大正メビウスライン ミサキ&真ルート 感想

  • 2014.02.19 Wednesday
  • 19:37
大正メビウスライン
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LoveDelivery (2012-12-21)


ミサキルートの感想です。

以下ネタバレ感想。
ミサキ

俺の神様が世話女房なわけがない

さすがに真ルートだけあって、かなり気合の入ったルートで読み応えがありました。
ミサキさんは最初から最後まで京一郎さんの人間としての幸福を
与えようとしてて、本気でそれだけしか考えてなくて好感が持てます。

「そんなんで大学はどうするんだ。
 お前の人生をどうする気なんだよ」

まったくだ。

そんなミサキさんにでろでろに甘やかされたせいで京一郎さんは
最後まで夢見る大学生さんのままでした。

国生み神話がベースになってるだけあって、ヨモツヘグイ(黄泉戸契)や
桃の実を思わせるエピソードがあって楽しかったです。
ただ、「これぐらい知ってて当然でしょ?」とばかりに説明をしないまま
スルーされてたのは、ちょっと不親切かなーと思いました。

根の道で黄泉醜女が出てくるときにミサキさんが急いで京一郎さんに
飴を食べさせようとするんですが、そのときには陰の気が強くなりすぎて
根の道=黄泉の国になってて、京一郎さんが死んじゃうエンディングがあるんですね。

ヨモツヘグイは「黄泉の国の食べ物を食べると現世に戻れない」というエピソードです。
ギリシャ神話の「オルフェウスの冥界下り」「ペルセポネの冥界下り」とよく似ていて、
面白いですね。
桃の実は、桃の木の化身であるミサキがあげた甘い飴=桃の実みたいな解釈だと
思ったのですが、あの飴って普通に売ってるんすね。
てっきりミサキさんがマジカルパワーで作り出した飴なのかと思ってました。
ただ、女の死霊が京一郎さんに触れられないで退散するというエピソードもあるので
桃の木の神様があげた飴=桃の実みたいな解釈で間違いないと思われます。
で、桃の実は作中で言ってた通り、伊邪那岐が逃げるときに投げたやつで
桃は邪気を払う効果があるはず。

飴とかおせんべいあげたり、京一郎さんが普通にホームシックになってたり、
年相応の京一郎さんが見られました。
つーか、どう見ても孫を甘やかすおじいちゃんって感じがするんですが禁句ですか。

京一郎さんがお化けが怖くて酒場に逃げて、酔っぱらいに連れ込み宿に
連れていかれようとしてからの大暴れ→ミサキさんの後始末→説教の流れは
微笑ましくて良かったです。割烹着が似合いすぎ。
あとご飯おいしそうでうらやましい。
ミサキさんすっごく世話好きで、甲斐甲斐しくて良かったです。
「おやつの時間だぞー」とか、湯の花にキャッキャしてる二人かわいい。
でもやっと会えた京一郎だから、色々してあげたくなっちゃうんだろうな。

さて、ミサキに疑念を抱いたときに困ったときの時雨さんとばかりに
クソどうでもいいことで呼び出す京一郎さんは最高にうざくて
でも笑ってしまいました。いや、割と重要だとは分かるんですけど
京一郎さんのノロケ振りにはドン引きだよ。

「……俺、帰る」そらそうだ

でも的確なアドバイスをしてくれる時雨さん。

「そうか、そいつは良かったな。
 俺は馬鹿馬鹿しくて聞いちゃいられなかったが」


には激しく同意しました。
でこの甘い匂いはなにかって訊かれて、てっきり飴って答えるのかと思ったら
まさかの「ミサキの匂いですよ」

時雨さんドン引き

かわいそうな時雨さん。
でもこの後切れるミサキに、萎縮する京一郎をかばったりとか
時雨さんやっさしーいんですよ。時雨さんとはこのぐらいの距離感が良い。

で、ミサキルートは色々あってハッピーエンド。
ミサキルートの千家さんはしおらしくて可愛いです。

真ルートではネタばらしが始まります。

どうして館林さんと千家さんに一向に萌えられなかったのか考えてたのですが
この幼なじみ弟コンビのすれ違ってる感じにこの作品で初めて萌えてしまったので
きっとそういうことなんだろうと思います。
館林さんはマグロもいい加減にせえよ……
友達なら千家さんを止めてやれよ……と思ってしまうのです。
千家さんに館林さんを攻めさせるのはなんか可哀想なので、
館林さんがもっと頑張って仕事をすれば良いと思います。


さすがに集大成だけあって攻略キャラ同士が協力し合ったり交流してて
熱いものがありました。もう京一郎いないほうがいいんじゃね?

昴后の正体が蛇性の妖っていうのは良かったです。
伊邪那美の諦念ぶりも良かったし、女性がみんな陰の気に満ちてるのが
興味深い。だって時任さんとか、やってることは昴后と紙一重ですからね。
国生み神話から見ても分かる通り情が深いのは女のほうで、
寂しがる割にいざという時に根性がないのが男だというのが一貫されてて良かった。

黄泉醜女が追ってきたときの、ミサキ&時雨&臣さんのやり取りも楽しい。
館林の坊っちゃん呼びをからかう時雨と、人のことは言えないと臣に
突っ込まれるエピソードも良かったです。あれ、この作品に恋愛いらないんじゃ……

昴后がお上を追って黄泉平坂を下っていく姿は哀愁がありました。
ちゃんとメビウスラインにも意味を感じられたし、
オチをうまく史実の出来事にからめたのもお見事。
それにしても時任さん夫の魂をこんな力技で回収にかかるとは思いませんでした。
いいんだけどね……

で、盛り上がってミサキが……と思わせてからのエンディングは、
予想はついてましたけど、まあ真ルートだから敢えてハッピーエンドにしたのかな。

というわけで感想はおしまいです。
総合的に見て、サブキャラクターが良かったです。
あと濡れ場ではまさかの時雨さんが一番優しくてまともでした。
ミサキさんまであんなんなっちゃって何なんだよ!と憤慨していたので。
個人的に萌え的なものはなかったけど、なんのかんの言いながら楽しかった。
それはシナリオの骨子がしっかりしていたからだと思います。
こちらの攻略対象や受けがツボにはまっていたら、きっともっと
楽しかっただろうと思うので、少し悔しい気もします。
こればかりは好みなのでどうしようもないんですけどね。
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