Princess Arthur (プリンセス・アーサー) ガラハッド 感想

  • 2017.06.29 Thursday
  • 22:56
Princess Arthur (プリンセス・アーサー)


ガラハッドルートの感想です。

このルートは他キャラと比べると丁寧な流れで、ライターさんの長所が
発揮されたルートだと思いました。

仕上がりが他キャラと明らかに差があるのが残念ですが、
ガラハッドが可愛いだけでなく、最後まで気を配っていることが感じられます。
ガラハッド攻略がマーリンルート解放の条件だからかもしれません。

以下ネタバレ感想。
ああ言えばこう言う面倒なキャラで、しっかりツンデレでした。
人と関わることを嫌うガラハッドですが、感情を隠すようなことをしないだけに、
ガラハッドの心が徐々にアルへ傾いていくさまが伺えて可愛かったです。

例えば、ガラハッドと二度目の剣舞の練習に行こうかとなったときに
ガラハッドに急用が入って流れた際の、失望に満ちた「え」はときめく。

それまでツンツンしてただけに、この一言でガラハッドがアルとの練習を
楽しみにしていたこと、その約束が流れて落胆したこと、
気遣いからアルがガラハッドを止めなかったことへの苛立ち、
声優さんの演技の妙もあり、いろいろな感情が内包されていてとても良い。

ガラハッドは分かりやすいキャラなので、嫉妬で苛立ったり拗ねたり、
かと思いきや情熱的に恋心を表したり甘えてきたりと
感情表現が豊かで、恋愛色も強くて甘いルートだったと思います。

ガラハッドのヤキモチは子どもっぽくはあるんだけど、
アルとすれ違って怒ってても、どこかいじらしくもありますね。
お互いに相手を強く想っているからこそのすれ違いなので、
とても微笑ましかったです。
ガラハッドの気持ちの変化が丁寧だったと思います。

ところで、ボールスが「ガラハッドは今まで何にも興味を示さなくてね」
アルを気にするようになった変化を暗にほのめかすのですが、
ガラハッドって最初から花にはかなり興味を示してるよね……?
なんかいつも花壇にいるし……。対人では、って意味かな……。

でもルート外でも、ガラハッドは花壇を荒らされてキレてる描写があるので
「今まで何にも」というのは言い過ぎだと思いました。

この台詞は、ボールスが自他ともに認める騎士たちのお守役で
気遣いの人であり、ガラハッドと仲が良い設定を鑑みると
ちょっと見逃すには残念なミスだった気がします。伏線だったらすごいけど……。

しかし、アルは戦場でも自信なさげにしてるので、
こんな何でもかんでも自信なさげな王の采配に命を賭けて
戦争に行かねばならない兵士たちは不安でならないだろうなと思うと気の毒です。
騎士たちはまだしも……。

ただ、戦争をやっててようやく兵法らしきものを出してきて感心しました。
ここまで見る限り、他のキャラルートと力の入れ具合などが
目に見えてバラつきがあるので、もうちょっと他のキャラにも
てこ入れしてほしかったなあと思います。

とはいえ、戦に勝った後、戦勝会で何度も目が合うような描写は
このライターさんの魅力がよく出ていて、見ていてドキドキしました。
お互いが気になって、うすうす好意も感じられるのに、
気安く話しかけるほどではない、絶妙な距離感を楽しめます。これぞ恋の醍醐味。

ガラハッドは言葉と行動でかなり明確に差があるのが可愛かったです。
言葉とは裏腹に行動でストレートに本心を物語っているので、見ていて面白かった。
特に花壇のイベントはロマンチックでした。

ガラハッドの恋心を文字通り全身でぶつけられるような告白場面もさることながら、
紅い雛芥子でアルへの恋心を暗喩したシーンは非常に情緒的で好きです。
アルとガラハッドがお互いへちょっとずつ歩み寄っていくところが
可愛らしくてお気に入り。
ガラハッドの好きな白い百合と、紅い雛芥子の対比も、
色の違いが鮮烈で美しいですね。

「君はみんなのものだ」
続く「みんなのところに、戻ればいいよ」も良いですが、
この台詞ひとつで、ガラハッドがアルを見つめていること、
アルが「みんなのもの」だと彼が自分に言い聞かせている心情、
その裏側にある本当はアルを独占したい気持ちが伺えるのが好きです。
みんなと親しくなる必要はないんじゃないかといいながら、
みんなのところに行けばいいと言ったり、ころころ変わる言葉が
ガラハッドの揺れる恋心を表してて、王道ながら良かった。

もう嫉妬してるところまで可愛いです。
ガラハッドはアルみたいに直球で信頼を求められたことがなかったのだろうなと
思うと、アルに惹かれていくのも素直に受け入れられました。
ガウェインとはまた違うわかりやすさが見ていて楽しい。

紅い雛芥子をアルに差し出すシーンは、そのままガラハッドが
好意を示す場面として、スチルも相まってとても素敵な場面でした。
海の描写も綺麗で、ガラハッドの世界が広がっていく様子が
丁寧に描かれていたと思います。
このクオリティを全員分期待してしまったのが敗因なのやもしれない。

