ペルソナ2 罰 感想

  • 2017.03.24 Friday
  • 22:54
ペルソナ2 罰


今なお名作とされているにも納得の作品でした。
シナリオは「罪」のほうが人気のようですが、それは「罰」が
「罪」ありきの作品だからかもしれません。
どちらが欠けても成立しない作品ではあるのですが、私は「罰」のほうが好きかな。
追加シナリオも違和感のないものでとても良かった。

エンカウント率は改善されており、ローディングも良くなった気がします。
なんとなく立ち絵も綺麗になったような。

主人公たちが社会人であるところも楽しい。
あまり社会人RPGって見かけない気がするのですが、
中高生が世界の命運を握るよりもこちらのほうが好ましい。

この作品では大人が「大人」であろうとする姿が心を打つものがありました。

以下ネタバレ感想。
天野 舞耶

前作同様、今作でも「運命の女」である舞耶。
夢の素晴らしさを説き、夢を持つことを皆に訴えていた舞耶が、
序盤で社会人らしい壁にぶつかっているのはリアルでした。

夢を抱いて出した企画は上司の「つまんないのよね」の一言でボツ。
挙句の果てには「嫌なら仕事辞めなさい。代わりはいくらでもいるんだから」と言われてしまう始末。

非常に身につまされるものがありました。
辞めたい辞めたいと言いながら、そういう人に限って大抵辞めないのも
社会人あるあるというか、お約束というか。

明るく前向きでムードメーカーだった舞耶が、今作では主人公のため
静かになってしまうのがちょっと寂しかったです。
とはいえ、愚痴る後輩の肩を叩く仕草であるとか、そういうところから
舞耶らしさがかいま見えて好印象でした。
夢と現実の壁に悩んでいた舞耶が、お見合いパーティへの参加を予定していたのも、
女性ならではという感じがします。
バーで一杯やりながら作戦会議とか、大人だからこそ出来ることで良かったです。

新世塾の合言葉が舞耶の口癖だった「レッツ・ポジティブシンキング」であるのは、
這い寄る混沌の達哉への嫌がらせであり、達哉が犯した罪を
思い知らせる罰のつもりなのでしょうね。

「向こう側」での過去や達哉の気持ちを理解し、涙する様子を見せながらも、
舞耶には記憶がないので、ひたむきな想いを捧げる達哉を持て余しているのが
新鮮でした。前作の舞耶が、皆からの気持ちや想いを受け止めていたからこそ。
今作の舞耶にとってはどこか「他人の記憶」感があるのだろうなと感じます。
エンディングも好きです。
思わず達哉に縋ってしまうのも理解できるし、その後のモノローグもとてもいい。
お互いにただ通り過ぎるだけ、そうした関係性になったことこそが
平和の証でもあり、切なくも印象的で心に残りました。

もう一度「罪」のエンディングを見たことで、理解が深まったのも嬉しい。
「誰しも夢を叶える権利がある」と言っていた舞耶が、
皮肉にも岡崎先生(マイアの乙女)の夢を叶えるために
ああいう結末を迎えてしまったのは、本当に心臓が痛い。でも舞耶らしくもある。
そのときに世界が滅亡してしまったのには思い当たらなかったので
捕捉説明があって助かりました。

また、可能性は混沌より生まれる、というラストも好きです。
秩序と混沌は両方あって然るべきであり、秩序と同じように
混沌も世の中に必要だというエンディングは納得感がありました。


周防 達哉

達哉は前作のエンディングで、二重の意味において罪を犯していたことが明らかになります。
彼らの選択の代償が、達哉にとってかけがえのない思い出だったからこそ
釣り合いが取れているとも思えてしまって物悲しい。
考えてみれば、淳・ギンコ・栄吉は新しい自分と融合するとは言っても、
舞耶のために「向こう側」での生を投げ打っているともいえます。
淳はともかく、ギンコと栄吉は彼らを大切に想う家族を捨ててまで舞耶を選んでいる。

新たな未来のために過去を引き換えにした彼ら。
過去への執着によって必然的に達哉は「こちら側」での生を失うのですが、
代わりにギンコや栄吉が果たせなかった、家族との和解が出来ることを思えば、
あのエンディングは悲惨ではあるけどそれだけではなく、希望が感じられる
優しいものでもあると思いました。

