下天の華 夢灯り 信行・光秀・半兵衛・官兵衛 感想

  • 2015.03.31 Tuesday
  • 16:11
下天の華 夢灯り


信行・光秀・半兵衛・官兵衛の感想です。

続編もとっても楽しかった。満足。

以下ネタバレ感想。
織田信行
彼の立場からしたら、ほたるに好かれるようなことをなにもやっていないわけで
何故好かれるのか意味不明で、自分が忍びを使って散々悪だくみをしてきたから
疑ってしまうのは、気持ちは分かります。
ほたるちゃんが好きになった理由は、前作でイベントをいくつか起こして
気になりつつも放置してたら本能寺の変が起こって後悔してた、かなあ。
荒療治が目立ちましたが、ほたるちゃんも信長も平和的に働きかけて
うまくいかなかったわけだからこれぐらいの衝撃を与えて目が覚めたなら
良かったと思います。

信行が灯籠流しで怒ったのも、理解はできます。
あれ信行の立場からしたら惨めさMAXというほかない……
ますます信長さまの器の大きさを思い知らされてしまうというか……
本能寺まで起こした自分はなんだったのかと考えると死にたくなりそう。

一週間近く花を贈り続けるほたるちゃんがいじらしくて可愛い。
その後も、毒気が抜けて何よりでした。
ほたるちゃんにドジっ子なところがあるからこそ信行も
心を開けたのですよね。気が抜けて。

なんだかんだ言いながら信行は花を贈る誰かの思いやりに
心打たれていて、心配してほしかった、気にかけてほしかったので
引っ叩かれることで、ほたるちゃんが「信長の弟」「謀反人」ではなく
「信行」を見ていると悟り、誠実な想いに気づけたのですね。

終盤の展開も熱かったです。
信行には強かさを学ぶ良い機会だったと思います。
ほかならぬほたるちゃんのために行動できたのは、
やはり人は誰かを守る気持ちがあると強くなれるのだろうな。


明智光秀
黒田官兵衛さんの片恋はこのまま全員がスルーなのかと思ったら
光秀さんで回収してくれました。
それにしても、光秀殿の嫉妬や独占欲や心配は大変おいしい。
ちゃっかり仕返しをするのも光秀ならでは。
ほたるちゃんがまったく気づいてないのも光秀が不憫で良い。
光秀殿、素直じゃないからひねくれた言い方をしてしまって
ほたるちゃんはそのまま言葉通りに受け取ってるために
発生してるすれ違いがかわいらしいルートでした。

光秀からしたら「好きな子はいじめちゃえ」みたいな感じで
意地悪を言ってるだけだから、後でほたるちゃんが真剣に
悩んでると分かって驚いてるのがまた……
光秀は女房や臣下への態度見てると、誰も信用してないからこそ
礼儀正しく、そつなく対処してるのですよね。
つまり意地悪を言ってる時点で心を許してるのですけど、
ほたるちゃんからしたらそんな事情、知るわけないですし。

終盤の決着の付け方も策士を自分をエサにして
逆に策にハメるところがすごく光秀さんらしいです。
途中で事情を光秀さんに打ち明けられるのもうれしい。
光秀さんがうまく片付けたおかげでほたるちゃんの
出番はあまりなかったですが……頼りがいがありましたね。

官兵衛は気の毒でしたけど、彼の序盤の振る舞いを考えると
これぐらいのしっぺ返しは仕方ないような。
プレイヤーからしたら官兵衛の気持ちはダダ漏れなので
分かりやすいことこの上ないですが、
普通はあんな振る舞いをしたら出禁ですからね。恐いだけだから。
平安時代だって夜這いの前に文くらい送るわ。
しかし、光秀ルートはメラメラ嫉妬する官兵衛殿が拝めて楽しかった。
この期に及んでほたるちゃんに言わせようとする臆病さが
またなんとも光秀らしい。
わざと官兵衛に見せつけるようなことをしたのも、忍びとしては
押し倒されても対処できて当然だからほたるちゃんにはなにも言わなかったけど
内心、光秀からしたら邸に忍びこまれた挙句「光秀の妹」であり
想い人でもある可愛い小鳥に手を出そうとしたなんて
あらゆる意味で不愉快なことこの上ないから仕返しをしたように見えました。

