AMNESIA(アムネシア) シン感想

  • 2012.08.31 Friday
  • 01:37
AMNESIA(アムネシア)


全年齢、女性向け乙女ADV。パッケージを見て分かる通り、線が細く美麗なグラフィックもさることながら、乙女ゲームのセオリーとは一味違う着眼点のシナリオが話題を呼んだ意欲作です。

本作は、主人公が記憶喪失です。
主人公が目を開けた先にいたのは、彼氏と思しき男性。ただ、主人公には精霊オリオンとの接触事故により、彼を始め日常に関する記憶が一切ありません。
果たしてこの人物は記憶喪失を打ち明けられるぐらい信頼に足る人物なのか?
記憶を取り戻すためには病院に入れられるわけにはいかず、また、うかつなことを言うと相手に事実とは異なる記憶を植えつけられる恐れもあります。そこで主人公は精霊オリオンと共に相手を慎重に見極めようとすることに、という感じで始まります。

記憶喪失のため、主人公は基本的に無個性であり、選択肢以外はほとんど言葉を発しません。主人公の代わりに精霊オリオンがナビ役としてツッコミを入れてくれたりアドバイスをくれたりします。そのため地の文はなく、会話劇で話が進んでいきます。
サスペンス調で重い雰囲気が続く中、精霊がプレイヤーの声を代弁した冴え渡るツッコミをしてくれるので楽しい。主人公は彼氏らしき攻略対象との思い出や記憶をすべて失くしているのでプレイヤーとシンクロした状態なので感情移入しやすかったです。
ひとまず相手を信頼できると確信できるまで記憶喪失を隠して様子を見ることにするのですが、攻略対象はそれぞれ何故か不審な行動を取りまくります。
まだ全攻略していませんが、シナリオが練りに練られている印象で、骨格がしっかりとしています。また、攻略対象を始めとした心理描写が非常に丁寧です。皆が知恵を使って行動するのでプレイしていて爽快感があり、シナリオライターさんの実力を感じました。
舞台は平行世界のひとつを選ぶので、攻略対象ごとにまったく違う物語が繰り広げられ、人間関係も違ってきますので飽きません。共通ルートはほぼなく、プレイするたびに新鮮な気持ちで楽しめます。

グラフィックは線が細く、非常に美麗です。言葉を尽くすよりも見たほうが早いと思います。キャラクターはトランプをモチーフとしたヴィジュアル系なデザインの服装で印象的です。服だけでなくゲーム全体の雰囲気が統一されており、全体的におしゃれ。メッセージウィンドウもふきだし風と凝っています。背景は基本的に色がついておりませんが、手抜き感はなく、むしろ落ち着いた印象を与えます。

まだプレイ途中ですが、各キャラの攻略がおよそ3〜4時間といったところだと思います。
以下ネタバレ感想。
主人公
薔薇がモチーフで、女の子らしく可愛い外見だったので、名前は明るく爽やかな印象のものがいいなと思って「奈津美」にしました。シン曰く「犬コロみたい」「お人好し」「努力家」な子とのことで、こんだけ可愛い子が懐いてくれるなんてそれはシンもさぞや夢中だったろうと想像を膨らませるのも楽しい。記憶を取り戻した後もやっぱり可愛い子だったと思います。グッドエンディングのやり取りが好きです。

シン
隠れ弟キャラで全私が大盛り上がり。ちょっと突き放したような、緊張しているような、ちょっと早口で冷たい声が個人的にツボでした。今考えるとシンは主人公が記憶を失ったことで自分がしっかりしなければとずーっと気を張ってたんですよね。声優さんの名演技でした。頑張る弟萌えるよすごく萌えるよ。
早々に主人公の異変に気付いてくれて、さすがパッケージでメインを張るだけはあります。
冷たい中にも随所で主人公への思いやりが感じられるのがいいですねいいですね。シンにとって「優しさ」とは相手のためを想っての言動を指すので、必然的に厳しくなってしまうのですが、言葉の裏側にある意図を想像するのが楽しいキャラでした。
正統派ヒーローであり、相手を傷つけず居心地良くすることが「優しさ」であるトーマとの対比がいい味出してたと思います。言ってることは厳しいんですけど、結果的にあれこれ主人公の世話を焼きまくるので、はたから見るとまるで世話女房のようで和みました。

ていうかシンって年下なんですよね。年下だからこそビシバシ遠慮ないんでしょうか。しっかりしていて頼りになります。弟になるのが嫌で突っ張ってるところが萌える。自分を異性として意識させるためにすごい努力していて可愛い奴です。

記憶をテーマにしていながら、同時に不確実性を描写しているのはさすがです。そうなんですよね、人間は自分で記憶を書き換えちゃったりして、案外あてにならなかったりするんですよね。
あとシンルートは、主人公に怪我させたのは誰なのか?という犯人探しだけでなく、幼馴染の微妙な関係性と絆をメインに描写してたので最後まで飽きなかったです。
シンは相手にとって本当にいいことは何かということを常に考えながら動くキャラで、ここでもそれがブレないので良かったです。シンは頭脳派ですよね。苦労してる分、攻略対象の中で一番精神力が強そう。
あとサワちゃんの案外シンにドライなところに笑いました。好きだわー。トーマとのやり取りも良かったです。

グッドエンドの主人公とのやり取りが好きです。主人公が記憶を取り戻したことで、やりこめられたりして年下っぽいところが出ていい。いつもはあんな感じだったんだなーと微笑ましかったです。
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