OZMAFIA!! 娼館&ロビン・フッド 感想

  • 2013.08.23 Friday
  • 02:35
OZMAFIA!!


娼館とロビン・フッドの感想です。

以下ネタバレ感想。
娼館エンド

敢えて全年齢でこの展開を取り入れたことに
制作者の意気込みを感じました。

ここまでやるなら18禁で濃厚な情事を書いてもらったほうが
良かったんじゃないかと思いましたが、もし書けないのなら興ざめするし
暗転させたほうが妄想がふくらむのでこれはこれで良い気もします。

このルートの見どころは何と言っても報われぬ恋を抱えるマンボイ。
彼があまりに不憫で、哀れですげえ萌えた。
娼館エンドはマンボイが苦悩する様を愛でるルートですね。
ツバメはあくまでも単独でしか飛べず、大切なものを守る力はないのです。

ドリアン・グレイ


元ネタはそのまんま「ドリアン・グレイの肖像」から。
美青年であるドリアン・グレイは自身の美の衰えを恐れるが
いつまでも若いまま。
ドリアン・グレイが悪徳を重ね、
そして老いていくたびに肖像画の自分が醜くなっていく……
そんなオリジナルの話をうまく盛り込んでいたのが良かったです。
女主人エンドはとても良かったと思います。こいつは飼われてこそや……

声優さんはぴったりで、演技も素晴らしいです。
どこか底知れなさを感じる演技は圧巻。
セリフによっては、セリフそのものにそういう意味合いはないのに
どこか嘲るような響きがあるのもあって、ぞわぞわしました。


マンボイ


元ネタは「幸福の王子」のツバメ。
彼の本名である「サウセイド」、
本来はスペインの名字で、16世紀に広まったものです。
「サウセイド」の意味は「ヤナギの木に関連する」、まさに
ツバメとしてどこかに依らなければならぬ運命がそのまま暗示されています。

そんなマンボイがフーカに淡い想いを抱き、娼館に近寄らせまいとする姿に
萌えました。一周目なんてマンボイがあまりに必死なので、
彼の忠告を聞いてそのままハーメルンエンド2を迎えてしまいましたよ。

そこでもフーカを「聖女」だの「清らかな存在」だの言って
必死に線を引こうとしてる姿が見られて、それはそれでいいなと思いました。
マンボイの恋は叶わなくても、大切なものを守り通せたエンドなので。

で、勇気を出して二周目、マンボイの忠告をすべて無視して娼館に通いつめて、
見事にフーカが快楽の虜になる展開は悲痛そのものでした。
悲惨なのは、一度だけ休館日で、サウセイドとして
マンボイに会う機会があったのに出逢えなかったことでしょうか。
フーカがマンボイの忠告を思い出して敢えて娼館に向かわず、
見事にすれ違ってしまうのは切なかった……

キリエ曰く、「新雪を踏みしめるような」下衆な好奇心のために
フーカはあっという間に娼館に絡め取られてしまいます。
でもマンボイはあまりに弱すぎる。大切なものを守る力は彼にはないのです。
そうしてフーカが堕ちていくのを傍観するしかないマンボイが切ない。
スチルもきれいですごく良かったです。
「白昼夢だと、思うことにいたします」
汚したくなかった少女を自ら汚さなければならず苦しむマンボイがおいしい。

日向の匂いがする愛する少女、壊れてしまっても恋の残り香を忘れられず
フーカを助けようとするマンボイには萌えました。
そしてフーカを壊したドリアン・グレイに憎しみを募らせ、
復讐を企むところは萌えたぎった。
娼館ルートができただけでも、オズマフィアをプレイした価値はありました。
声優さんの誠実な演技、そして苦悩してる演技がとてもとても良かったです。
美声を聞きたいがためについマンボイに会いに行きたくなってしまう。

快楽の虜になったフーカが娼館を気に入ったがために、
ミイラ取りがミイラになる展開は実においしかった。ごちそうさまです。
マンボイの望む形ではなかったかもしれませんが、
これはこれで幸福なんじゃないだろうか。
自分の欲望第一で、冷酷さがあるフーカに娼館の女主人はぴったりです。
マフィアとの駆け引きだの難しげなことはこれまで通りドリアン・グレイと
マンボイに任せちゃえばいいわけだし。
恐らくマンボイは女主人に自滅的に尽くすだろうと思うとゾクゾクしますね。
萌えます(*°∀°)=3