これまでの振る舞いが祟ってなかなか恋人らしいことができない
光秀殿が微笑ましかったです。

余談ですが、お糸さんがいかにも光秀好みな女房って感じがして面白い。
おっとりしていて、美人で、頭も察しも悪くなくて丁寧で女性らしくて。
「溺愛してる妹」に付けるくらいだから、光秀の中でお糸さんへの
女房としての評価は相当に高いと見た。


竹中半兵衛

終盤に命がけで変化するシーンが最高に美しかった。

半兵衛の誘惑では、想いが深まるにつれて接触が少なくなっていくのが
いかにも半兵衛らしくて面白いですね。最初は様子見も兼ねつつ
ぱっと触れてくるのに、本気になるにつれてうかつに触れられなくなるという。
それまで本心を読ませないような攻めの姿勢も崩さなかったのに、ほたるちゃんに
惚れてからは困惑で顔を歪ませる半兵衛が非常においしいルートでした。

恋に生きるより、夢のために死にたい。

彼は自分のすべてを賭けて、秀吉のためにできることをしたけど
秀吉が「オレを見くびるな」と言ったように、
上記の言葉は仲間を踏み台にしてでも自分の出世を考える男だと思ってんのか、
という意味でしょうが、秀吉の選択や信念、情熱を、言うなれば
「秀吉が道をみずから切り開いていける」と信じたわけではなかった。
半兵衛はそれを見られないわけですし、確かに現状では秀吉の天下を迎えることは
限りなく難しい状態です。でも、秀吉の望みは平和であって、
平和を作った誉れと権力を手にすることではなかったのを
半兵衛は……多分知っていて、それでもなにかしたかったんだろうな。
なにか、自分の生きる意味を、生きた証を、全力で刻みつけたかったのだと思いました。
その気持ちは分かるかもしれない。

どのみち恋に生きたところで半兵衛には時間がないですし、
ほたるちゃんを幸せにできるわけではない(と半兵衛が思っている)のです。
だからこその決断が切ない。
誰かはよ青カビからペニシリン作って、はよ。

あと興味深かったのは、半兵衛は、忍びとしての自分「蜉蝣丸」を
ついに捨てられなかったことでしょうか。

蜉蝣丸、と呼ばれてうれしく感じる半兵衛は、
自分の中にいる「下忍の落ちこぼれ蜉蝣丸」を殺せなかったのだな。
それが「今孔明」とまで呼ばれてもついに孤独感や無価値感から
抜け出せなかった理由なのでしょう。
それにしても「蜉蝣丸」なんて、ひどい名前付けたもんだな……。

抜け忍になってまで捨てた里だったのに、変に忍法帖を盗んだ挙句、
努力して使いこなせるようにまでなっちゃったもんだから
ますます忍びとしての自分を思い知らされ、忍びであることを
どうしても捨てられなかったのでしょうね。戦でまで活用しちゃってるし。
策から見ても心の奥底では、忍びとしてついに認められなかった弱い自分を
悔しく感じる気持ち、見返してやりたい気持ちが残り続けていたのかな。
なんだか切ないですね。もう竹中半兵衛になったんだから、
胸を張って竹中半兵衛になれば良かったのに、幼い頃に逃げ出した記憶が
今までずっと影を落としていたんでしょうね。無理もないですが……。
百地ルートでこの辺りのフォローをされててよかったです。
あと、蜉蝣丸に対する百地の想いも表現されててじーんと来ました。

信長ルートではあれほど信長が武士の誇りを説いたにもかかわらず
ついに出てこなかったのに、半兵衛をまっすぐに信じて、心から想った
ほたるちゃんの前には、まるで待っていたかのように出てくるのが
半兵衛のもつ哀しみを表しているようで胸が痛い。
だって信長を殺すだけだったら眠らせてから即座に殺すべきでした。
でも彼はわざわざ気を失った信長を抱えて屋根に上るという面倒をする。
みんな野犬で大騒ぎしてるわけですから、見物人となりえるのは
ほたるちゃんぐらいです。半兵衛は、ほたるちゃんを待っていて、
しかも心の奥底ではほたるちゃんに止めて欲しかったのかもしれません。
彼は聡明なので自分のやっていることは間違っていると、
本当はよく分かっていたはずですから。

誇りというものは、自分を肯定する気持ちがないと生まれません。
半兵衛は自分を、才能を活かせなければ生きる価値のない人間だと考えてますから
いくら煽られても出てこない。
信長様は誇り高い人間だからこそ、誇りを賭けたのですけど。
半兵衛の誇りは「秀吉の軍師」であること。正体がバレていなければ
「秀吉の軍師」として策を巡らせている最中である以上、
「武士」として出てくるわけがないのですよね。

