逆転検事2 感想

  • 2014.07.06 Sunday
  • 01:11
逆転検事2


会心の一作。前作で手応えを感じたスタッフが、全力投球した作品です。
シナリオの構成は前作よりさらに練りこまれ、過去と現在を織り交ぜながら
個々の相関関係と因果関係が複雑に組み合わされています。
奇抜なトリックだけでなく、テーマに基づいた熱い人間ドラマが楽しめました。

シリーズでお馴染みのキャラクターたちの出番もしっかり用意されています。
ちょこちょこ入る小ネタや、懐かしのキャラとの再会はやっぱり嬉しいです。
ですが旧シリーズだけに頼らず、人間味あふれる個性豊かな
新キャラクターたちにも大満足でした。
特に、前作のライバル役だったロウ捜査官の上を行く手強さを感じさせる
水鏡裁判官と、飄々としている信楽弁護士の存在感は強烈です。

主人公の御剣怜侍も、そんな新キャラクターに出番を食われることなく、
むしろ上手にお互いの良さを引き立て合っています。
シナリオのボリュームもたっぷりで大満足。
キャラデザも良く、音楽も印象に残るものが多かったです。
特に水鏡裁判官のテーマは威圧感たっぷりでお気に入り。

新システムとして導入されたのは「ロジックチェス」。
会話を通して、引くべきところとツッコむべきところを
見分けながら緩急をつけて相手から証言を引き出すもので、
難易度は易しいです。
幻水シリーズの一騎討ちを思わせて楽しかった。

不満点もあります。
わかりきってる部分をことさら丁寧に説明するために
回りくどいやり取りをしなければならず中だるみしたり、
シナリオの展開上、明らかに違和感を覚える部分をキャラクターが無視して、
他のキャラも全員突っ込まずにスルーするようなところがちらほら。
ですがそうした欠点も、熱いテーマ性と感動によって最終的には満足できました。

シナリオの出来は旧シリーズに勝るとも劣らない、秀逸な作品です。

これまでのシリーズにあった「笑い」の要素ではやや負けるものの、
それを補って余りある緻密で丁寧な伏線回収と、
御剣怜侍を始めとしたそれぞれのキャラに向き合った真摯なテーマ性、
そして堅実なシナリオ展開に好感を持ちました。

以下ネタバレ感想。
第1話:逆転の標的
割と地味な事件で、犯人もそこらへんにいるチンピラみたいだったので
チュートリアルを兼ねていることもあり、作業的な感覚で
プレイしたのですが、この第一話がすべてにつながっていた展開には
舌を巻きました。事前に第一話が鍵だと教えていただいていたので、
ささいなことも見逃さないように用心してプレイしたおかげで
最終話で伏線が回収されたときは記憶がすぐによみがえり、驚き、
すっきり納得できました。コロシヤサザエモンが渋すぎてかっこいい。


第2話:獄中の逆転
噛ませ役かと思われた内藤の死にびっくりしたのも束の間、
にこやかに出てきたかと思いきやチクッと嫌味を言う信楽さんの登場に
一気に物語に引き込まれ、続いて登場した一柳検事の残念振りと、
彼を上手に操っている水鏡裁判官の手強さに夢中になりました。
強硬なまでに真実にこだわる御剣を、検事審査会が
問題視するのも納得ができて、ハラハラ感が半端なかったです。
ヤマノのうさんくささも相変わらずで良かった。
あと、ミリカちゃんの再登場は嬉しかった。
動物がいっぱい出るのも楽しい。マークかわいいよマーク。

第二話で御剣は信楽さんと水鏡裁判官の登場により、
検事という肩書、立場に大きな揺らぎが生じます。
自分はなんのために事件を追っているのか?
一貫して「真実」を見つけ出すために行動していて、
その信念は一切ぶれることのない御剣ですが、
「真実」は別に検事でなくても追えるわけです。

真実を追うのは弁護士でもいいし、裁判官だっていいし、
刑事だっていいし、探偵でもいいし、大どろぼうでもいい。

でもそこで、敢えて「検事」にこだわる必要があるのか?
御剣の検事バッジを盾に揺さぶりをかけてくる水鏡裁判官に
一歩も引かない御剣は、信楽さんの登場によって
尊敬する父を想い、己の在り方を考え始める。
物語は問題提起をして、第三話に向かいます。


第3話:受け継がれし逆転
まさか信さんを操作できる日が来ようとは……! 感動でした。
途中、ちょーっと中だるみしたけど気にしない気にしない、
だって信さんが操作できるから……!!
若かりし頃の信楽さんも見られて、信楽さんのキャラに
深みが生まれたのも良かったです。
信さんがちょいちょい息子のことを想ったり
おちゃめな一面を見せるのも微笑ましく、とても楽しかった。
途中で、司さんが犯人なんじゃないかと疑ったのですが
本当に彼女が余計なことをしたせいで事件がややこしくなってアレでした。

ここで出た「消えた二人の息子」
伏線回収もお見事。途中まで、てっきり一柳くんがそうなんじゃないかと
思っててすごくハラハラしたのですが、違ったみたいで
それはそれで一柳くんが気の毒なような……。
実の父親が罪に手を染めてるとなると、言い訳が利かないですからね。
その辛さに向き合って、成長した一柳くんには胸が熱くなりました。
とても良かったです。

御剣が父の影を追い、父の代わりに信楽さんとともに
弁護士助手として事件を解決していく。
御剣の子供の頃の夢を、間接的に叶えた形になります。
弁護士となって真実を見つけ、依頼人を救い、感謝される。
擬似的に弁護士として生きた御剣。
この第三話があったからこそ、御剣が最終話で出した結論に
深みと説得力があったと思います。


第4話:忘却の逆転
元気な美雲ちゃんが事件に巻き込まれ、御剣が必死になって捜査する第四話。
しかも記憶喪失になった美雲ちゃんが御剣への申し訳なさから
自供してしまい、真実のために検事審査会に楯突いたことで
検事バッジも失いかける四面楚歌状態でも、
御剣はかたくなに真実を追い求めます。
この不器用で真っ直ぐな感じは、かつてひたすら有罪を求めていた頃を
思わせてなんとも御剣っぽくて良かったです。
これと決めた信念のためなら手段を問わず
一直線に突き進むキャラこそが御剣だったので。
また、
「私がキミを助けるのは、エゴだ。キミの迷惑など知ったことではない」
と、ばっさり言い切ったところも男前でした。カッコイイ。

ついに検事審査会の闇が暴かれ、ラスボスが登場します。

第四話ではメイちゃんと一柳くんが出逢ったのが面白かったです。
期待を裏切らないやり取りで良かった。

御剣は無実の美雲のため、そして真実が闇に葬られるぐらいならばと
検事バッジを突き返し、御剣怜侍<個人>として行動することを選択する。
自分の身を守る肩書や立場が、なにもない状態です。
それでも御剣は真実を追求し、検事審査会会長にも
思いっきり逆らいます。

結果としてそれが検事審査会の闇を暴くことになり、
美雲ちゃんの疑惑も晴れて、御剣は手応えを感じるのですね。

イトノコさんに友人として頭を下げるところにはぐっと来ました。


第5話:大いなる逆転
やっと美雲の事件が解決したかと思いきや、
第二話でちょろっと出てから消えてたロウ捜査官の登場と
新たな事件には驚きました。こ、ここにつながるか……!と。

前作から引っ張っていたロウ家の過去と没落の経緯も明らかになり、
水鏡裁判官の新たな一面と、いよいよ真犯人が登場します。

御剣は法廷に立てない代わりに弁護士というか探偵のように
あちこち駆けずり回り、一柳くんを通して自分を見つめ直し、
一柳くんを導く形で、実のところ、迷う一柳くんの姿から
進むべき道を教えられる展開は素晴らしかったです。

とはいえ、アラも目立ってしまったのは残念。
一柳万才の息子の顔を部下が知らないって、
いくらなんでもそりゃねえべと思いました。
一柳くんに向き合う場面を作るためとはいえ、ちょっと無理があります。
あと、ロウ捜査官の残念振りが際立ってしまったのもがっかり。

法廷で引き伸ばしを頑張る信楽さんとメイちゃんは
微笑ましくて良かったです。信楽さん絶対全身にミミズ腫れできてる。

最後は大団円を迎えられて、すっきりして良かったです。
一貫して描かれた親子の絆、
罪を犯した親に子はどう向き合うべきか、
褒められた部分のない親を持った子はどう生きるべきか、
そして復讐は肯定されるべきか、
すべてにひとつずつ出された答えには胸を打たれました。

父親に恵まれても、結局は憧れの父を失う羽目になった御剣や美雲、ロウ、内藤、
大好きだった父親が犯罪者だった過酷な現実に直面する冥と一柳くん、
父親に用なしとばかりに捨てられ、憎悪に身を焦がした猿代草太、
そして父親を知らないまま、真犯人に殺されてしまう詩紋。

