銀と金

  • 2012.11.05 Monday
  • 20:36
銀と金 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)


読みました。
すっごくすっきりまとまってて、まぎれもない傑作。
未完で伏線とか投げっぱなしなんですが、最終回は
一話を彷彿とさせるような内容で感慨深くなりました。

ストーリーは、簡潔にまとめると
裏社会のブローカー達が野心のために色んなところから
金を巻き上げたり、金を賭けて勝負したりする話です。
天才フィクサーと名高く、「銀王」と呼ばれる平井銀次と出逢ったことで
文無しだった森田が頭角を現していく……みたいな感じ。

以下ネタバレ感想
大体で分けると
序盤の出逢い編、仕手編、殺人鬼有賀編、画商編、ポーカー編、麻雀編、神威家編、競馬編だと思います。

全体的に福本作品ならではの名言がすごく多いです。
未完なんですが、続きの構想があってすごく滾る展開なので続き……はよ……はよ……

出逢い編:
銀と金 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

「どんなに真面目に働いても金を持たなければ罪人!」

続いて仕手編で銀さんの仕事に触れ、森田の強運が脚光を浴びます。
森田は銀さんと付き合ううちに野心を抱くようになるのです。


「まるで超人……!腕はたつ、頭はきれる、度胸も申し分ない
 金もうけは天才的 当然だ……
 この人が金を持っていて当然……!
 オレなんかとものが違う……!」(森田)

「そうさ、夢を見ろ……!
 人が生きるってことは夢を見るってことだぜ。
 それを見なくなったら死人だ……
 長生きなんかにゃなんの意味もない…………
 夢を見れるか否かが肝心だ」(銀さん)

と、こうして有賀編までで森田は銀さんの生き方への憧れを募らせ、

画商編:
「迷えばいい人間か? 悩めば素晴らしいんかい?」
良心との狭間で迷いつつも、画商編でついに森田一人で二億の儲けを出します。


ポーカー編:
「俺が積もう……!ヒジの高さまで」「消えなごくつぶし」かっこよすぎる
二億の儲けを元手にポーカー勝負で相手をのして、更にお金を増やす森田。


画商編とポーカー編でついに自分一人の力でカラ手から四億以上の儲けを出し、
銀さんに認められて正式に仲間になります。
で、麻雀編で銀さんと協力し、苦労して見事勝利。

銀さんは森田を後継者として更なる野望を語るものの……

神威家編:
ここで森田は一人で仕事。巨悪を守るために奔走するうちに、自分の仕事に疑念を抱くようになります。
無事に仕事はうまくいくものの、言い知れぬ虚しさに呆然となってしまう。
「俺達の仕事って何なのか?結局、ただ悪党が得するだけなんじゃないか?」と、
仕事を続けられなくなるのです。

「差別されたんだ……」

屈指の名言。

これまで野心を剥き出しにして、銀さんに憧れて勝負の世界で金を追いかけてきた森田。
「野心はあるが卑しくない」森田は、皮肉にもそれゆえに
銀さんの「仕事」そのものに耐えられなくなってしまう。
「卑しい奴は信用できない」という考えによって、銀さんは森田を選んだはずなのに
その森田の持つ良心、あるいは人間性によって、
最終的に銀さんとの今後の仕事を拒絶されてしまうのです。
これがね……直前で銀さんが超のろけてるのがまた哀愁を誘う……

いくらお金のことを訴えても心動かされない四男と五男。
なぜなら彼らは復讐のために動いているのであって、利は二の次。

つまり、神威編は人間としての尊厳の話であると。

金のためならば人間は誇りを捨てるべきなのか?

人を人とも思わない欲の世界で、
金の上にあくまで人を置いていた森田の下した決断は、当然の流れだったと思います。


競馬300億レース編:


いなくなった森田の影を追うように後釜を据える銀さんが切ない……
やけのように無茶な勝負をして自分に引導を渡そうとするのがまた、
銀さんってほんと森田を可愛がってたんだなあと。


一部の人が腐った妄想をたくましくしてしまうのもしょうがない気もする。


で、どうでもいい近況とか

イヤフォンがぶっ壊れたためにいかがわしいゲームが出来ず、
しかも注文したのに一向に届く気配がないので違うことしてました。

そうこうしているうちに巷でひっそりと話題になっている
某二次創作乙女ゲーに見事にドハマリしたため、
読んだことのなかった「銀と金」に手を出してみました。
ゲームの感想はまたいつか、書くかもしれないし書かないかもしれませんが
一つ言えることは制作スタッフにプロが混じってるんじゃねえかというぐらい、
ものすごく良かったです。

クッソ萌えた。

ありがとうございました
(ざわ……ざわ……)
すごいんだよ!! ちゃんとざわざわしてた!!
主人公も可愛いし性格もとても良いのでおすすめです!!

とりあえずそっとリンクを貼っとくよ……

で、福本作品は「カイジ」しか読んだことなかったんですが
「銀と金」は未完ながらすごくすっきりまとまってて、
森田さんにあまりにもはまって三次元で生きるのが辛い。

いやだってさ、見てくださいよこれ。


銀と金の話ばっかりになってしまいましたがカイジとかアカギもいますよ!

出来が良すぎだろ、あまりにも。現実に戻る気なくす
二次元に入る装置はよ!はよ!!!!
コメント
二次元に入る装置、はよ!はよ!!
切望いたします。この作品は福本作品の中でも最も萌え成分が高いのではないでしょうか。森田を自分のヤサに連れ込んでしたことは、まずシャワーですよ!サービスショットですよ!シリアルキラーに刺された森田を病院へ連れて行く時の姫だっこといい、袂を分かった時の
落ち込みぶりといい・・・。どんだけ森田ラブなんですか。
神威家篇がツボで「キルラキル」で神威鮮血!というセリフを聞くと
真っ先に思い出してしまいます。晩年のアカギが出てくる「天」も好きです。
  • nobara
  • 2014/03/13 11:55 AM
確かに、銀さんの森田好きはちょっと異常ですよね。
出逢いからしてほぼナンパですし。
家庭を作ることもなく、息子に恵まれなかったからこそ
ズレた形で愛を注いでしまうのかなーと思いました。
自分の後継者を熱望してたのに、理想としてた息子を体現した
森田には拒否されるというラストが皮肉で良かったです。
幻の続編すごく見たいですね!
  • 大樹@管理人
  • 2014/03/14 7:22 PM
再レスすみません。
息子はいつか親の元から巣立っていくんですね。
銀さんの晩年はどんなものになるんだろうと想像してしまいます。
アカギは見事に自分の人生に幕を引きましたが。

自分が萌えたぎるのは作者様が同人化されることなど夢にも考えていなかった作品なんです。福本先生も、まさか御自分の作品がこれ程
腐女子に愛されオンリーイベントまで開催されるなんて、爪の先ほども思っておられなかったそうですし。
あと「ジャりん子チエ」の小鉄とアンオニオJrも萌える!
  • nobara
  • 2014/03/17 1:54 PM
銀さんの晩年……、なんか想像力をかきたてられますね。
アカギみたいにうまくやれるのか、それとも……
色々考えてしまいます。

同人ぽくない作品って萌えますよね!分かります。
多分、そういう視線に媚びてないところが良いんだろうと思います。
小鉄とアントニオJr!懐かしい!
あの二匹もかわいいですよね!!
  • 大樹@管理人
  • 2014/03/19 6:39 PM
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