いながら結局面倒を見てくれるJJとの奇妙な関係が良い感じでした。JJは梓に過去の自分を見ているために殺せずそのうちに情が湧いてきてしまい、梓のほうも危険な湾岸地帯を生きていけるような強かさはなくJJへの復讐を企てているうちに妙な情が湧いてきてしまい、という感じが良かったと思います。JJが他のキャラに走ってしまうと梓の復讐はなあなあになってしまうのが少し残念ですが仕方がない。
梓が自立したことで焦るJJと、最後の一騎打ちまでの展開が熱かったです。「実はJJは親の仇じゃないんだよ」とバラして「なーんだ、そっかぁ」だけで終わらなかったのが良い。JJが親の仇であろうとそうでなかろうと、現実問題として梓は数年間JJを憎んで生活してしまったわけで、その憎しみをどう昇華するのかに主点を置いていたのが良かったです。まあ、いきなり凄腕暗殺者になっちゃったのはご愛嬌。あと最後のあたりの大喧嘩がおいしいです。何が言いたいかというと弟キャラは正義です。


ドラッグ大嫌いの良心的な暗殺者。バカな子ほど可愛いという奴でしょうか、結局最後はJJが母性を発揮して橘のお茶目を全部包んであげる感じでした。何かドジっ子要素が強すぎて全体的にパンチが弱いというか、他ルートのほうが光っていたと思います。


マスター

何かと便利に使われる人。最終的にフェリーか何かで優雅に逃亡クルーズでしたっけ。あんまり抱擁系のおっさんに興味がないもので、あいすみません。JJが完全に乙女でした。せっかくの情報屋設定なんだから何も無理にバトらなくても、諜報戦とかで良かったのでは、と思ってしまいました。ドラゴンヘッド内部の混乱を誘発するために幹部を一人二人暗殺して宇賀神に罪をなすりつけるとかさ。ちゃっかり橘とデキてたあたり侮れないおっさんです。


霧生

JJが九死に一生を得て部屋に戻る途中、寂しいあまり自分を慰める霧生とバッタリしたときのあの何ともいえない空気、自分は好きです。その後のJJのしどろもどろな言い訳と「これはここで襲わないと逆に失礼なんじゃないか?」という空気でいたしてしまうのも良いと思います。容赦なくJJをボコッていた序盤の勢いはどこへやら、ボスに叱られるとあっさりしゅんとなってしまう可愛い奴。もっと陰湿になってもいいのよ、狂犬なんだから。そこを無理やり組み敷くのもまたオツなもの最後はJJが一匹狼を貫いてて良かったです。

瑠夏
霧生が哀れでならないルート。この人の父親との確執のとってつけた感が半端ないよジョニー。あんまり印象に残ってないのですが、結局「コイツ身の程知らずに告白してきたからちょっと新鮮だし、まあいいか」ってことでFAでしょうか。劉さんが化け物すぎて凄さが半減した感じが残念でした。JJが完全に乙女。

宇賀神
萌える眼鏡でした、すんげー萌えた。シナリオいいねいいね。JJが逆襲してからのしゅんとした感じが可愛いですよね。あんだけツンケンしといてそのデレっぷりはどういうことなのか。何というか、そこまで懇切丁寧にデレられてしまうと、「あ、これはこれは、恐れ入ります。すみません」とでも言って菓子折り持ってご挨拶するような気持ちで攻めなければならないじゃないですか(JJが)。可愛い奴です。中の人が実に良い仕事をしています。あの、つめたーい声が怯えと甘さが混じった声になるのが正直たまんねえです。シナリオ的には、もっと劉×宇賀神のシーンがないと宇賀神にとっての劉がどれだけ絶対的な存在だったのかが伝わりにくいような気もします。



鬼畜キャラとして頑張っていました。最後のみんなが飛行機に乗っていくシーンは、心理描写としてちょっとほろりと来てしまった。声だけでラスボスオーラが三割は増していた。

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