絶対階級学園 鷺ノ宮レイ 感想

  • 2015.06.17 Wednesday
  • 00:50
絶対階級学園~Eden with roses and phantasm~


鷺ノ宮レイの薔薇&石ころルート感想です。

以下ネタバレ感想。
鷺ノ宮レイ
絶対階級学園


薔薇ルート

誰に暴言を吐かれるわけでもなく、暴力を振るわれるわけでもなく、
鷺ノ宮レイさんは変わらずにやさしく、恋人として甘やかしてくれて、
薔薇階級で友だちもできて、なのにプレイを進めれば進めるほど死にたくなってくる。

もういっそ一思いに楽にしてくれと思うのにそれは決して許されない、
地獄のようなルートでした。

このルートでは三宮摩耶子さんが最高に意地悪でゾクゾクしました。
しかも、表面的にはなにか悪口を言うわけじゃない。
絶妙なタイミングで、ネリちゃんの心を抉る親切めかした助言をするだけで。
身の丈を超えた階級になったことで、背伸びをするネリちゃんが
嘘に嘘を塗り重ねる様は、真綿で首を絞められるようでした。
そうして鷺ノ宮さんに嫌われたくないがために
自分を否定しじわじわ殺していくネリちゃんが見ていられない……。
お互いに自分を隠さず、素直な気持ちで話せる仲で、
それこそが恋のきっかけだったというのに、
薔薇になったことで交際を始めても心を隠すようになるという皮肉。

グッドエンドでは薔薇ルートで初めての乙女ゲーらしいエンディングで驚きました。
てっきりこのまま嘘を吐き通すのかと思ったのですが
鷺ノ宮さん相手じゃ分が悪いか。
罪を犯した苦味は残るものの、これはこれで結構好きです。
あと、ネリちゃんのために根まわしする鷺ノ宮さんの
ほんのりブラックな感じがただよってくるのも。
鷺ノ宮さんはこれからも、ネリちゃんを守るために全力で
周囲を操作していくんだろうなー……

対するバッドエンドは真綿で首を全力で絞めてくる相手が
三宮さんから鷺ノ宮さんに変わるだけ、というこれまた胃が痛いエンディング。
鷺ノ宮さんは恋人から信頼されず、自信を失ってしまうのですね。
それがそのまま、執着と依存に変わってしまう。
もうお互いに惹かれ合った頃の関係からは大いに歪んでしまったのに、
それでも愛が残っているから離れられなくて、
愛してるのに不安だからますます本音を言えなくなる。
愛するほどに寂しくなるような、愛を押し付けるほど
鷺ノ宮さんが好きになったネリちゃんを殺していく
どうしようもない図にぐっと来ました。


石ころルート

いよいよ真相ルート。
真相を追い求める上で、鷺ノ宮さんが「臆病」だからこそ、
謎を残して逃げまわる様をネリちゃんと共に
真相と鷺ノ宮さんの心を「暴く」構成がキレイにハマって良かったです。
真相ルートだからか、十矢くん、壱波くん、陸さん、ハルくんと
ほかの攻略対象がよく出てきてフォローしてくれるのもうれしい。

鷺ノ宮さんが完璧な「白薔薇」たりえたのは、なんのことはない、
彼自身が「白薔薇」の役割を引き受けて、
頑張って「白薔薇」をやってたのですね。

こちらでも鷺ノ宮さんの世話係になることで強力な庇護者を得るので
石ころに落ちてもぜんぜん悲壮感がなかったです。
ここではいろいろあって鷺ノ宮さんがネリちゃんを守るために
距離を置こうとするのですが、見どころはやっぱり
世話係を解任したとき、陸さんが「じゃあ俺の世話係にする」と
言ったときの鷺ノ宮さんの一瞬の表情ですね。
多分あの一瞬のために用意された立ち絵だと思うのですが
最大級に怒ってるのが見えてとても良かったです。
鷺ノ宮さんを一生懸命に追いかけるネリちゃんも健気で可愛い。

で、肝になるのはショウとのやり取りですが……
いかにも臆病なレイさんらしい別人格といいますか……

私はどっちかっていうとショウのほうが好きなので
ネリちゃんが基本的に「レイさんじゃなきゃイヤ!レイさんを返して!」なスタンスで
見ていてすごく気の毒になってしまったのですが、
ただ、ショウも別人格とはいえ、もとはレイの一部。
で、ショウの言い分を聞いていると
彼は今までさんざん嫌なことを押し付けられたこと、
さらに臆病な自分を始め、なにもかもから目をそらしてるレイに怒っています。
つまり裏を返せば、ショウはずっと傷ついた自分を認めろと言っている。
ショウとレイがもとは同じである以上、それはつまり心の対話です。
ショウはレイの中で封じられた感情が形をもった副人格だから。
レイが抑えつけるほどショウの凶暴性や破壊衝動は増していきます。
本当はネリちゃんが好きで触れたいのにレイが恋情を抑えるから
その抑えられた恋情がショウのところに来るわけで、
抑圧された感情を解放するから強引になってしまうという……。

だから、ネリちゃんが主人格のレイを求め続けるのは、
結局はほかの誰でもないレイを愛し続けるという証で、
ネリちゃんの想いによってレイが自我を強く保てるようになり
ショウに向き合ってショウを認められるわけだから、結果として
別人格のショウにとっても救われることなのかな……と思いました。
ずいぶんとひねくれていますが、レイを否定することは
結局はレイから生まれたショウを否定するのと同じで、
なのにショウはレイではなく自分を選ぶように言っているので、
なんとも見ていて痛々しかったです。
だってショウは本当なら、ほかでもないレイに認められたいわけです。
でもレイが「傷ついた自分」を認めないからネリちゃんにお鉢がまわる。
最終的にはレイさんがショウと向き合ってなによりでした。
あとレイさんの説得が思った以上に手早く終わってほっとしました。
レイさんが素直な人で良かった……。本当に良かった……。
そうだよね……普通はこれぐらいで聞く耳持ってくれるよね……。
声優さんの演じ分けもお見事でした。

バッドエンドもまた味わい深くてとても好きです。
どうあってもネリちゃんに認められないショウの絶望と、
現実を認められないネリちゃんの絶望。
もうどうにもならなくなってショウがやさしく幕を下ろすのが、
本当にショウはこんな役回りばかりで、なんとも切なかったです。
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