エンディングで、「こちら側」の克哉と達哉が海で会話するシーンがあります。
このシーン、温かさがあってとても好きです。
海は、「向こう側」の達哉が言っていたように「無意識の海でつながっている」ことを示唆している。
「海」は克哉と達哉、ひいては分かたれた仲間たちとの絆のメタファーでもあるわけです。
だからこそ、二人の会話は海でなければならなかった。
そしてあの場面が海で交わされたことから、「向こう側」の達哉も
克哉と似たような会話を交わしていることをも暗示しています。
克哉は序盤から父の冤罪を知っていて、達哉の性格上、激昂することが目に見えているために
黙っていたようなことを言っていたので、未来を選びとった達哉に
本当のことを打ち明ける日が来れば、おのずと達哉と父の和解も成る。

向こう側は確かに世界は滅んでしまったけど、まだ生きている人たちもいて、
その人たちをまるごと見捨てて自分たちだけ新しい世界に移住、という結末だったら
納得がいかなかったので、このエンディングはバランスが取れていて好印象でした。

更に「向こう側」には、拓也を失わなかった宮代詩織もいるはずです。
拓也を失わなかった宮代詩織が刑事になったかどうかは分かりませんが、
いつか「向こう側」で達哉が宮代詩織と弟の拓也が幸せに暮らす姿を
見ることが出来たとしたら、それは「向こう側」に残った達哉にとって大きな救いだと思います。
更に、達哉は仲間たちや舞耶が「向こう側」で幸福に暮らしているところを
自分の目で見て実感できたのだから、過去の思い出を心の支えにしていける。

だって「向こう側」のギンコの両親、栄吉の両親、そしてうららや舞耶の母からしたら
ギンコ・栄吉・舞耶が「ある日突然行方不明になって安否が分からない」状態に置かれるわけです。
舞耶の末路は避けられなくとも、ギンコと栄吉に関してその状況を引き起こしたのは、
やはり淳、ギンコ、栄吉、達哉に共通する罪であり、共犯関係にあると思います。
あの状況下では、フィレモンの言葉に縋ってしまうのは、よく理解できますが。

一般的に死者は蘇りません。
要するに淳、ギンコ、栄吉と達哉の選択は、ルール違反でもあります。
死んだ人が大切であればあるほど、蘇ってほしいと願うもの。
本来であれば覆すことの出来ない境界を犯したのだからペナルティがあるのは当然だと思いますし、
だからこそ話に奥行きが出たと思います。

亡くなった慕わしい人の思い出を抱えて、それでも生きるのは大切なことでもあって、
そうした道を主人公である達哉が歩むことになるのは、死への誠実さを感じさせました。

だからこそ今作でのエンディングが達哉にとって悲惨なだけでなく、
温かなものだと思えました。

また、淳とドッペルゲンガーと言われたり、(雰囲気が)そっくりとされていたりしたのも、
誇りに思っていたはずの父への鬱屈や、過去を捨てきれないところで
表現されていてようやく理解できました。

あと、犯してしまった罪ゆえに孤独な戦いをしていた達哉が、
宮代詩織と「誰にも内緒」と子どものような約束を交わしていたのも微笑ましい。
それを大人である宮代詩織があっさり破ってしまうのも、なんというか
良くも悪くも大人であることを感じさせて良かったです。
こうやって達哉の知らないところで根回しをしておくところも含めて。
宮代詩織が達哉を見て、大人であろうとするのはとても好ましかった。
たとえ彼女が達哉を弟の拓也に重ねていたとしても。

淳とのやり取りでジッポを受け取らないのも、達哉と淳の世界が
分かたれてしまった象徴のようにも見えてとても胸が痛かった。
とうとう受け取らずに淳を突き落とすのも、達哉らしくもあり……。

余談ですが、コンタクトで舞耶とうららを選ぶ場面で
迷わず舞耶を選び、うららになんのフォローもない達哉に吹いた。
正直者かよ……克哉も大概そんな感じだけど……。

再び舞耶と交流できる喜びを覚えながらも、それが出来ない仲間たちに引け目を感じ
罪悪感にのたうちまわる達哉が見ていて気の毒でした。
達哉は「こちら側」の舞耶が達哉を気にかけるのは同情心と気遣いと罪悪感だと
思っていて、距離を取ろうとするのが心が痛む。
「罪」でギンコが舞耶と叶わない約束をしていたのも、あのシーンほんとに切なくて
すごく胸が痛かったのですが、それもあって達哉が舞耶と距離を置こうとする姿は
見ていられなかった。これが終わったら二度と会えないのに……。
だからこそエンディングで最後のわがままを通したのが印象的でした。
ところでまさかのリサ呼びにびっくりしたよ。じゃあなんで表記ギンコだったの……。