どのみち娼婦に肩入れしすぎると仕事にならないし、無駄に苦しむだけなので
娼館ルートでのみ、フーカが人の痛みに鈍感で良かったのかもしれない。
主人が変わったのはマンボイにとっても、そして現実に倦んでいた
ドリアン・グレイにとっても最良の結末だったと思います。

でもマンボイ、言っていい? もっと初期の段階でカラミアに
直談判してれば避けられた事態だったと思うのよ……

淡い恋情を抱いてしまい、フーカの身の安全を優先できず
心の弱さゆえに浅はかな希望を振り切れないまま堕ちていく、
その様が美しいのが、マンボイの不幸なのかもしれません。


アルファーニ
 
元ネタは「幸福の王子」の王子。
良いドMはもちろん超一級のドSです。
声優さんの演技の豹変ぶりはお見事というほかない。ブラボーです。
一聴の価値あり。変な性癖に目覚めそうになりました。

アルファーニはマンボイよりずっと現実を見ていますね。
その上で割り切っているのがアルファーニの覚悟なんだと思います。
まあ、その弱さがマンボイの喩えようもない魅力なのですが。
アルファーニは実に良いキャラでした。ちゃっかり計画に乗っちゃう強かさもいいですね。


ロビン・フッド


マフィアに被害を被った側を描いたルートがあるのは好感が持てました。
ロビン・フッドの前にハーメルンを攻略しておいて良かったです。
さすがにロビン・フッドの境遇が哀れで、憎しみを隠すために
仮面を被っている様が切なかった。

最初から最後まで「被害者」であり「悪い男」として
描かれていたのも良かったです。
奥さんが生きているから中途半端に希望を抱いてしまい、
いつまでも哀しみのただなかにいるしかないのが悲しい。
そして復讐を遂げるために自分に想いを寄せる子を
利用するところに、ロビン・フッドの執念と
奥さんへの愛が見えて良かったです。
このルートにあまり嫌悪感が湧かないのは、ロビン・フッドが
奥さんをすごく誠実に愛してたのが伝わってくるからだと思います。

愛する存在と死に別れた人は死ぬまで恋愛禁止とか、
そんな残酷なことを強制するつもりはさらさらありませんが
それでも、乙女ゲーだと地雷になる人が多そうですね。

それを考えると思い切ったなーという感想ですが、
個人的には苦みのある恋愛があってもいいと思いますし、
特に復讐を遂げようとするエンド2が良かったです。

正直、このルートを見てしまうとロビン・フッドの
憎しみも致し方ないし、幻聴持ちだったとはいえ
ハーメルンは罰せられて当然だと思う。

精神病に侵された親友に理不尽に大事な人を殺されて
親友を赦せないのは仕方ないし、親友だったからこそ憎い。
そして植物状態に陥った恋人(家族)の
介護と別れの物語でもあり、ものすごく重々しかった。

既にロビン・フッドの希望は擦り切れた残骸でしかなくて、
それでも奥さんが生きているから捨てられなくて、
疲労しきっているロビン先生が奥さんによく似ている
フーカに癒やしを求めたって、誰も責められないと思います。
奥さんへの愛を指輪と共に葬るシーンは象徴的で良かったです。
しかし、このどんよりした話を敢えてゆるふわなイメージの
オズマフィアにねじ込んできたのは素直にすごいと思いました。

既婚者への恋は、好きになっちゃったんだから、
それはどうしようもないとは思います。
大事なのは、相手が既婚であると知ったうえで
どうするか、というところにあると思うので。
フーカは自分の感情のために他人の幸せを打ち壊したわけでもないし、
立ち直るきっかけをロビン・フッドに与えた、ということで
きれいにまとまったように感じました。
どっちかっていうとフーカの気持ちを察していたのに
期待を持たせるようなことをしたロビン・フッドを責めるべきでしょう。
断れば済む話なんだから。それもまた、状況を考えれば酷な気もしますが。

声優さんの演技も良かったです。
同じことばっかり言ってる気がしますが、どの方も熱演されてるので
そう言うしかない。特に奥さんに語りかける声が優しくて、胸が痛かった。
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