ペンタゴンシンドローム 感想

  • 2017.06.09 Friday
  • 01:25


おすすめいただきました、ありがとうございます!
途中までプレイしていました。

イラストが綺麗だなあと思いました。
特殊な作品なので、プレイ予定のある方は、ネタバレは見ないことを推奨します。

以下ネタバレ感想。
「事実は小説より奇なり」といいますが、そもそもビリー・ミリガンが
存在として面白すぎるんですよね。

それぞれのキャラが喜怒哀楽を司っているような印象を受けました。
食べる喜びを味わうセイ、生きるために怒る文太、
夢に破れた哀しみを抱える岡目、ひたすら趣味を楽しむ木場。

木場の役割であり、抱えるものが憎悪や(敵を排除するための)悪意であることが興味深い。
彼は敵を排除するときに楽しんでいるように見えました。
カナを排除するときやカナのストーカーを相手にするときなど、
後ろめたさを感じている様子がありません。
木場ルートではそうした反社会的な性向をカナに知られたら嫌われるかもしれないと考えてはいて、
だからこそ本質を明かすのを恐れてはいるのだけど、敵を排除する行為そのものを
嫌がっていたり罪悪感を覚えていたりする感じはしませんでした。

微笑み方まで人格によって異なるこだわりようはとても良かったです。
ぱっと花が咲くように笑うセイ、
ひっそりと優しく微笑む文太くん、
幼さの残る無邪気な笑顔の岡目くん、
意地悪だったり得意げだったり謎めいていたりな笑みの木場くん、
眉を下げて困ったように笑うカラスくん。
どれも笑顔の立ち絵が素敵でした。


セイ
明るくて話しやすい。あけみさんとの恋は切なかったです。
彼は喜びを司るがゆえに怒りやストレスなどの負の感情の対処法が分からないのだなと思いました。


文太
一番好きです。彼は責任もないのに森田くんの人生を背負おうとしていて、
それがかつて主人格の人生を背負ったためであり、
そのやり直しや罪滅ぼしのようにも見えてなんともいえない。
森田くんとの交流が良かっただけに、カラスくんが主導権を取り戻した後が切ない。


岡目
誕生日プレゼントをカナに預けたのは、つまるところ祝福の拒絶でもあります。
カラスくんが真実を告げたときのバーのマスターの沈黙が切なかった。
たぶんバーのマスターはカラスくんの言い分を信じたと思います。
サッカーユニフォームのパジャマをあげたときの悲しげな笑顔が胸に突き刺さる。


木場
変な奴ですね、彼は。木場ルートはスリリングで面白かったです。
ED3「ありがとう、愛してくれて」で木場くんがすごく嬉しそうなのが印象に残っています。
反社会的な性向そのものや、敵の排除についてはなんとも思ってなさそうなのに
彼が最も恐れているのは、好きな人からの拒絶、というのは主人格とのつながりを思わせました。
人格が木場に変わるときの変化が結構わかりやすかった。雰囲気がぜんぜん違う。カラス→木場とか。
岡目ルートでサッカーユニフォームのパジャマを薦めるのは木場くんなのですが、
そのアドバイスが怖いです。わざとやってるとしか思えない。
あと一番の勝ち組はユメメ。やりおるなあいつ。


カラス
正直、「カラス」という名前を見た瞬間に先が読めてしまったのが残念でした。
楓との交流がほのぼのして良かったです。
ED3「カラスの復讐」は、モチーフはイカロスの翼かな、と思いました。
太陽に近づきすぎて翼を失うイメージ。



もとはイマジナリーフレンドとして生み出された九。
いつも明るく朗らかで、励ましてくれて、暖かな助言をくれて、自分を肯定してくれる。
すると、わざわざイマジナリーフレンドにまでしたからには彼は
こうした人物を強く求めていたということで、本当は無意識下で
母親にこうやって接してほしかったんじゃないかなと思いました。
コメント
大樹さん、こんにちは!
早速ペンタゴンシンドロームをプレイしてくださり、また、感想記事を書いてくださってありがとうございます。単純に好きなゲームをやっていただけて嬉しいし、思うことの一端を知ることが出来て、楽しいです。

