黒薔薇アリス 考察

  • 2013.09.27 Friday
  • 02:13
お久しぶりです。忙しくて、物理的にゲームをやる時間を取れずにいました。
それでもちょくちょくゲームはやってます。
※オズマフィアの記事に拍手してくださった方、ありがとうございます!!

艦これ
実は最近になってやっと滑り込んだのですが、面白いですね。
女の子がみんなめんこい。無課金なのでのんびりやっています。
初めての戦艦でビギナーズラックが働いてSホロの陸奥と
川内にも割とあっさり恵まれたのですが、
天龍ちゃんが一向に出てこない……。
アニメ化にPSP VITAでも出るようでめでたいですね。
PSPはともかく、アニメ化ってどんな内容になるのか……
これだけの艦娘を全部出しきれるのか、絵柄の違いはどうするのかとか
色々気になります。ゆるい萌えアニメになるんだろうか。


クッキー
意味も分からないのにひたすらクッキーを作り続けてしまう恐ろしいゲームです。
今こんな感じ。


このゲームに資本主義社会の業を見ました。
作っても作っても満足できず、ばあさんを酷使して延々と作り続けてしまう……
人間の欲望には底がなく、だから世界から貧富の格差は
なくならないんだろうなと感じさせてくれます。
冗談のつもりだったんですけど案外笑えないですね。


ときレス
無課金でやってるのでVSライブはまったり見送る姿勢でいるのですが、
どうにか王子様の愛情料理コンテストは全員分見られました。
間がなかったのもあって、夏祭りのメモリーズは
本命の音羽さんと伊達さんで力尽きた。
料理コンテストは伊達さんの「これは天丼じゃない……愛ですね!」という謎の一言が
意味わかんないのにすげーアイドルって感じで、よく出来てるなあと感心しました。
ときレスは無課金でも努力すればイベント見られるように出来てて
すごく良心的なソシャゲだと思います。

最近のソシャゲは充実してますね。
ゲームはどうにかノーサンが大体終わりました。あとバッドエンド回収すれば終了です。



ここからはかなり自己満足な考察です。
「黒薔薇アリス」という漫画があって、すごく乙女ゲームっぽい舞台で
全然乙女ゲームっぽくないシビアなシナリオ展開をしてるのが面白いです。



黒薔薇アリスの考察を誰かやってないかと思って
探したのですが見つからないので、ちょっと書いてみます。
どこかにあったらすみません。
当たり前のように既刊のネタバレをしていますので注意。
また、今後の予想や考察なども書いていますので万が一にもネタバレを避けたい方は回れ右推奨。

ただ、当然ですが自分の妄想と独断と偏見に過ぎないので間違ってる可能性大です。
その辺りは自己責任でどうぞ。
自分が水城先生の描こうとされているテーマ性や今後の展開を読み違えてる可能性も
大いにあるので、軽く受け止めてくれるとありがたいです。
第二部で全然違う話になってたら笑ってあげてください。

タイトルにある通り、作品は水城せとな先生らしくダークでありながら
ちゃんとキャラクターにアリスに出てくるキャラの役割を背負わせてる上に
センスを利かせて一捻りしてあるので、考察が楽しい作品です。
原作アリスの展開を考えると、今後がかなり胃が痛くなる展開になりそうなので
今からすごく楽しみ。ショコラティエは時間なくて最新2巻を積んでるのですが
そのうち読みたいです。脳内ポイズンベリーは買ってません。

以下、「黒薔薇アリス」第一部のネタバレ考察もどき。
テーマは「繁殖」。
種の繁殖と恋愛感情はイコールで結ばれるのか。
結婚は二番目に好きな人とするのがいい、という通説の通り、
理性が利かなくなるぐらい好きな人と結ばれるのが種の繁栄に
本当に役立つのか、というところかなと思います。

大前提ですが、不思議の国とは「吸血樹たちの巣」です。
同じ世界に存在しながら、人間とは異なる存在に生まれ変わったことで
現実の住人だった菊川梓は「不思議の国のアリス」になります。