それぞれがもがきながら生き方を選択し、答えを出して、
エンディングを迎える姿は感慨深いものがあります。


御剣 怜侍
もともと御剣は父親を亡くした際に弁護士に絶望して、
<悪人を必ず有罪にする>という、分かりやすい哲学を持つ狩魔に
心酔したことをきっかけに検事になったのであって、
過去が明らかになった今、御剣が己の進退を真剣に考える展開には盛り上がりました……!
どうしても勧善懲悪の分かりやすい構図に憧れやすい若かりし頃の御剣が、
なるほどくんのおかげで道を正せたという描写もあって良かったです。
頑迷なところも、方向性が定まれば信念になるのは御剣らしい。

美雲ちゃんのために奔走するところも良かったですが、
びっくりするぐらい御剣と美雲ちゃんの間に恋愛を思わせるものがなくて
でも友情を感じられてぐっと来ました。

序盤で信楽さんにチクチクやられても耐えるみっちゃんに萌えた。
嫌味に返したりあしらうことはできなくて、大人しくサンドバッグになっちゃう御剣……
こういう生真面目なところをついからかっちゃう信楽さんの気持ちも分かる。
でも信楽さんは基本的に優しいので御剣の変化に気づけば
さくっと許してくれる度量もあって、この二人の会話は楽しかったです。
この組み合わせ最高にカワイイ。
柔軟性があって機転の利く信楽さんと法廷で相まみえるのは、さらに御剣を
成長させてくれるだろうと思います。この二人の法廷バトル見たいなあ。
信楽さんはすげー手強いと思う。

余談ですが、以前まったく別の作品で同じく不幸な境遇の殺人教唆犯が出てきたときに、
彼が最後までまったく裁かれることなく物語がハッピーエンドを
迎えてしまってすんげーもやもやしたことがあったので、
この作品で証拠の乏しい殺人教唆犯にすっきり引導を渡してくれた上に、
みっちゃんがエンディングで検事を志した理由として言った一言に
気持ちが救われたような気がしました。プレイして良かった……。
御剣が検事であることにこだわった理由にすっきり納得いって
とても満足しました。体制側である検事局で自浄作用を働かせられるように、
敢えて弁護士ではなく検事や裁判官を選ぶ水鏡と御剣はよく似ていて、
同志として通じ合える者同士だという描かれ方が良かったです。


信楽 盾之
柔軟性があってお調子者、でも御剣がピンチになると
素早く助け舟を出してくれる信楽さんは頼もしくて格好良かったです。
信さんの一番の助手だった彼が狩魔に転んだ御剣を赦せない気持ちも
よく分かるし、御剣の心境に変化があったと納得できてからは
懐の深さを見せられるしなやかな部分が良かった。

御剣怜侍を信じてたからこそ狩魔に転んだのが許せないんですよね。
信さんが息子をすごく可愛がってたからこそ、意志を継いだのが
自分だけだった事実は信楽さんを絶望的な気持ちにしただろうなと思うと切ない。
でも、そうした感情だけに囚われず、御剣を冷静に見極めて
受け入れる姿勢を見せるところは、大人だなあと思えてカッコイイ。
御剣にも御剣なりの苦悩や迷いがあって、
今があると理解できる人の対応だと感じました。
それは信楽さん自身も、突然に憧れの信さんを喪って
打ちのめされた経験があるからだと思います。
弟子である信楽さんだってショックだったのだから、
そんな信さんをヒーローのように見ていた幼い御剣怜侍の絶望たるや……
その辺りを信楽さんは決して思いやれないわけではない。
きっと会ったこともあるだろうし。
でも、それでもやっぱり御剣に嫌味のひとつも言いたくなるだろう。
けれど、みっちゃんはまだ子どもで、狩魔の汚い部分を
見たことがあるわけではないから、父を殺した犯罪者を罰したように見えた
狩魔に憧れてしまうのも、信楽さんはきっと分からなくもないと思うのです。
理屈の上では。

信さんの息子だからこそ最後まで信さんと同じ道を歩んで欲しかった気持ちと、
狩魔を追い詰める証拠はなく、社会的に見て犯罪者を庇う立場である弁護士を
信じられなくなる気持ちも、多分理解できる。でもやっぱり腹は立つ。

