喧嘩番長 乙女 金春貴之 感想

  • 2016.06.22 Wednesday
  • 20:50
喧嘩番長 乙女


個別ルートが短いと書きましたが、ひょっとしたら共通ルートと
分量は同じなのかもしれない。

立ち絵が非常に豊富で、表情やポーズがくるくる変わって楽しいです。

以下ネタバレ感想。
金春 貴之

パッケージの緑の人です。
妹と年が離れていて、普段は弟が妹の面倒を見ているからか、
妹がいる兄というよりは、男兄弟の中で育った兄の印象が強い金春。
「女はすぐ泣く」という言い草から見て、同世代の女の子だけでなく
恐らくは金春母もあまりしっかりしたタイプではないことが伺えます。
今回の一件で違和感を覚えなかった時点でお察しではあるのですが、
情報弱者の貧民が極道に食い物にされるさまを見せられるのはきついものがある。

金春ルートは、彼のプライドの表れが友情と恋愛で対比になっていて面白かったです。
ところで、私はこのような状況になると対処すべき事柄の優先順位付けと
同じ状況に陥ったときに想定されうる問題解決パターンをいくつ思い浮かべられるかという
一人チキンレースを始めてしまうため、気が散って物語に集中できませんでした。
※まったくもって作品のせいではありません。

この話の教訓は、交通事故に合ったら是が非でも警察を呼べということでしょうか。
常識だと思ってたのですが、貧しいこと、世俗に無知であることが
どれほど社会的に不利であるかを思い知らされていたたまれない気持ちになりますね。
東京大学がアジア大学ランキングで7位に転落した昨今
教育がいかに必要なものかをしみじみと感じさせてくれます。
学校で勉強を学ぶのは、基本的な知識を学ぶことはもちろん、
知識を学ぶと日常生活でお役立ちだということを学ぶ場でもある。
交通事故で高額医療費制度は利用できませんが、限度額適用認定証とかさ……
現代では検索エンジンという文明の利器に恵まれてるわけですし……
検索して知識を入手して頭が良くなったような気分に浸らないと損ですよ……

友情ルートでは、金春が主人公を男だと認識しているがゆえに、
友だちでありながらも主人公を競争相手、ライバルだと見なす気持ちが強く
窮地に陥っているにも関わらず、同じ男としてのプライドが邪魔をして
なかなか助けを求めることができません。
主人公が一生懸命になって歩み寄ろうとしても、金春は頑なに拒絶します。
彼が優先すべきなのは金を稼ぐことではなく、弟である実の健康を取り戻すことです。
この優先順位付けを誤っており、家族を自分一人で守ろうと気負いすぎてしまう。
それは金春が、父親の代わりをやろうとしているからです。
しかし金春は実際には父親ではない。彼はさまざまな意味でまだ子どもです。
現状認識能力の欠如、優先順位付けを誤っている点からも空回りが
見て取れるのが痛々しくも、理解できる感情でもあり……。

特に金春が、友人たちが男の娘カフェのバイトの収入とコネによる利子なしの融資で
お金を用立ててくれたにも関わらず、くだらないプライドのために断ってしまうのが、
見ていて心が痛くなりました。しかも気持ちは分からなくもない。
その金が本当に必要ならば、一銭にもならないプライドなど秒で捨てて、
どれだけ頭を下げてでも金をもらわねばならないのに。
世界チャンピオンの夢を諦めてでも家族を護ろうとしてるのに、
最後の砦である自尊心を捨てられない。
弟の実か、己の自尊心か、どちらを優先すべきかを脳内会議で議題に乗せてないために
ごっちゃにしてしまってるのだなあと思いました。
彼は友人と対等でいたい。腕っぷしの強さに自信があるだけに尚更。
金を受け取ることは、金春にとって己の問題解決能力の欠如を認めることでもあります。
主人公を男だと思っているがゆえに、金春は己の、状況への敗北をなかなか認められない。
問題解決の流れは同じですが、友情ルートでは夢を叶える一歩を踏み出します。

さて恋愛ルート。
金春はここで、主人公が競争相手ではないということを肌で知ります。
男の性としての、同じ男に負けたくないという気持ちが消えるのですね。
だって主人公は女の子だから。これは主人公が弱いからという意味ではなく、
男である金春とは別の性別だから、という部分が強い。ジャンルが違うのです。
だからもう張り合わなくていい。
女の子である主人公を前にすると、男としてのプライドにこだわらなくなるのが
面白いなあと思いました。男としてのプライドの問題で弱みを見せられなかったのが、
主人公が男でない以上、男として張り合う必要がなくなる。
主人公は変わらず信頼できる友人であるものの、
切磋琢磨しあう男友達から大切な女の子に華麗なジョブチェンジです。
こちらでは主人公との約束にこだわるのも印象的でした。
友情だと、金春がプライドゆえ男相手に隙を見せられないため、
心のガードを外すことができないけど、恋愛だと心を開いてくれる。
友情と恋愛の違いを描いた、良いシナリオだったと思います。
ここでも斗々丸の知性派ぶりが際立って、金春はとっとと
斗々丸に泣きつけば一連の問題は起こらなかったんじゃ……というのは
言わない約束ですね。あと金春って割と単純なほうだったんだなあと思いました。
恋愛イベントでは終始バタバタしてたのがちょっと残念でした。
告白シーンもがっついてる感じなので、なんか金春に対しては
イノシシのようなイメージを抱きつつあります。
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