舞耶に「無意識の海でつながってる」「いつでも会えるさ」と言う達哉。
それまで幼き日々との別れを拒み、それゆえに作中でも子どもとして扱われた達哉が、
母性の象徴である舞耶に別れを告げて自立を決意するシーンでもあります。
母の庇護を離れた子どもは、大人としての道を歩んでいかなければなりません。

舞耶は遠くから自分を知らない達哉を見ることで、そして向こう側の達哉は
思い出の中の舞耶に会いに行くことで「いつでも会える」とするのは
生きている限り死という別れが避けられない以上、悲しくも美しい答えだと思いました。

人は誰しも無知である罪、あるいは幼き日の罪を忘却して大人になるのかもしれません。
忘却を拒絶し、幼き日の思い出と共に仲間と別れて成長していくのは、
生きるものに多く当てはまることでもあります。
大人になったらなったで苦しみもあり、それを描きつつそれでも前に進むことを
肯定的に捉えているのは、物語としての流れも相まって好ましく思いました。


周防 克哉

彼は可愛い人ですね。バカ正直に報告してしまって謹慎処分を食らうところといい。
克哉はなんだかんだ警察を信じていたし、組織の腐敗が描かれていたのがとても良かった。
刑事がちゃんと刑事をやっていて、法の知識も盛り込まれているところが
展開に説得力をもたせていました。まあ、銃刀法違反はご愛嬌。

克哉がブラコン扱いされてるのは、和解前では肝心の達哉との会話が
ほぼなかったりするところからちょっと可哀想な気もします。
家族のために夢を諦めるところであったり、捜査を外されても刑事としての在り方を
見失わないところであったり、優先順位がはっきりしていてまっすぐな気質が好きです。

克哉が達哉を子ども扱いするところは、きっと達哉にとっては鬱陶しかったのかもしれないけど、
「向こう側」の戦いを経た達哉にとって救いとなるのはとても良い流れでした。
「子どもの不始末の責任を取るのが大人」というセリフは純粋に格好良い。

子どもが子どもでいられるのは、周囲の大人や環境が、
彼らに子どもであることを許すからこそ成り立ちます。
周囲の大人や環境が子どもであることを許さなければ、
子どもは子どもではいられません。

思春期だった達哉には煩わしいように思えていた大人と子どもの壁も、
実のところそれが子どもを護る防波堤でもあったと知るのは、
達哉の成長も相まってとても良い展開だと思いました。
今まで達哉は自分の鬱屈にばかり目を向けていたけど、克哉が失ったものを知ることで
「こちら側」の達哉にも変化があるのは印象的。

ところで克哉は抱え込む達哉を叱咤していたけど、抱え込み度においては
克哉も人のことは言えないと思う。
克哉が捜査を外されたのは彼が優秀だからでもありそうです。
コンタクトで悪魔との取り調べが面白かった。
あと、自分のプレイでは克哉がよくステータス異常になるのも不憫で可愛い。

牧村を連れて歩くときに店ごとで会話が変わるのも芸が細かいし面白かった。
あと、うららのフォローしてみたり、克哉は根っこが優しい。
達哉を心配しすぎて明後日の方向に突っ込んでみたり、
そういうところも可愛い。

ところで、パオフゥに仕返しによってバラされた達哉のための貯金とか、
恐らく克哉はクリーンすぎて、そこしかバラせそうなところがなかったんだろうなと思いました。
博打もやらなそうだし……女性問題もなく、更に趣味はお菓子作りだろ……お前って奴は……。
(※タバコ吸ってるシーンありましたね。修正しました)
家族のために黙って冤罪を被って警備員をやっている親父さんも、
親父さんの安月給じゃ達哉の学費が払えないからと黙って夢を諦めて貯金する克哉も、
黙って罪を抱え込んで贖罪しようとした達哉も、この親子は本当に黙って抱え込み体質が
そっくりで早く仲直りしてほしいです。お母さんフォロー大変そう。

そしてこちら側の克哉が貯金してるからには、向こう側の克哉も高確率で
貯金してそうで泣けました。舞耶に想いを寄せていながら、達哉になら譲れると考えていたり、
更に達哉も「兄さんなら大丈夫」と考えて恋する女を譲り合っていたりして
なんかもうこの兄弟は末長く仲良くしていてもらいたい。

「こちら側」の克哉は「向こう側」の達哉の手前、遠慮してしまいそうだけど
個人的には舞耶とうまくいってほしいです。
ずぼらな舞耶と几帳面な克哉はお似合いだと思います。

あと、終盤戦で瀕死の隊員の「死にたくない」に対して、パオフゥの顔色から
手遅れだと知りながら「君は死なない」と嘘を吐く場面も、克哉の優しさが見えて良い。
克哉は必要であれば嘘を吐くことを厭わない人でもあって、
他人を想う時だけ嘘が上手くなる哀しさも好きです。

なにげにうららに達哉が父へ反発している話をしてたりして、
うららの世話好きなところが良い方向に活かされていて良かったです。
この話、恋心を抱く舞耶には直接言ってないところが良い。
たぶん舞耶相手だと「護らなければ」という意志が先立ってしまうのかもしれないし
異性としてはともかく、仲間としてはうららへ信頼感があるのも感じられて好感触でした。


芹沢 うらら

今で言う婚活女子あるある。時代を感じる部分はあっても、
こうした女性特有の痛さは不変的なもので思わずプレイしていて苦笑い。
そうそう、いるいるこういう人。すげーデジャヴュ感じる。
ワインとか習っちゃうんだよね……着付けも鉄板コースで……。
しかし、プレイ中こういう状態に陥った人の目を覚まさせる言葉が
思い浮かばなくて、自分の語彙力のなさと知識不足を反省していたら
「年中発情中の女はごめんだ」と悪魔に言われてしまって盛大に吹いた。
身も蓋もない……。そうだね、発情中の人にロックオンされると逃げたくなるね……
男女関係なくそうだよね……。
いや、自分はうらら好きです。嫌いになれない。
取り立てて夢もなく、特定の人はいないけど、女性として結婚しなければいけないような気がして、
そして結婚するためには行動に移さねばならず、行動に移すと今度は前のめりすぎて逆に引かれる。
このジレンマ。結婚しても結婚しなくてもなにかしらケチをつけられる。
実のところ世間一般の言う「普通」の「結婚」コースってほんとはすげー間口が狭いのに、
そこに無理やり自分を当てはめようとして苦しむ。
結婚を考えたことのある女性なら共感できる部分は多いと思う。

ただ、ペルソナ2罰の良いところは、うららを罵倒するだけでは
終わらないところです。そもそも人を馬鹿にするだけで終了するのは
表現者としてあまりにも芸がない。

うららは良くも悪くも一般人目線で物語を解説してくれるキャラクターでもあり
親しみやすく、抱える悩みも普遍的なものです。
実のところうららは結婚したいというよりも、自分探しをしていると描かれます。
社会において「自分はこうだ」と認められるような立ち位置に立つために
結婚を熱望しているのであり、居場所を探している。
そうなるとうららの舞耶への嫉妬は、舞耶がモテるだけでなく
夢を持っていることにもあるのかもしれません。

なにかとパオフゥを気にかけるのも、パオフゥのスペックを見てるからではなく
仲間として気にするようになって、最後は良いところに落ち着くこともできてほっとしました。
誰かの役に立って自己重要感を得たいのは別に恥ずかしく思うことでもないし、
うららは元から世話好きだから、パオフゥや舞耶の世話を焼くのは性に合ってるのだと思う。

性格や雰囲気は違えども、浅井美樹とどことなく顔つきが似てる気がしますね。

ラストダンジョンではシャドウに対しての抵抗力が増してるのも頼もしい。
なんというか、うららは誰かの夢を応援する人なんだと思います。
世の中の誰もが夢を抱けるわけでもなし、夢がないなら、夢を持ってる誰かの力になればいい。
誰かの夢を応援することで居場所を見つけるキャラがいたのは良かったです。


パオフゥ

自身のペルソナを憎んでるところからして察せられるものがありましたが、
パオフゥのシャドウ戦は年月を経た苦味と後悔があって渋い。
署長にも当てはまりますが、大人になってから過ちを犯すと、
行き着くところまで行ってしまうように感じました。
なにかをやってしまうと止めるのが難しく、生き方を容易に変えられない。
最終的にはパオフゥから「チームワーク」なんて言葉が飛び出して感無量でした。
しかもこれ、うららをなぐさめるために言うのがまた良し。

もうひとつ、パオフゥのセリフで好きなものが達哉に言うこのセリフ。
「自惚れんな。しくじったって、責任なんか取れやしねえ」

自分にはこの意味が本当によく分かるようになってしまったので、
なおさら染み入るものがありました。
「責任を取る」と言うのは簡単ですが、他人の人生を代わりに生きることが出来ない以上、
実際はそうそう責任なんて取れない。とてもよく理解できます。
特にパオフゥからこのセリフが出たからこそ重みが違う。
そもそも一人で贖罪が出来ると達哉が思っていることこそが子どもだと断じられる。
パオフゥは自分の限界を目の当たりにしたからこそ、プライドよりも目的を優先し、
そのための手段を問わない。それが舞耶と行動を共にすることだった、というのが
自分の能力の底を見てしまった大人の苦味を思わせます。