そして、これこそが多分、信楽さんが最も悔しかった部分だと思うのですが、
若かりし頃の信楽さんは幼い御剣怜侍のヒーローになれなかったのが事実です。

信楽さんはまだ新米弁護士で実績もなく、当時は推理力なども信さんには遠く及ばず、
信さんを殺害した犯人を捕まえることも、冤罪を証明することもできなかった。
だから幼い御剣怜侍の信頼を得られなかった、止められなかったという現実が、
信楽さんを歯がゆい気持ちにさせたことだろうなと思うとすごい萌えます。
みすみす信さんの大事な息子を狩魔なんかの手に委ねてしまったことが、
信楽さんの心にずっと影を落としていて、けれどどこかで、
言わなくても分かれよそれぐらい、裏切られた、という感情もあるわけです。

そういう複雑な心境が、ああいうネチネチとした嫌味になったのだろうなと
思うとぐっと来ます。
だって普段の信楽さんには、そういう陰湿な印象ってまったくないのに……!
御剣怜侍を計りながらも、半分くらいは生真面目な御剣に信さんの面影を見て、
懐かしさと慕わしさと悔しさと腹立たしさと、
狩魔を選んだ御剣怜侍への折り合いをつけようとしてつけきれなくて色んな感情で
ぐっちゃぐちゃになってるだろう信楽さんの胸中への妄想が止まりません。
でも、恐らくそういう感情をああいうひょうひょうとしたポーズで
うまく隠すことができるのが良かったです。同じこと三回ぐらい言ってますね。

信楽さんはもともとしなやかな人だから、その持ち前の適応力のおかげで
ああなったのかと思うと滾ります。

そして、御剣が自分の道を見つけたら潔く身を引くのも良かった。
アメリカンな感じを装って女性陣とハグしたがるところもカワイイ。
マリーにマジでハグされて呆然としてるところもカワイイし
その後も懲りてないところがまたカワイイ。
実にオイシイキャラでした。萌える。


水鏡 秤
水鏡は古来より真実を映し出すものとされてきました。
おまけに名前が正義の女神の象徴である「秤」なので、
途中まで彼女は潜入捜査官ではないかと疑っていたのですが
個人だったのですね。途轍もない覚悟だと思います。
孤独な中でも信念を貫き通せる人でした。

真相が明らかになってから、
序盤で、彼女は慎重に御剣の人間性を見極めようとしていたのだなと
分かって、水鏡の覚悟を見た気がしました。

彼女は一柳万才を告発する機をずっと伺っていた。
告発すれば二度目のチャンスはありません。

そのときまでは一柳検事を利用して慎重に振る舞わなければならず、
あくまでも検事審査会の代理人として御剣に厳しくせざるを得ない。
一柳万才に少しでも怪しまれたら消えなければならないことは、
彼女もよく理解していたはずです。
息子の詩紋のためにも、水鏡にミスは許されなかった。

興味深いのは、冥ちゃんと一柳くんが鉢合わせたときに、
一柳くんがムチでビシバシやられても、水鏡は一度も庇わないのですよね。
言葉を挟まない。傍観です。
対する一柳くんは、水鏡がやりこまれると
「水鏡をいじめるな」「水鏡は俺のだぞ」「これじゃ、水鏡の推理が!」
彼なりに庇おうとする様子を見せるにも関わらず。

水鏡の立場上、まさか一柳くんに厳しく接するわけにはいかないので
あくまでも穏やかに、優しい態度を崩さないのですが
余計なことを喋られる前にうまいこと黙らせたり、発言を遮ったり、
邪魔になったら理由をつけて追い払ったりと、あしらい方が抜群にうまくて
その理由が、彼女もまた母親だったから、というのはすごく納得がいきました。

また、水鏡も一柳くんを見つめる上で、実力がなくても
素直で、一柳くんなりに努力している姿を認めている描写があったのは
好感が持てました。母親だからこそなにも知らない一柳くんが一層不憫で、
だからこそ御剣やメイちゃんに鍛えてもらうチャンスが来たら
敢えて庇わなかったのかなと思いました。一柳くんの成長のために。
彼の周囲には、一柳くんに厳しくする人が誰もいないから。

水鏡の詩紋への接し方を見ると、普段は優しくも締めるところは締める
厳しい母親っぽいので、一柳くんを叱れないのは歯がゆかっただろうな。
あのうまいあしらい方は頭の良さも感じさせて面白かったです。