当たり前の事なのですが、思いを文字に起こすだろう場所が違うところが面白いなと思いました。後ろめたさを感じていない箇所についてとか、微笑み方あたりとか。
アドバイスが怖いあたり、同意見です(笑)

大樹さんの感想を読んで、当時の気持ちがよみがえってきて、改めて彼らの事を考えてみました。
私は文太くんが好きなのですが、それは彼が「生きたい」し、「そのために自分の出来ることをしている」からで、岡目ルートだと、岡目くんはなかなか生きることを受け入れてくれないのに選んでしまった(好きになった)カナの気持ちもわからないでもないけど、やっぱり文太くんが選ばれなかったことがなんだかつらいなあと思いました。
また、人格を選んだ時に、邪魔する・応援してくれる人格が違うところが印象に残っています。そこを見て、ああ、本当に独立した別人なんだろうな、と思いました。
カラスくんが文太くんを応援していて、文太くんがカラスに怒っている関係が、友達とか家族……とは違うんでしょうけど、好きなんですけど、好きと言うのもはばかられる関係ですね。文太くんの気持ちがないがしろにされているわけですし……。
それでもやっぱりカラスエンドを見ると、カラスくんに主導権が戻ることが一番いいと思わせられて、みんなを必要としてしまった自分(カラスくん)が「他人格を殺す」業を負う、という着地点以外がベストに見えないようになっているところが私は好きだなあと思っています。あ、もちろん、私にとってベストに見える、っていうことです。
とはいえ、生きるか生きないかという選択肢が一番大きいので、それを本人が選べるのは自由意思があって、幸福なことだと私は思うし、ベストだと思える道があることはすごくいいことなのに、分裂したこと自体が悪かったのだろうな、と思うとなんだか苦しくなりました。多分、分裂してしまった後の行為で現実からカラスくんが逃げて他に任せたのがゲーム本編を引き起こしていて、それでうまくやってきたことの尻拭いをしなくてはならなくなったのだと思っているのですが、「分裂が引き起こされたこと自体は避けようがなかったんじゃないか。だったら、分裂したことについても本人が責任を負わなくてはならないのは理不尽じゃないか。逃げを打つ以外にどうすればよかったのか?現実とそのまま向き合って壊れてしまう心が悪かったのか。それが悪くないなら、もともと(元の主人格)の母親が悪かったとでもいうつもりか。自分の人生を他人のせいにするのはおかしいと思うのに?」……とかなんとか考えると、起こってしまったことを後からああだこうだということ自体がナンセンスなのかもしれないし、後世の人が歴史に意味づけする作業じゃあるまいし……と思ったりして、善悪なんてラベルはつけられるものじゃないのだろうな……とか、理由とか原因とか、観測できないものでも必ずあるのかどうかっていうことも疑わしいような……とかなんとか思考がまとまらないし、飛んでいって収拾がつかなくなりました。(そしてぐだぐだなものを読ませてしまってすみません)
私は大樹さんの思考のまとめ方というか、着地点?落としどころ?が好きなのですが、自分が抱く疑問への対処の仕方が上手だからかな?と思っています。

ところで、「カラス」という名前を見た瞬間に先が読めたということですが、カラスという名前をつけた理由を説明する箇所で言っていたようなことにすぐつながったということでしょうか。私はカラスという言葉を聞いても何にもわからなかったので、そうなんだ!?すごい!!って思いました。カラスにした理由を聞いてもそんなにピンとこなかったのですが、有名な話?モチーフ?なのかも……と思いました。はじめから読めていると、感じ方も随分変わるでしょうね。
  • シロウ
  • 2017/06/09 11:54 AM