アリス/菊川梓
名付けられている通り、物語の主人公、「アリス」ですね。
アリスは不思議の国で迷う存在であり、夢見る少女です。
そして、ディミトリに「君は僕たちの女王様だ」と言われている通り
アリスは「ハートの女王」の役割をも同時に背負わされています。
脳内ポイズンベリーでもあるように人間は多面的な存在なので、
一人の人間の中には様々な側面があります。
アリス/菊川梓は「恋に夢中な少女」「種の繁栄を第一とするメス」という
二つの認識の間で揺れ動く、というのがこの作品の大まかなストーリーです。

アリス:
夢見る少女、迷う者、愛される存在、異邦人、純粋な恋心の体現、眠れる者


ハートの女王:
成熟した女性、種の繁栄を第一とする存在、メスとしての役割、断罪する者、暴君、愛情

※ハートは愛情の象徴です。

第一部でアリス/菊川梓が出した結論は、
「理性を失うほど好きだからディミトリにする」でした。
第一部でディミトリと気持ちが通じ合う過程をさくっと描いて
とっとと両想いになったところから見ても、恐らく水城先生の描きたい部分は
想いが通じ合う過程ではなく、種の繁栄のためにどのような決断が最善か、という部分。
かなり不穏な終わり方をしてることもあり、ディミトリとは結ばれなさそうな気がします。

原作でこの後「アリス」が「ハートの女王」に裁判で有罪を言い渡される展開と
「あんた達なんかどうせ、トランプのくせに!」と叫んで夢から覚めることを考えると、
ディミトリよりも格上で種として優れてる吸血樹(ブラッドレイ?)とかが出てきて
大混乱した後、結局誰とも結ばれずに人間に戻る、とかになっちゃうのかなーと思いました。

人によってはかなり嫌われているようですが、アリスとして迷いまくる上に
ハートの女王の暴君ぶりも役割として背負わされてるので嫌われるのもむべなるかな。
でもしっかりしてるのに不意に見せる脆さとかに男はキュンと来るんじゃないですか。
ディミトリは菊川梓をストーキングして気に入ってチャンス来たから選んだわけで、
ビシバシしっかりしてるのに恋になると少女のように悩むのが可愛いなと思ったんでしょう。
きっと。私はアリス/菊川梓、人間味のある女性らしくて結構好きです。
もうさ、男どもがアリスに群がるのは「メスで顔が可愛いから」でいいじゃん。


チェシャ
そのまんまですね。チェシャ猫。


ディミトリ
アリスを不思議の国に誘う者、ハートの女王の家来、白うさぎ。

アニエスカへの横恋慕を募らせた挙句、親友と寝たのが発覚してから
ヤケになってやらかしてしまうわけですが、「どうせ処女じゃないんだ」って
二度か三度は言ってましたよね? 嫉妬にしてもあまりに醜いセリフで、
正直そこにこだわんのかよってドン引きしました。
アニエスカに幻想を委ねた挙句、他の男のものになって幻想が崩れたら
嫉妬のあまりモノ扱いですからね。結局、ディミトリも
アニエスカを意志のある人間として扱ってはいなかった。

あんなことがあればまあそりゃ百年ぐらい凹むわな、自業自得だけど。
でもディミトリの過去って、何か悲恋として美しく流されてますけど
よく考えたらほんと、すげークズなセリフですよね。
処女厨か……そうか……
でもそれが男の本音だろうな、とも思います。
古来から芸術作品でも乙女は純潔が尊ばれてきたし、
中東だと十歳以下なら大体処女だから結婚するなら
十歳以下が間違いない、とか言われてるそうなので。
昨今、中東でやっと問題になってきた少女婚も処女を求めるがゆえなのですね。
家との結びつきを強め、家を繁栄させるためには女性の自由意志は邪魔になる。
だけどそれは女性を意志ある人間ではなく女という対象、モノとして見ている。
女性は子を産む性であるがゆえに、古来からずっと
役割に縛られ、性に縛られ、家に縛られ、自分の意志を持つことが難しい世の中です。
「繁殖」をテーマにするこの作品で水城先生が女性の自由意志について
どういった結論を下すのかも楽しみにしている点で、見どころの一つだと思います。