聖職者を思わせる姿や音楽から、法の狂信者と見せかけて
実はただ一人、法の女神に忠実な良心を持ち、
まさに敬虔な聖職者ともいうべき人だったからくりは意外性があって良かった。


一条 美雲
第四話以降は無難な立ち位置から抜けだして、
御剣とのやり取りでクスっと笑えるところも出てきて、
こなれてきた感じがしました。
あの明るくて賑やかな美雲ちゃんがいないとやっぱり寂しいですね。
記憶がよみがえるシーンではやっぱり感動しました。


イトノコさん
今回、イトノコさん大活躍でした!!
なるほどくんにやり込められてばかりだったので、
刑事っぽい仕事をして、情報提供してくれたり
手柄を立ててくれるシーンが多いのは逆転検事ならでは。
給与査定も良い結果が出そうでなによりです。


茜ちゃん
美雲ちゃんの代わりに茜ちゃんが出てきて、なんだか前作から
都合の良いときだけ穴埋め役や科学捜査役として出てきて
若干気の毒です。茜ちゃんにはかたくなに敬語な御剣がカワイイ。
茜ちゃんの帽子のバッジはカメラ付きなのかと思ったら、
特にそういうことはなかったです。


ロウ捜査官
今回、大人の事情の割りを食ってしまった気の毒な人。
だって、どう考えても現場で一柳万才が着ぐるみに隠れてる状態で
強硬に詩紋くんだけを殺人犯として疑い続けるのは無理があるよ……
明らかに一柳万才が怪しすぎんだろ……

外国で裁判をやったとはいえ、ロウ家の情報網を持ってしても
容疑者である美和マリーに無罪をもたらした担当検事が
一柳万才だと気づかなかったのもなんか不自然だし……

いくら影武者を味方につけてたからって、強引なことしたら
うわさになるし、ロウ家だって聞き込みぐらいできるだろう……
一柳万才が当時の係官を全員殺したとか?
しかも大統領誘拐未遂事件で無罪判決出しちゃうし……
検察側だったら無能だとなじられてもおかしくないですが、
それは影武者が全部始末してたってことですかね。
でも、あんだけ国民に尊敬されてた王大統領の誘拐未遂事件で
無罪判決を出す不手際ですよ? しかも犯人捕まってない。
いくら影武者とグルでも、三人だけで国やってるわけじゃないんだから
国賓待遇だった王大統領の誘拐未遂を引き起こした時点で
検察と警察にはもっと偉い人からプレッシャーかかってもおかしくないし、
外交問題に発展しかねないと思うのですが……。
これでなんで一柳万才が偉くなっちゃうのか謎。
一柳万才がいくらすごいっつっても、検事局長レベルだと
まだ上には上がいるように思えるのですが……
あと、王大統領の威光は他国にまで影響しちゃってるのかな?
逆裁シリーズですし、こんなの突っ込むのも野暮なんですけどね。

でもなー、外国で起こった裁判だから一般市民はともかく、
司法関係者のうわさ話ぐらいロウ家の耳にも入ってくるだろうに……
信用を失ったからって、警察にいたロウ家の全員が
即日クビになったわけでもないだろうし、慕ってた部下だっていたのでは。
大統領と懇意にしてて威勢を誇ってたなら横のつながりとかもあったはず。
それを全部断ち切ってみんな始末しちゃうなんて
一柳万才や影武者はどんだけ超人なの……?
急にそんなことしたら、現場に人がいなくなっちゃうんじゃないの?

シーナに裏切られ、部下を失ったことで自分一人で
手柄を立てることにこだわるあまり
頑固で偏狭な印象しか与えられなかったのは残念でした。
ロウ家の悲願ともいえる事件だったのに、仕方がないこととはいえ
捜査を御剣に丸投げするのもなあ……
証拠が必要になったら調達してくる便利な道具係に成り果てて、
ちょっと可哀想。

彼はロウ一族の再興のために検事を憎んできたのに、
父親はもっと大きなものを見ていて、亡き王大統領との忠義、
あるいは友情のために敢えて泥を被る選択をしたのは
ぐっと来るものがあります。
真実を知ったことで、ロウ捜査官も憑き物が落ちただろう。


