下天の華 夢灯り 秀吉・家康・百地・蘭丸・信長 感想

  • 2015.03.27 Friday
  • 20:07
下天の華 夢灯り


前作と変わらぬ面白さ。
歴史を辿って行くとどうしても考えるのが「もしも〜だったら」という
新たな可能性ですが、そうしたロマンと、さまざまな可能性を提示する
アドベンチャーゲームとの相性が抜群でした。

乙女ゲームであることを忘れず、変に史実にこだわりすぎてないところも良いですね。
史実通りの歴史を楽しみたいならちまたに歴史小説や歴史書が腐るほどあるわけで、
基本コンセプトがかなりはっきりしていて、丁寧に作られた良作だったと思います。

以下ネタバレ感想。
羽柴秀吉
秀吉の武将としての顔がクローズアップされていて
恋仲の振りから後半の怒涛の展開で、ものすごく盛り上がって楽しいルートでした。
これまではなんだかんだ秀吉のほうから歩み寄ってきてたけど
彼に譲れないものができたとき、すれ違っていく様が切ない。
また、秀吉とのとぼけたやり取りが面白くて笑ってしまうことも多いのがうれしい。

秀吉に好感度がさして高くないときにお香を使ったときの反応も好きです。
何故お香を使うのか訝る秀吉に「そこにお香があったから」と
きりっとした顔で答えるほたるちゃんと突っ込む秀吉が面白すぎる。

どこからが相手への幻想で、どこからが相手の真の姿なのか見極め、
その上で相手を信じることの難しさが描かれていて感慨深かったです。
特に黒幕は忠心の強さゆえに良かれと思って独断で行動するのですが
それは相手を信じることとは明確に異なっているというシナリオが重みがありました。

相手を信じること、相手を好きであること、相手に忠誠を誓うこと、
そのすべてが似ているようでそれぞれまったく別のものなのですよね。
その中で秀吉が、それぞれの想いを受け止めた上で、自分が手を汚すことで
決着をつけようとする姿が格好良かったです。

ほたるちゃんの持ち味である、「相手の心に寄り添う」姿勢が
いかんなく発揮されていて、黒幕との対比になっているのも
ヒロインの面目躍如といったところで、プレイしてすっきりしました。
終盤のほたるちゃんは勇ましくて格好良かったです。


徳川家康
家康はカウンセラーほたるちゃんだから好きになったのではないと
はっきり示してくれたルート。
むろん、ほたるちゃんが家康に働きかけてくれるから心を許し始めるものの
女性苦手を克服した後のことが長々と描かれていました。
なんというか、家康はもともと穏やかで真面目な人だし、
適当な会話で適当に持ち上げられて騒がれるのが
あんまり好きじゃないんだろう。
秀吉はそれを踏まえた上で楽しんでる節がありますが。

家康は今回はまごうことなきヒーローポジションで
評定でタンカ切ってくれるところは素直にうれしいですね。
その後も大活躍で成長を感じられて、プレイしていて気持ちが良かった。

告白シーンではみんながにこやかに祝福してくれるのも家康ならでは。
前回ではついに行けなかった琵琶湖の散策も出来て感無量でした。


百地尚光
今回はサンタさんやってる師匠が拝めます。
そりゃねえ、甘えるほうだって誰に甘えられるかちゃんと見てるわな。
師匠はいざわがままを言われないとそれはそれで張り合いがなくなりそう。
しかし、背中に剣を突きつけられ伊賀からの偽の文を渡されてからの
師匠に会った時の安心感は半端ないですね。

特に香を焚いたときのおろおろ感が良かったです。
シナリオも百地さんが活躍できるもので見せ場が増えてなにより。
師弟で恋愛関係になってしまうバカバカしさに
ほたるちゃんに惹かれながらも気持ちを抑えこもうとする姿が
大変おいしい。ほたるちゃんの好意に気づいて避けるものの
結局放っておけず、ほたるちゃんが想いを自覚して
ぐいぐい押していく姿がいじらしくて良いです。

このルートでは光秀さんのファインプレーも光り輝いてました。


森蘭丸
姫としてのほたるちゃんとの交流が前作で多かっただけに、
忍びスタートだとあからさまに怪しんでる蘭丸との
暑苦しい友情から恋愛に発展する様が丁寧に描かれていました。
見目や出自にとらわれていた蘭丸がほたるちゃんの本質に
触れていくことで絆をはぐくむ様子が微笑ましい。
変化の術を存分に活かしたシナリオで良かったです。
それにしても、無意識とはいえペアルックには吹いた。

評定では熱くほたるちゃんの無実を訴えてくれて、
そこからほたるちゃんの心が大きく揺さぶられるのも
説得力があるし、先に蘭丸が自覚しているのも良きかな良きかな。


織田信長
相変わらずしびれるくらい格好良いです。
特に、終盤の信長様が覚悟を見せたところが好きですね。
そんなセコイやり方で天下を穫れると思うな!!!!!という
信長様の気迫や器が全面に押し出されてて惚れなおしました。

あとは、信行とのやり取りも良かったです。
信長様は悲しみを糧にして、立ち上がって進んでいける強さがある。
彼は覚悟をもって第六天魔王を引き受けてる人ですから
悲しみも悔しさも怒りもすべてバネにしていける姿は本当に格好良い。
男としてここまで魅力的に描かれてる人もなかなかいないです。

これまで爺を死なせたり、色々辛いこともあったけど
信長はそれをすべて天下を、世界を望む気持ちにしていくことができた。
そして、信長さまの格好良いところは、
別に格好つけてるわけではないところでしょうか。
彼は自分に対して確信がある。
天下をとる、これを疑いもなく信じ続ける意志の強さと情熱。
自信に満ちたお姿がまぶしかったです。

恋愛面では、手にしている花がしおれないように、
大切に大切に愛でている信長さまの様子が伺えて微笑ましかったです。
特に灯籠流しのスチルは美しくてキュンとしました。
ほたるちゃんの危機を感じ取って遠ざけてしまうのも、
「使える人材はフル活用」がモットーの信長さまが初めて
理性を超えた行動をしたと感じられてニヤニヤ。
出逢いを模したやり取りをするのも良いですね。

信長様は自信に満ち満ちているのですが、さすがに
ほたるちゃんはそうは行きません。いくら信長様から愛でられても
身分の差や恋心で揺れ動き、信長様の自信によって
却って想いを弄ばれているように感じてしまうのは、とても共感できました。

恋愛してるときにここまで泰然と、自己への確信と余裕をもって
愛し愛されるって、大人の恋愛だなあ……とうっとり。
ただ、ほたるちゃんは初恋なので信長様への強い愛情で戸惑ったり、
気持ちを制御できなかったりする姿が愛らしかった。
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