灯ちゃんとのやり取りで、このセリフは本当に痛快で、真理だなと思いました。
「ガウェインの結婚」という逸話を思い出します。
「自分で考えて素敵な女性を目指したらディミトリのお嫁さんになれなくなってた」

しかしディミトリは、いずれ過去のツケを払わなければならないんだろうなと思うと
わくわくしますね。
それとも百年の反省でツケを払ったことになるんでしょうか。
いや、でもディミトリにハッピーエンドは用意されていない気がします。
とにかく、水城先生はヒーローの悲恋を描く時も醜悪さに対して容赦なくて好きです。


レオ
トカゲのビル。友達どまりの男。いわゆる「いい人」。
原作で白ウサギは「トカゲのビル」を使って
アリスを追い出そうとするが失敗に終わります。
マクシミリアンのディミトリへの忠誠を体現した存在。


鳴沢瞳子
理知的なイモムシであり、公爵夫人の役割も背負っています。
原作だとイモムシはアリスに助言を与えます。
後にアリスはイモムシと別れて公爵夫人の家に行くのですが
「アリスは公爵夫人から赤ん坊を渡されるが、
家の外に出るとそれは豚になって森に逃げていく」のが、

赤ん坊 : 希望、無垢なるもの、新たな生命の象徴

と考えると、一時でも瞳子の言う通りにしようかと
心が決まりかけた段階で一緒に森に行って、瞳子の最期を見たことで
アリス/菊川梓が強く動揺し、希望を喪ってしまうのを象徴しています。
ひょっとしたら彰子さんの日記もイモムシの役割を背負ってるかもしれない。


生島光哉
いかれ帽子屋。
光哉が出てきてからの騒動はそのまま、「帽子屋のお茶会」です。
一途に菊川梓を想い続けている存在は、吸血樹の巣では異常でしかない。
このことから、光哉は「帽子屋」の役割を背負っています。
帽子屋は気が狂っていて、答えのないなぞなぞでアリスを惑わし、苛立たせる存在です。
そして帽子屋はハートの女王に死刑宣告をされて以来、
時間が止まっていることから見ても光哉は「帽子屋」で間違いないはず。
菊川梓は事故によって光哉の時間を止めてしまいますが(=死刑宣告)
後にアリス/菊川梓は「ハートの女王」(=吸血樹のメス)として光哉の元を訪れ、
光哉の恋に引導を渡します(=ハートの女王からの二度目の死刑宣告)。
純愛として持ち上げられてもいいくらいなのに、
アリスとして生きている菊川梓にとっては美しく終わった恋、過去の男でしかない。
結局、アリスとしても光哉を拒絶する羽目になるのが皮肉ですね。



眠りネズミ、後にトゥイードルディー
櫂とは、人力によって船を進ませる道具で、それ自体に力はありません。
双子なので、第二部では「トゥイードルダムとトゥイードルディー」の役割を
背負うはずですが、光哉の騒動の時点では「眠りネズミ」の役割です。
玲二への罪悪感から自分を押し殺す様から。
マクシミリアンの贖罪、罪悪感を象徴する存在でもあります。


玲二
三月うさぎ、後にトゥイードルダム
気が狂っていて、おかしな言動でアリスを翻弄する存在。
マクシミリアンの憎悪を象徴する存在でもあります。


あかねちゃん
トゥイードルダムの素敵ながらがら。

トゥイードルダムとトゥイードルディーは
鏡の国のアリスとマザーグースの童謡に出る双子で、
がらがらを巡って争っています。
後に巨大な鴉に恐れをなして双子は決闘を止める、という
内容なので、ブラッドレイの生まれ変わり的な吸血樹に
虐げられて共同戦線を張ることになるのかなーと予想しています。