私は多重人格モノのゲームを他にもう一つだけしたことがあるのですが(同人作品でした)、とても面白かったので、他があるなら同人作品に限らず見てみたいなと思っているのですが、実在する状態をテーマにしていると、デリケートな話題にもなりかねないのかなあとか、そこらへんは踏み込めば踏み込むほど、分けて考えるのは難しいものなのかもしれないなあと思いました。
それに、そういう作品が知りたい、と思って、最初から多重人格が明かされてるものじゃなかったら、やりたいと思ってもネタバレになってしまうし、私は両方とも知らずにやったから面白かったのかなあとか思うと、出会うことが奇跡みたいな感じも受けます。
ビリー・ミリガンは先ほど初めて名前を知ったくらいなのですが、大樹さんはキイスの著作から入ったのでしょうか。本当にたくさんの物事をご存知ですね!ちょっと調べただけですが、「多重人格」という状態の存在を知っていても、現実にこういう有名な人がいたこと自体考えも及ばなかったので、本当に「事実は小説より奇なり」でその存在が興味をそそられるし、そういうことがあるっていうことも面白いなあと思いました。
  • シロウ
  • 2017/06/09 11:55 AM
シロウさん、こんにちは!
感想記事を読んでくださってありがとうございます。

シロウさんの感想を読んで、やはり着眼点が違うのだなあと私も感じました。
人それぞれ感じ方もぜんぜん違うからこそ気付きもたくさんありますね。

四人の人格を比べてしまうと際立って努力をしているのが文太くんなので、
「自分のできることをしている」という視点だと文太くんが一番になるのは分かる気がします。
セイは食べることそのものを好んでるけど、文太くんは必要だったから勉強を選んだ、という違いもありそうです。
実際に文太くんの努力のおかげで環境が劇的に良くなっていますね。
岡目くんを選ぶとしたら、やはりぶっきらぼうなところが気になったとか、彼の抱える哀しみや絶望感を感じ取ったから、放っておけないから、というのが考えられるのかもしれません。
岡目くん本人も文太くんの努力を意に介さないカラスくんに怒りを感じていて、そしてだからこそ(一人で努力して良い環境を作り上げた文太くんが生きるべきであると思うからこそ)岡目くんは死を望むわけで、そう思うと岡目くんルートは岡目くんにとって嬉しくも苦しいルートなのかもしれません。

また、私は文太くんが、たとえカラスくんに感謝されていなくても、選択したことやこれまでの生き方そのものに後悔はないのではないかと感じました。
それが彼の存在意義であり、彼はカラスくんと別人であろうと同じ人であろうとCP(理念力:支配性)が高いので、
文太くんは、過去に戻ったとしても、また皆の環境を良くするために勉強するんじゃないかなと思います。
たとえその先で自分の夢が決して叶わないと分かっていたとしても。
それと、他の人格は深層意識に沈んだだけで、カラスくんは他の人格を殺したわけではないですよ。自分は主導権を取り戻したのだと解釈しました。

選ぶ人格によって他の人格の立ち位置が変わるのは面白かったですね。


>そこを見て、ああ、本当に独立した別人なんだろうな、と思いました。

それがペンタゴンシンドロームで出された結論でもあるのですが、私はこの件について異なる意見を持っています。
こちらの作品は他にリスペクト元がありますので、果たしてどこまで追っていたのかも不明ですが、エゴグラムという性格診断があります。
エリック・バーンの交流分析における5つの自我状態をもとにした診断法です。
長くなるので詳細は検索して頂くとしてここでは省きますが、私にはこの人格が5つの自我状態に対応しているように見えました。
精神が分裂している彼は治療を必要としており、その彼へのカナの向き合い方や姿勢、
そしてなにより「自分はただの友だちであって、未来についてはあなたたちが考えるべきだ」という、
いわゆる自己責任論へ落とし込んでしまったところに深く失望しました。
それが出来れば苦労はなく、彼は精神が分裂し、藁にもすがる思いで助けを求めようとした医者に、
過去のせいで頼ることができなくなっている状態にあり、その事情を口に出すことすら出来ないのだと思うと、
仮にも心理学を学んでいて将来は医療に携わろうとしている人間で、
かつ友だちになろうとしている人の取る態度として、絶望感すら抱きました。