でも、最後には「大人になってもいいことはある」と他ならぬパオフゥが
言ってくれたのは救われるものがありました。
自分の過去そのままのような克哉に苛立ち、夢見るうららにあれこれ突っ込むうちに
過去と夢想を憎んでいたパオフゥが折り合いをつけて受け入れられるようになったのは
見ていて気持ちのよい変化でした。過去と現在、現実と夢想、
どちらも切り捨てられるものではないし、人間には夢が必要だからこそ、
パオフゥにはうららが合っているのだと感じます。


南条 圭

彼には山岡という執事がいたようですが、新しいガタイの良い執事の人(名前忘れた)も
厳しく温かく南条さんを見守っていて良かったです。
執事の人(名前忘れry)が「どうせなら有意義に部下を死なせろ」と南条さんに言うのは、
彼でなくては言えないことだったし、誰かが言わなければならなかったとも思います。
トップに立つつもりなら、脇の甘さは反省しなければならないですし。
達哉との交代時には吹っ切れたようでなにより。


桐島 英里子

なんとなーく壁を感じる子ですね。丁寧ではあるんだけど。
調べてみたらそれこそがエリーのシャドウだったようで納得。
パオフゥはエリーの壁にそれとなく気づいてる風なのも味わい深い。

それにしても、「自分は馬鹿なのか」と嘆くうららに対して
「Naturalで羨ましい」も心にもなさそうでちょっとどうかと思いましたが、
「それに女性は、少しくらいおマヌケな方が可愛いって聞きますわ」には笑った。
うららも「フォローになってないんですけど」って言ってるし、完全に馬鹿にしてるし、
エリーは本人が思うほど内心をうまくごまかせていないのでは……?
そういう警戒感やよそよそしさって思ってるより伝わるものですよ……。
大人になると、社交辞令で流す、ということが学生よりもやりやすくはなるけど。

あとストーカー規制法が成立したのって2000年なのでこの辺りにも時代を感じました。
さすがに片想いとストーカーを一緒くたにするのは乱暴だと思いますが、
エリーは自分の恋心が前作主人公の迷惑になることを恐れてるので、
その気持ちは分からなくもない。

藤井さんと黛さんが仲良くやっていて良かったです。
モブっぽかった藤井さんがエリーの笑顔が固いと語るなど、なにげないセリフに
重要な要素を混ぜていたのは好感触。藤井さん格好良い。

昔の仲間相手につい雑な応対をしてしまう黛さんと、
カメラマンとして彼女をたしなめる藤井さんに黛さんが慌てるシーン好きです。
もう黛さんの本性って藤井さんにバレてるのでは……。

他人である藤井さんに見抜かれてしまっているように、プロの目を
適当な笑顔でごまかせるほど世の中は甘くなく、そういう意味で
エリーが恐れを受け入れる展開は好ましかったです。


宮代 詩織

仲間たちをも拒絶していた達哉の相手として、ものすごく自然に
達哉と関わっていったところはライターさんの手腕を感じました。
こういう後出しのキャラで違和感がなかったのは、土台をしっかり
考えていて、達哉の性格をよく把握しているからでしょう。
法の知識があるのも刑事らしくて感心しました。

詩織が達哉に弟を見てしまうのは無理もないことだと思います。

あと、追加シナリオの小月さん(麻酔医の人)とのやり取りも
人間味があって良かった。モブなんだけど、彼も内心では
この残酷な実験に良い気持ちはしなかったのかなと感じる。

カダスマンダラでの悪魔たちとの会話も印象的。
モナドマンダラよりカダスマンダラのほうが苦労した気がするのは
単に低レベルから挑戦したからだと思います。
カダスマンダラにサトミタダシあって本当に助かった。

詩織は内心で克哉をすごく信頼してるのに、まったくそれが表に出てなくて
克哉に伝わってなかったあたり克哉はほんと不憫でした。
克哉は詩織に避けられてると思ってるくらいだし……。

「向こう側」の詩織は拓也を失っていない、というのも皮肉。

詩織が達哉を前に大人であろうとするのは、拓也の前で姉であることが
ほとんど出来なかった裏返しでもあるのかもしれません。
でも、子どもを護るのは大人であるべきだ、という信念は
詩織を刑事らしく見せていたし、彼女を輝かせていました。




総合的に見て、とっても面白かったです。
今なお根強い人気を誇るのも頷けました。
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