第一部は原作アリスだと「女王陛下のクロッケー場」までででしょうか。
ハートの女王のゲームに翻弄されるアリスはそのまま、
ディミトリへの恋慕に混乱するアリス、と捉えていいかなと思います。
灯ちゃんは不思議の国(吸血樹の世界)の住人ではないですが、混乱させる存在なので
一時的にチェシャ猫の役割を背負っているのかもしれません。

今後は、原作アリスだとグリフォンの案内によってウミガメの身の上話を聞き、
ハートの女王による裁判が始まるので穏やかな展開にはならないはずですが
第二部が楽しみです。あまり長くならなそうですね。

お付き合いありがとうございました。
コメント
素晴らしい解釈だと思いました。
これだけの象徴・幻想とあるがままの現実を共に持っている水城先生の作品は、とても自分を癒してくれます。
瞳子さんの見た光景について考えていますが、しっくり来そうで来ないです。
また感想の続き、いつか見れたら嬉しいです。
ありがとうございました。
  • なおみ
  • 2014/02/24 4:45 AM
水城先生の作品は登場人物の心情表現がリアルですよね!
瞳子さんの見た光景は、普通に考えるとレオだと思うのですが
どうでしょうか?瞳子さんはレオを「あらゆる意味でかなりいい男」と
評していましたし、「アリスの心が誰にあるか」と訊ねられたときも
レオを思いやり、本当のことを言うのを巧みに避けて
「あなたに一番心を許している」と言ったり、瞳子さんは
レオが好きだったんじゃないかと感じました。
こちらこそ、コメントありがとうございました!
またぜひ遊びにいらしてくださいね!
  • 大樹@管理人
  • 2014/02/24 8:34 PM
こんにちは。
黒薔薇アリスの結末が知りたくて検索していて、こちらは途中までの考察のようですが、1点気になったので、コメントさせていただきます。
私も1巻しか読んでいませんので、もしかしたら違っているかもしれませんが。

ディミトリのアニエスカへの感情の解釈ですが、処女にこだわってはいないと思います。
アニエスカが処女でなくなったと知った時に、天使なんていないと思っていますが、バンバイアになって生き返って、アニエスカが心配してかけつけてくれた時に、アニエスカのことを汚れたとか自分が評価しようとするなんてなんておこがましい行為だったんだろうと、思い直しています。
アニエスカを抱こうとしたのは、最後に想いを遂げて死のうとしたからで、今まで抱こうと考えたこともなかったとも言っています。
処女じゃないんだから、というのは、その場で彼女に受け入れさせるために言った言葉で、なんとも思ってなくはないでしょうが、そこに重きをおいた言葉とは感じませんでした。
長々と失礼しました。
  • ゆう
  • 2017/01/31 1:00 PM
ゆうさん、こんにちは。

コメントを頂いて改めて考えてみたのですが、確かにそう言われてみると、そのような解釈も充分あり得ますね。
ご指摘にありました通り、「ディミトリが病室で思い直した」部分を見落としていました。
自分はディミトリの言葉をそのまま真に受けてしまったのですが、言葉が必ずしも本心を語っているとも限らないですしね。
ゆうさんの解釈を元にすると、ディミトリの「処女じゃないんだから」というのは苦し紛れの憎まれ口とも取れるなあと思いました。
自分はこのように考え直したのですが、もしこれが意図した解釈でなかったらすみません。
特に反論したいわけではなく、視野が狭くてそういう考えに思い至らなかったのでこのような可能性もあるかな、と自分なりに考えたことをお伝えしようと思いました。

コメントありがとうございました。良かったら暇つぶしにでも、また遊びに来てくださると嬉しいです。
  • 大樹@管理人
  • 2017/01/31 5:04 PM
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