カナはこの先、治療するすべての患者と恋愛関係になるつもりなのかな、とも考えてしまい、
もやもやしたのが正直なところです。
虚構であるゲームだからこそ、登場人物の行動にこうした隙ができるのは、望ましくないと感じます。
シロウさんにはシロウさんの解釈があり、私はシロウさんの意見を尊重しております。
しかし、前にコメントで申し上げたように、以上の意見が理由で感想記事を七割がた削減しました。

木場くんの言うように、カナは彼らの症状を舐めていたのだと思います。

精神が分裂して困るのは、本人が社会生活を送るにあたって支障があるからです。
つまり考えるべきは社会生活を送るための手段としての「治療」あるいは「代替案」だと思います。

カナは彼らの友だちとなって、その先どうするつもりだったのかが分からないのが一番もやもやするんだと思います。
ノープランだったように見えるからです。
治療を必要とする人間を前にしてその態度は、私には残酷なもののように思えます。
信頼関係の構築の後にどう動くべきかは、専門機関と連携した上で考えるべきだったんじゃないかと感じます。
彼女は良い関係を築いている専門家の親がいるだけに、大学生にもなって、更に納得しがたいです。
  • 大樹@管理人
  • 2017/06/11 1:55 AM


>ところで、「カラス」という名前を見た瞬間に先が読めたということですが、カラスという名前をつけた理由を説明する箇所で言っていたようなことにすぐつながったということでしょうか。

これは自分がたまたま過去、カラスについて深く調べる機会があったためです。
カラスは、「元は異なる色だった羽毛がなにかの原因で真っ黒になるという逸話がたくさん残されています。ちなみに、もとは神の使いとして神聖視されていました。

フクロウの染物屋:
http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/04/21.htm

他にも、「鷺を烏と言いくるめる」「鵜の真似をする烏」といったことわざが多くあり、鴉鷺合戦物語のように鷺と並んで表現されることから、「嘘」「人を騙す」イメージと深い関わりのある鳥です。

鷺を烏と言いくるめる
http://kotowaza-allguide.com/sa/sagiwokarasu.html
鵜の真似をする烏
http://kotowaza-allguide.com/u/unomanewosurukarasu.html
闇夜に烏、雪に鷺
http://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4315.php

八咫烏は導きの神でもあります。

八咫烏
http://www.hongutaisha.jp/%E5%85%AB%E5%92%AB%E7%83%8F/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%92%AB%E7%83%8F

以上のことから、カラスという名はなにかを欺いている現実を示唆している可能性が高く、多重人格もののセオリーとして、それは主人格であろうと考えました。


>私は多重人格モノのゲームを他にもう一つだけしたことがあるのですが(同人作品でした)、とても面白かったので、他があるなら同人作品に限らず見てみたいなと思っている

多重人格がテーマのゲームと、二重人格の攻略対象がいるゲームと、多重人格をテーマにした映画を知っているので
紹介したいのはやまやまなのですが、かなり盛大なネタバレになりますね……。
(映画のほうはネタバレとまではいかないかもしれませんが)
おすすめの乙女ゲームを5個ぐらい挙げて、その中に紛れ込ませる、とか考えたのですがそれだとどれに当たるか分からないですし……。
ネタバレになっても構わないならお教えしますので仰ってくださいね。


>ビリー・ミリガンは先ほど初めて名前を知ったくらいなのですが、大樹さんはキイスの著作から入ったのでしょうか。

すみません、どうして知っていたのかは忘れてしまいました……。
キイスの著作は恐らく読んでない気がします。

コメントありがとうございました!
良かったら、また遊びに来てくださいね。
  • 大樹@管理人
  • 2017/06/11 1:55 AM
大樹さんこんにちは!いつも丁寧にお返事くださって、お時間割いていただきまして本当にありがとうございます。

>シロウさんにはシロウさんの解釈があり、私はシロウさんの意見を尊重しております。
しかし、前にコメントで申し上げたように、以上の意見が理由で感想記事を七割がた削減しました。

そ、そうだったんですか……!>削除
大樹さんからお返事を頂くときに、私の解釈と違う点を書いてくださることを私はすごくうれしいと思っていますし、本当に興味深く読ませて頂いてます。
違う説明をするのは同意することよりもはるかに大きなエネルギーがいることですし(最初から違うってことが分かっているなら猶更)、感想記事の削減の理由もお察ししました。言わないでいたことを言わせてしまって申し訳ないなと思ったのですが、それでも聞かせて貰えてよかったし、解釈も深まって、読んでるとやっぱり楽しいなと思います。
私自身、言う内容や方向性については私なりに選んでいるつもりなので、私の意見を尊重してくださるという形で気遣ってくださってありがたいことだなあと思いますし、そうしてくださる優しさが嬉しいです。私もそうありたいと思っています。

>それと、他の人格は深層意識に沈んだだけで、カラスくんは他の人格を殺したわけではないですよ。自分は主導権を取り戻したのだと解釈しました。

あ、そうですね。そうでしたね。ゲーム内でもそういう形で書いてましたね。途中で他人格から「死ねっていうのか」と責められる印象に引きずられていて思い違いをしていました。
元々カラスくんから分かたれた他の人格が主導権を握っても(カラスくん以外の人格が他人格を自分が一部という感覚があるだけに、自分の一部だというふうには思ってないのでしょうが)、カラスくんには違いないし、他人格の誰がメインコントロール握っても(カラスくんが取り戻せなくても)社会生活が上手くいくかどうかという問題の解決になればいい……ということがいえるような気がしたんですけど、そんな話では……ない……のかも……しれませんが……。

>文太くんは、過去に戻ったとしても、また皆の環境を良くするために勉強するんじゃないかなと思います。
たとえその先で自分の夢が決して叶わないと分かっていたとしても。

そうだろうなと思いました。本当にそうだと思います。文太くんの場合は他の人格よりも夢の為にやっているというより、自分がやってることの延長に夢があった感覚が強いでしょうね。

>カナはこの先、治療するすべての患者と恋愛関係になるつもりなのかな、とも考えてしまい、

ああ!それは私もそのままのことを思いました。
彼女にとっての成功例が母・カラスくんであるとすれば、母は父と結婚してるし、カラスくんをそういう形(好きになって、生涯をかけて支えていくこと)でしか解決の仕方がわからないのでは?とかちょっと思いました……。(そうだとしたら、勉強したことは一体何なのだろうか感がありますが)

エゴグラムの話ですが、詳細を確認して、自分でもウェブ診断してみたんですが、各キャラに対する感想と比べてみても面白いですね。確かに五人であるということや、それぞれの特徴は対応してるようにみえる、というのも納得しました。

>精神が分裂している彼は治療を必要としており、
>つまり考えるべきは社会生活を送るための手段としての「治療」あるいは「代替案」だと思います。

というのを見て、ああそういうことか……と思いました。カナは社会生活を送るための手段を何も示せなかったですもんね。
「心理学専攻」を口に出すのに、ただ友人であるだけだったというか。大樹さんに指摘されるまでは、現代の心理学における「治療」って、そういうものだと思っていました。
信頼関係の構築(これは医者と患者がするものとして)が出来れば自己解決するようなもの?
というか、……相談して話を聞いて対応する薬を飲むことを治療というのかな……と。いや、私が無理解なだけだと信じているのですが。

「精神が分裂して困るのは、本人が社会生活を送るにあたって支障があるからです。」というのがわかりやすくて腑に落ちました。何が問題なのかっていうところは各個人が違う夢を持っていて、違う目的に進むこともそうだし、カラスくんが食べれないものを食べようとしてしまってたりとかっていう、日常を送るのに問題が出ているところなんですよね。→
  • シロウ
  • 2017/06/12 5:14 PM

>それが出来れば苦労はなく、
>かつ友だちになろうとしている人の取る態度として、絶望感すら抱きました。

そうですよね……。
じゃあ、どうすればよかったのかっていうのが専門機関に〜っていうことなんだと思ったんですが、そこに思い至らなかった私としては、当時・一回目のレス後はしょうがないのかな……とか思っていました。病院には行けないようだったから……。

>信頼関係の構築の後にどう動くべきかは、専門機関と連携した上で考えるべきだったんじゃないかと感じます。
彼女は良い関係を築いている専門家の親がいるだけに、大学生にもなって、更に納得しがたいです。

ああ〜〜……。
何故親に相談しないんだろう、と私も考えたことがあるんですが、それは結局「自分に相談されて、『友達になる』ことなら出来そうだと思ったから」「自分でどうにかできるかどうかを判断できると思ったから」「勉強してるからわかる、対処できると思ったから」とか、そこらへんかなと思ってたんですが、今思えば、そういう理由(それも仮定ですが)が出るのは事を軽視していたからってことに他ならないんですね。
ところで、今さらなのですが、「専門機関」って具体的に何を指してるんだろう?病院?と思って検索してみたんですが、病院の精神科とか、行政が運営しているこころの相談センター的なところで合っていますか?(国際機関みたいな方が上に出てくるのですが、おそらく違いますよね……?)
何にしても、そういうものがあることはカナはもちろん知っているでしょうから、「連携して考える」というのは確かに一番最初に考えるべき選択肢だったんだろうなと思いました。
木場の「症状を舐めていた」っていう台詞の意味も、自分の病気をもっと重く受け取るべきだという木場からのメッセージだろうというくらいにしか考えてなかったので(病気がどうっていうより、コミュニケーションとしてのやりとりで)、「本当に舐めていたんだ」なあと読んでいて改めてそうなんだろうなあと感じました。

カラスくんの現状を告白されても、友達として彼に出来ることって何なのか、どうすることがベストなのかが私には分かりませんでした。だからこそ、専門機関に頼るべきなんでしょうね。現時点でそれがどういうことなのかが不透明状態の私が言うと重みがないんですけど……。


・カラスについて

リンクを貼って頂きましてありがとうございます。全て目を通しました。「闇夜に烏、雪に鷺」くらいしか見た事がなかったので、興味深く読ませていただきました。

>「元は異なる色だった羽毛がなにかの原因で真っ黒になるという逸話

神聖視されていたことは漫画で読んだことがありますが、異なる色だった〜は本当に初めて見てそうなんだ、と思いました。きっと……すごく有名なんでしょうね……。そんな感じがひしひしと伝わってきます。

『カラスという名はなにかを欺いている現実を示唆している可能性が高く、多重人格もののセオリー』
あ〜〜なるほど!!だから、そう繋がったんですね。面白い……。

>おすすめの乙女ゲームを5個ぐらい挙げて、その中に紛れ込ませる、とか考えたのですがそれだとどれに当たるか分からないですし……。

そこまで考えてくださって本当にありがとうございます……!せっかくなので教えていただいてもよろしいでしょうか?
いつ取り掛かれるかわかりませんが、ぜひお願いします。
(蛇足ですが、大樹さんのランキングにあった、蝶の毒花の鎖を購入したので、現在積んであるのですが夏頃にはプレイするかと思います!楽しみが増えました、ありがとうございます。)

長くなってしまったのですが、読んで頂きましてありがとうございます。
大樹さんは返信を想定していなかったかもしれないのですが、もしそうだとしたら、それなのに私が更にいくつか疑問点を呈してしまっておりまして、本当にごめんなさい。
見直したのですが、似たようなこと言ってるところや、本旨からずれているようなことがない……とは言えなくて心苦しい限りですが、もしよろしければ返したいと思える点のみでいいのでお返事下さると幸いです。とくに最後のおすすめを……!
それでは、失礼します。
  • シロウ
  • 2017/06/12 5:16 PM
シロウさん、こんにちは。
こちらこそ、まめに記事を読んでくださるだけでなくコメントもしてくれて、とても励みになっています。


>聞かせて貰えてよかったし、解釈も深まって、読んでるとやっぱり楽しいなと思います。
そう言っていただけてほっとしました。もったいない言葉までいただき、ありがとうございます。


>途中で他人格から「死ねっていうのか」と責められる印象に引きずられていて思い違いをしていました。
確かに、そういう印象が強いので思い違いをしてしまうのも無理はないですよね。
作品としてはカラスくんエンドがベストエンドとなっていますから、可能であれば主人格が主導権を取り戻し、
解離性人格障害を全快することが最善ではあるのかもしれません。
ですが、現実的な話をしてしまうと、解離性人格障害の治療は非常に難しいからこそ、他人格の排除という
極端な目標ばかりを目指さないように、という話なのだと思います。
難しい病気であればあるほど完全な治癒は難しくなるので、完全治癒ではなく寛解で良しとする、というのが現実的な落としどころになります。こと病気になると、理想論ではどうにもならないことのほうが多いためです。
どんな物事でもそうですが、人生で一分の失敗もない完全さ・完璧さを求めてしまうと難易度がはね上がります。
治癒するはずが、治療行為が本人の生きる力をそぎ落としては本末転倒なので、ハードルを下げることも大切なのかなと感じました。


>大樹さんに指摘されるまでは、現代の心理学における「治療」って、そういうものだと思っていました。

馴染みがないとカウンセリングか、さもなくば薬物療法というイメージがどうしても強いですよね。
そちらのほうが主流でもありますし。
一応、心理療法としては認知行動療法が有名ですが、軽度であれば食事療法やホルモン療法などもあります。
他には催眠療法、自律訓練法、言語療法、芸術療法、箱庭療法、森田療法、遊戯療法、光療法、嫌悪療法、植物神経療法など
書ききれないのでこの辺りにしておきますが、Wikipediaに一覧が掲載されていますので良かったらどうぞ。
ダンスセラピーやアニマルセラピー、音楽療法などもあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%90%86%E7%99%82%E6%B3%95%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
特に、ゲシュタルト療法の「ゲシュタルトの祈り」などは唱えるとお手軽に自身を客観視できますのでおすすめです。
海外ドラマなどではいろいろな心理療法が実践されているシーンを見られます。
例えばクリミナル・マインドでは光療法が活用されていました。
他、海外ドラマなどでは円になってそれぞれの体験を話して癒やしを促す、
グループセラピーのシーンなどもよくあります。


>じゃあ、どうすればよかったのかっていうのが専門機関に〜っていうことなんだと思ったんですが、そこに思い至らなかった私としては、当時・一回目のレス後はしょうがないのかな……とか思っていました。病院には行けないようだったから……。

私は、担当者を変えるなり他の病院を紹介なりするべきだと思いました。
カナの父親は極力顔を合わさないようにするとか。
ただ、カナの父が顔を合わせなくても治療計画を立てて他の医師に指示を出すことはできると思いますので、
正直、カナは大学でなにを学んでいるのか疑問に感じました。
しかも、カナは母親と、母と結婚した父がカラスくんにとって地雷であることを知らないため、
もっと気軽に紹介できるのではないかという気もします。徹底してそうしなかったのは不自然かな、と感じました。


>ところで、今さらなのですが、「専門機関」って具体的に何を指してるんだろう?病院?と思って検索してみたんですが、病院の精神科とか、行政が運営しているこころの相談センター的なところで合っていますか?

そうですね。普通に大きな大学病院などには精神科があります(病院にもよります)。
治療には映画などで見るような、本人の意志に関係なく閉鎖病棟へ連行する強制医療保護入院だけでなく、
ストレスケア病棟といって、開放病棟に任意で入院できる病棟もあります。
ただ、この作品では精神医療センターを指しているような印象を受けました。
ちなみに、ビリー・ミリガンの場合はハーディング病院とアセンズ精神衛生センターのようです。
  • 大樹@管理人
  • 2017/06/15 12:11 AM



>カラスくんの現状を告白されても、友達として彼に出来ることって何なのか、どうすることがベストなのかが私には分かりませんでした。

難しい質問ですね。それが難しいからこそ、例えば総合失調症など、重度の精神病の治療は困難を極めます。
特に家族は病院に連れて行くだけでも一苦労です。
例えば本人が強く拒絶している場合は、緊急性にもよりますが、話を聞いてもらえなくなりますので、
信頼関係の構築が優先されます。
特に医師との間に信頼関係を構築することは非常に重要な事項となります。
この作品で彼らは警戒はしているものの、「覚悟していたけど拍子抜け」というような台詞がありました。
(カナが一切話題に出さなかったからですが)
いずれ治療を促すために信頼関係を構築していたのなら分かりますが、カナにはそういう考えもなかったようです。
(「それはあなたたちが考えるべきこと」という台詞より)
カナは幼少期に後悔したことのやり直しをしたい、という気持ちが強かったからかもしれません。
また、カラスくんはカナの父親が誰なのかをあらかじめ知っていましたが、カナは初期段階で
カラスくんの認識や裏の目的を知らなかったはずです。
これをカナの性質によるものと考えるか、制作者の認識によるものかは人によって異なるかもしれません。


>「元は異なる色だった羽毛がなにかの原因で真っ黒になるという逸話
>きっと……すごく有名なんでしょうね……。そんな感じがひしひしと伝わってきます。

いや、そんなことはないと思います。私がたまたま調べて知ってただけです。
そういうのを調べるのが好きなもので……。


>せっかくなので教えていただいてもよろしいでしょうか?
>(蛇足ですが、大樹さんのランキングにあった、蝶の毒花の鎖を購入したので、現在積んであるのですが夏頃にはプレイするかと思います!楽しみが増えました、ありがとうございます。)

蝶毒を購入されたのですね!!嬉しいです。シロウさんが楽しめることを祈っております。
今からシロウさんがどんな感想を持つのかわくわくします。
それで、どうやって返そうかと考えたのですが、コメント欄を意図せず目にして誰かが
ネタバレを見てしまっても気の毒ですので、あみだくじにしました。

※普通に下のほうに作品名がぜんぶ書いてありますのでご注意ください。
===
http://www.amidakuji.com/main.aspx?id=w4fGxRZNkb78hMHrVN4X339382
===
※このあみだくじは30日後に自動削除されます。


(ニ)というものは二重人格の攻略対象がいるゲームとなります。

ちなみに映画は最近のものだと「スプリット」です。
こちらは公式サイトに多重人格ものと書いてあるのでネタバレとはしませんでした。
http://split-movie.jp/
※すみません、私はまだ見てません……。

他の映画で私が見たものは、あみだくじに入れておきました。
ちなみに、検討した結果ぜんぶ興味なかったので完全スルーします、となっても
自分は一向に気にしないので、あんまり気負わず気軽に受け止めてくださいね。
私もそうしておりますので、大丈夫です。
あと、自分がプレイしたものか見たものに限定しています。

乙女ゲームが4本、一般ゲームが1本、BLが2本、同人が2本、映画が2本となります。
調べたつもりですが、うろ覚えのものもあるので、違ったら本当にすみません。
うろ覚えのものはそう書いておきました……。
参考になれば幸いです。
  • 大樹@管理人
  • 2017/06/15 12:25 AM
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