告白が受け入れられてからは、ガラハッドの喋り方が柔らかく、
余裕が出てきてるのも良かったです。

あとフロリアスのお祭りのケーキの描写も光りました。
全員分あるイベントでそれぞれ異なるのですが、ガラハッドだけ指環が出なくて、
でもガラハッドは指環が欲しくて、というあのムキになる描写には
にやにやせずにはいられない。しかも結局出なかった、というのが、
後に明らかになるガラハッドの真実を思うと、感慨深いものがあります。

ガラハッドは、この世界にアルとの恋を祝福されていない。

そう思わせて、こんなおもちゃみたいな占いにこだわってしまうガラハッドを
いじらしく見せていました。ガラハッドはどこかで自分がそういう存在だと
無意識に知っていて、だからこそあんなにケーキの指環に
執着してしまったのかなとも感じます。

不安になってるときほどなにかに背中を押してほしいと思うもので、
ガラハッドがどんどんアルに夢中になっているのがよく分かって
好きな場面です。

そしてあの断罪の塔イベント。
あからさまにフラグ立ってたのに、そう来たか……と思いました。
こんなところにもしガラハッドが囚われたら、と憂うアルを描いたのは
単純に敵に酷い目に遭わされることを心配してるとも取れますが、
もしかすると、恋に夢中になってしまうことを本能的に恐れているアルの心情を
暗喩した場面でもあるのかもしれません。

鎖につながれ、囚われて身動きが取れない。
それは自由を失うことでもありますが、しかし、ガラハッドとの間に
揺らがぬ結びつきができることでもあります。
だからガラハッドは強く結びつきを求める。恋をするべき存在ではないから。
そうした恋の執着を鎖で表した場面は、お互いがこの恋に対して
どういう気持ちでいるのかを暗に示しているようにも見えました。

これまで気持ちの抑揚がほとんどなかったからこそ
ガラハッドは恋情に振り回されてしまうのに、しかもきっと某アムネシアの
黄色い人の評判が良かったから取り入れたんだろうなあとも思うのに、
割と好きなシーンなのが若干悔しいです。

アルへ愛を語るガラハッドはまるで子どもが駄々をこねているようで、
でもガラハッドはアルを閉じ込めながらもすごく苦しそうでもあって。
初めて相手を強く求める感情を持て余して支配しているように見せかけながらも
言動はアルに縋ってもいて、そのアンバランスさにぐっと来ました。

ここでやーっと姉弟を助けた伏線が回収されて満足。
これだけ丁寧に描けるのを見てしまうと、では他キャラルートの適当さは
一体なんだったのかと思ってしまう。時間が足りなかったのかな。
いやランスロットの勝利の口づけイベント、正直かわいかったですけども、
だからこそ細かい部分のやっつけ感が気に障るのですよね……。
なんかこう、大義名分がないと甘えられないチキンのくせして、
逆に大義名分あるとランスロットってどんどんそれを盾にして
あれこれ要求してくるので、自分で思うほど忠誠に生きてないんですよあの男は。
割と本能に忠実。良く言えば正直。原典でもそうだね。
話を戻します。

どうでもいいのですが、モルゴースさま、敵を誘拐したときは
武器を取り上げたほうがいいと思うよ。
しかもロディーヌを眠らせたのが仇になってるあたり、
最後はいつも通りぐだぐだなのですが、世界観に関わる真実が
明らかになったのでそれほど悪くはなかったです。

モルゴースを庇うメドラウトを前にしたときに、ガラハッドが剣を引いたのは
愛する誰かのために自分を投げ出すメドラウトを、アルを愛することで
ガラハッドがその気持ちを理解してしまったから、という部分も
あるんじゃないかなあと思いました。
王の命を狙っといてそりゃねーだろと思いますが、ガラハッドは子どもっぽい
キャラクターなので、まあ受け入れられたかな。
もちろん、作中にあるようにアルが悲しむから、という理由が大きいのだろうけど。
こう、メドラウトがな、モルゴースを憎みながらも土壇場で庇ってしまう、
同じシーンを何度見ても胃がキリキリしますね。メドラウト……強く生きるんだぞ……。

今回は最後の戦いの後にちゃんと説明があってほっとしました。
いつもこうしてほしい。

エンディングも印象的でした。
「君と一緒なら、雨の海も見ていたい」
雨の降る海岸を手をつないで楽しそうにしてるさまが、
アルを通して世界が広がったガラハッドの、雨の中での
幸せそうな表情が、二人一緒なら困難も乗り越えられるといった
エンディングを際立たせて良かったと思います。

対するバッドエンド。
晴れの海で独りぼっちのアル、という対比が効いていましたね。
神に召されるエンディングも、原典のガラハッドを踏襲していて
こだわりを感じました。

総じてガラハッドルートは面白かったです。
これを書いてる時点でモードレッドをクリア済なので、
のんびり書いていこうと思います。
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