ほたるちゃんもまっすぐ半兵衛に向き合い、命がけの変化につながるところは
とても綺麗で、切なくて、でも優しさに満ちあふれていてとても好きです。
あのシーンはスチルも素晴らしかった。
半兵衛が生きる希望をもつようになったのも説得力がありました。
彼は自分のためではなく、そこまでして自分を想ってくれたほたるちゃんのために
もう少し生きてみようと思えたのだろう。

半兵衛は才能を活かせない自分には生きる価値がないと思っている。
だからこそ、「竹中半兵衛」の身体を本気で心配して思いやる姿に惚れ、
信じてくれたほたるちゃんに半兵衛は心から感謝するのですよね。
それと同時に、人を信じることの重みや喜びを感じたはず。

エンディングはなんかすっきりした顔してる官兵衛さんを微笑ましく思いつつ
仲睦まじそうな様子の二人が見られて良かったです。
ここまでいろんな奇跡を起こしてきたのだから、「病は気から」というように
生きる気力を取り戻した半兵衛が病を乗り越えていくと信じたい。
そんな気持ちになれたルートでした。


黒田官兵衛
最後に取っておいて良かった。いや、彼は可愛い人だ。
あの朴訥とした口調から愛の言葉がおもむろに出てくると
ドキッとしてしまいますね。

出逢いのシーンも勘兵衛からすれば印象的なのも頷けるし、
官兵衛はまっすぐ姫を想っているのに、言葉が足りないせいで
不審に見えてしまうのが不憫なようなおかしいような。
しかし、一目惚れが「麗しい明智の姫」だからではなく
「ほたるちゃんのやさしさ」だったのが良いです。
身分がなんの問題にもなってない……!

官兵衛の部屋に通うことになってからも、官兵衛はガンガン口説いてくるので
微笑ましい。鳥の巣を戻してあげるイベントとか、髪のイベントとか
ドキッとさせられました。贈り物をしてみたり、
チマキを用意してみたり(しかもお茶付き)、尽くす尽くす。
どうにかして自分の愛情を表現しようとして必死な姿にほだされてしまう。
官兵衛の沈黙にほたるちゃんは「???」と混乱してるのですが
あれでも官兵衛からしたら相当がんばって喋ってるほうなのですよね。
ほたるちゃんの気持ちも分かるけど官兵衛の必死な気持ちも
手に取るように伝わってきて、見ていてほんわかしました。
あと、地蔵イベントは笑いました。可愛いヤツ。
ちょっと無駄にごまかそうとするところも可愛い。

お香を焚いたときにも官兵衛はどんどん手を出してくるし
珍しく口説かれ萌えが味わえて大変おいしゅうございました。
しかし、官兵衛の口から「月にさらわれそうで気がかりだ」なんて言葉が
飛び出してきて、秀吉ならともかく官兵衛からそんな風に
口説かれるとドギマギしてしまいますね。

光秀ルートで通せんぼしたときにも、光秀に言われて
姫を庇う言動を取ったところは彼の本気と気遣いを感じられて良かったです。
いやでも、ほたるちゃんの警戒は致し方ないのですが。
秀吉ルートでの「なにかあったら俺に言え」にも萌えた。

官兵衛ルートではほたるちゃんの存在があるからこそ迷いを振り切り
まっすぐに半兵衛を信じる策を巡らせるのが良いです。
官兵衛は一度こうだと決めたら突っ走るというか、自分の中の
相手への気持ちを貫き通すのが格好良い。ぜんぜん疑わない。
粘り勝ちで友も救い、恋も手中に収めた姿には心温まりました。

エンディングでの怒涛の文攻撃といい、半兵衛へのドヤ顔といい、
ニヤニヤが止まらない。
手先が器用なのだと思いますがあの官兵衛が押し花作ったかと思うと
キュンとしてしまいます。ほたるちゃんの文の腕は秀吉ルートで
明らかになってるのでさらに面白すぎる。返事を書いたことあるのかな。
あの官兵衛が夢中になってるとあって羽柴軍ですごく有名になってそうだし
なんか軍を挙げて恋を応援されてそうなところがまた微笑ましいです。
存分に愛される喜びを満喫できたルートでした。
コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

応援中

乙女ゲーム「白魔女と運命の恋」 乙女ゲーム「白魔女と運命の恋」

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM