デザート・キングダム ヴィ&レジェッタ 感想

  • 2013.03.04 Monday
  • 01:37
デザート・キングダム ポータブル(通常版)
デザート・キングダム ポータブル(通常版)


アラビアンテイスト恋愛ADV。
大筋はコミカルテイストで軽く楽しめる作品でありながら、この作品には
きちんとしたテーマ性があり、シリアスなシーンも盛り上がります。
シナリオが良いと思ってたら「アムネシア」担当の方とのことで、
主人公にくっついてるナビ役の精霊などモチーフが似ているところも。

限定版のパッケージがあまりにも可愛くてうっかり買ってしまいました。
デザート・キングダム ポータブル (限定版)
デザート・キングダム ポータブル (限定版)

まあこんなドヤ顔しておいてへたれなのですが、セラはそこがいい。

この作品の最大の魅力は、何と言っても主人公であるアスパシアと
その従者である精霊、ウンバラバッバーの漫才。
ウンバラ役の声優さんが非常に楽しげに演じてるので
何でもない日常シーンでもつい吹き出してしまうことも少なくありません。

特に主人公が可愛くて好感が持てます。歴代の乙女ゲー主人公の中で
一二を争うぐらいアスパシアが好きになりました。
真っ直ぐで元気で裏表がなく、ちょっと口が悪いけど素直なアスパシアは
扱い方を間違えると危険な属性なのですが、本作では奇跡的なバランスで
それが絶妙に活きています。さっぱりしていて嫌味がないんですね。
すっかり彼女に攻略されたような気分です。
これは攻略対象が惚れるのも無理はないと思わせてくれます。



攻略対象は気の良い雑貨屋店主、嘘を見抜ける宰相、クールな暗殺者、
秘宝を追う冒険者、神を否定する神学者+α。

はい、すでに攻略済の人は笑ってるかもしれませんが、この紹介が後で
「!?」となるぐらい、実際のキャラクターに会うと個性が大爆発です。
キャラがすごく立っていてイキイキしています。モブ役までいいキャラしていて楽しい。
笑いのツボが合えば吹き出すのも一度や二度ではないかと。

シナリオはかなりよく出来ていて、ルートごとに少しずつ謎が解けていくのが爽快。
あらすじとしては、魔神と人間のハーフであり、魔神王国の姫君である主人公が
それぞれの信念を元に生きるキャラに寄り添い真の魔神となるために彼らの願いを叶える、
というのが大筋のストーリーになります。
作品全体でメタ発言が頻出するのですが、それがまた楽しい。

背景もスチルも綺麗で、立ち絵は表情がくるくるよく変わって楽しい。
甘さは若干控えめかもしれません。甘さよりもギャグが多いです。
なにせ濡れ場的展開はアウトなので、とっても健全。
でも攻略対象の心の動きがよく見えてくるので好意はちゃんと感じられます。
ちょっとした台詞、やり取りからお互いの恋心がよく伺えます。

気になった方にはぜひおすすめな作品。笑いあり涙あり感動ありの娯楽作です。
以下ネタバレ感想。
ヴィ

異文化交流したって感じがしました。ヴィはなんといっても教団語が笑わせます。
最初から動物っぽい人だと思ってたんですがマジでした。
精霊エンド後に、密かにキングダムに戻る様子にほろりとしました。
ヴィはほんとに善人だった。

無口でしかも喋ったと思ったらこの人教団語じゃないですか?
「DESTINY……」じゃねーよ と思ってるうちに
うっかりルートに入ってました。だって朝顔の観察とかしてんですよこの人。
「観察さ……ASAGAOっていう……」じゃねーよ。
「こいつの三点リーダムカつく」って姫に思い切り同意。

このルート、シャロンが結構ひどいことしてるのですが、
計画を懇切丁寧にアスパシアに解説し、何ひとつ言い訳しない姿にうっかり惚れました。
だって計画を解説する意味なくね? ヴィに罪を被せて姫を騙すほうが楽に決まってる。
敢えて姫に説明したのは、事情を知る姫にヴィの味方になって欲しいからだと感じました。
立場上シャロンはそれが出来ないから……(´;ω;`)

そしてされた所業を一切恨まないヴィにも涙。
シャロンとヴィの関係性は他ルートのほうがよく分かるのですが、
シャロンは純粋なヴィを信頼していたし、ヴィもヴィなりにシャロンが
好きだったんだろうなーと、アスパシアが来る以前の信頼関係が伺えて好きです。
優先順位の問題でシャロンはヴィを切り捨てたのだけど、
エンディングでシャロンがヴィに気持ち良く謝罪して、それがすげー晴れ晴れとしてて
やっぱり心配してたんだなあと感慨深くなりました。

ヴィがシャロンの所業をまったく気にしてなかったのは
確かにヴィは善人なんだろうけど、それだけじゃなくて
シャロンがキングダムのために動いたのを理解してたからだろうとも思います。
毎日のように教団の動きを報告してたのはキングダムから教団を追い払うためで、
その部分で同じ信念があって、二人は通じあっていたのだから。

言うなれば悲願だったわけですよね。
ヴィがいくら善人だって嫌なことは「PASSさ……」って言う人だと思うので。

そう考えると、ヴィは本懐を遂げてくれたシャロンに感謝すらしてるのではないかと。
多分シャロンがバカ正直にこれこれこういう事情だから冤罪で逃げてくださいって
頼んだとしてもヴィは頷いたと思う。あいつそういう奴。
シャロンは教団のアサシンには太刀打ちできないから、ロイヤルガードに
アサシンとの戦闘を禁じていたわけですよね。
それなら最初からヴィを捕えるのは不可能だと読むのが普通。
ヴィはキングダムには戻れなくなるけど、逃げて他の国で生きる道は
アスパシアがいなくてもあっただろうと思います。
鴉の暴走は姫が出てきたからこそだし。
でもシャロンはそういう卑怯なことはせず、憎まれ役を買って出た。
この辺り、二人の同志的な友情が感じられて好きです。

ヴィはあまりキングダムがどうこうって人じゃなかったけど、
心底暗殺者やるのが嫌で、教団のやり方に疑問があって、
普通に生きたいと思っているのは確か。

ヴィに寄り添って生きる、と姫が言ってくれて、
それがヴィの大きな救いとなってくれたのが良かったです。
精霊エンドのスチルの美しさが半端なく神々しいのですが
個人的には人間のままのエンディングのほうが好き。

ところで、中の人が「Message」をメサージュと読んでて吹き出しました。
メッセージな。

他のモブ声優さんも「メサージュ」って言ってて、大物声優に気を使ったのか
釣られたのかは不明です。ていうか誰か教えてやれよ。


レジェッタ

設定補完ルートなのですが、レジェッタは本当に良い奴でした。
会話の流れでうっかり「師匠が惚れた女は大切にしろって」
とか吐いてしまうレジェッタかわいい。
その返しが「なにアンタ私に惚れてんの?」
アスパシアさん男らしすぎ。

人間として本質的な部分をわかってて、良い奴です。
信仰や祈り、神というものをどう捉えているのか、
簡潔に説明してくれるのが好感持てました。

あと豚のお父さんが面白かったです。
あんなコミカルなのに王としての責務を全うする信念の強さが伺えて好き。
おまけでセラとの会話シーンがあるのも憎い演出です。
在りし日のシャロン父とセラ父も、きっと今の二人と
似たようなやり取りをしたんだろうなと思えます。

びぃえるの人呼ばわりされててレジェッタが気の毒になりました。
「清廉潔白なお嬢さんは乙女ゲームに手を出さないから!」でばくしょうした
そらそうだ

あと口説き文句しりとりがすげー楽しそう。
このルートは、レジェッタがウンバラを認識してくれるのが嬉しかったです。

デザート・キングダム ポータブル(通常版)
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