狩魔 冥
メイちゃんがどこからともなく極秘捜査資料を持ってくる展開はご愛嬌。
話進まないし、みっちゃんのために狩魔の名前をフル活用したのかと思うと
微笑ましいのでまあいいや。
今回のメイちゃんのハイライトはなんつっても一柳くんとのやり取り。
憧れの父が犯罪者だった、この苦悩をよく知るメイちゃんが
一柳くんを思いやる様子を見せるのはぐっと来ました。とても良かった。
あと、御剣が検事バッジを捨てたときの
「また私を置いていくの!」にはキュンとしました。
メイちゃんにとって御剣は永遠に、いつも一歩前を歩く兄弟子なんだなあ……。
父が認めた一番弟子だからというのもあるけど、御剣が実際に優秀だからこそ
いつまで経っても御剣の背を追いかけるような気持ちになっちゃうのかと思うと
もうメイちゃんと御剣が可愛くて可愛くて。
御剣もムチを喰らわないために余計なことを言わず黙ってられるところがカワイイ。


一柳 弓彦
最初のおバカさん振りも、のんきなBGMもあって
どこか憎めないところはあったのですが、父親がなにもかも
お膳立てしてくれて、本人はなにが悪いかも気づかずに
ここまで来てしまったのだと思うと、とても気の毒です。
水鏡に懐いたあたりも、一柳くんはずっと孤独だったんじゃないかと
思えて……友達いなさそうなイメージがあります。
でも、なにが理由だったにせよ、若年で検事バッジを
手に入れられたのだからめげずに頑張って欲しいと
心から応援したくなるキャラでした。
ビクビクしながらも父親と向き合い、無様な姿を見せながら
懸命に父を乗り越えていこうとする姿には胸が熱くなります。
素直な良い子だから、挫折を乗り越えたらきっと成長できるはず。


ミリカちゃん
好きなキャラだったので出てきてくれて嬉しいです。
タチミ・サーカスのテーマもすごく好き。
彼女は動物使いだけど、さすがに猿代くんの正体には
気づけなかったか……「見た目あんなんだけどバカではない」と
猿代くんを評価している様子だったのが印象的でした。


御剣 信
「発想の逆転」「弁護士はピンチなときほどふてぶてしく笑うもの」など
千尋さんともしやつながりが……!?と思わず期待しましたがさすがにそれはなかった。
渋くてカッコイイおじさんで、信楽くんとのコンビは見ていて楽しかったです。
思ったよりも、割と茶目っ気もあって良かった。


鳳院坊 了賢
旧作シリーズでこんな人いたら絶対忘れないと思うのですが思い出せなくて、
とか考えてたら新キャラですよね? 御剣と面識がある設定の。
暗殺者である了賢が皮肉にも子どもを助けてしまい、情が移って
コロシヤサザエモンと対峙するラストは格好良かった。
とてもすっきりと収まりがついたと思いました。
彼はもともと、自分に忠実な者は可愛がるタチなんだろうなあ。
クロではなくて人間の子を得たことで、第二の了賢が
生まれそうな気もしますが、どうなるのかその後が気になります。
余談ですが、了賢は「猟犬」とかけてるのですね。


猿代 草太
終盤での豹変は想定外で驚きました。
というのも、途中まで速水さんを疑っていたので、
助けたはずの依頼人が黒幕だったという一柳くんのウルトラCに
びっくり……みっちゃんがミラクルを起こしたばっかりに……

親に捨てられ、絶望した彼が皮肉にも憎んでいた親と
まったく同じ生き方を選んでしまうのが……
そこで血を感じさせてしまうのがなんとも言えなかったです。
親友である内藤をバカバカしい勘違いで手にかけてしまって
助けてくれた了賢を利用しながらも慕っている姿は痛々しかった。
上記でも述べましたが、殺人教唆犯を黒幕に持ってきてくれたのは
個人的にとても盛り上がりました。作品が出した答えも良かった。
彼に必要なのは包み込む優しさや、外敵から守ってくれる母性ではなく
間違ったことをしたときに厳しく叱る温かさと、
周りに当たり散らすことなく、一人で生きていける強さを教える父性だった。

了賢からの躾けによって彼がどのような方向に向かうのか
興味がありますが、たとえ暗殺者になったとしても、
もう少し安定するだろうなと思います。
できたらまっとうな道に進んで欲しい限りですが……
でも暗殺者の世界にも仁義があるようだから、
もうちょっとなんとかなるかな。
二度も了賢に命を救われ、身を挺して庇ってもらえたことで
彼の空白が少しでも埋まっていることを祈りつつ。

逆転検事2、とっても楽しかったです。
細かいところは気になるものの、
さまざまな「親子の絆」があって胸が熱くなりました。満足。
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