百花百狼~戦国忍法帖~ 半蔵 感想

  • 2018.05.02 Wednesday
  • 21:00
百花百狼~戦国忍法帖~ - PS Vita


こちらはリクエストボックスよりおすすめいただきました。ありがとうございます!

半蔵ルートの感想です。

うーーーーん、途中までは良かったのですが、風呂敷を畳む段になって
いきなり雑になってしまった感は否めません。

また、半蔵ルートは他キャラよりも反復が多いのですが、
表現としての反復というよりは、単純に語彙力不足のために
同じ言い回しを繰り返しているような印象を受けます。

例えば、「慎重を期そうとして時期喪失する三成と、政には向かない激情的な淀殿」という
言い回しだけでそれぞれ別のキャラでルート中三回は言っているので、
表現力のなさを感じてやや白けてしまいました。
「その意気や、良し」も一回か多くても二回で充分かな。

月下丸ルートと似たようなイベントがあるのも残念です。
総じて微妙なルートでした。

以下以下ネタバレ感想。
前半は良かったです。
半蔵は槐を甘やかさないので、槐がそれまで護られていたと自覚するシーンや、
忍びとして成長していく姿が描かれていて好感が持てました。

槐の母かがりの死の真相が明らかになったことや、半蔵のかがりへの負い目、
修行する槐に付き合い、いつしか師のように槐を鍛えていく半蔵、と
半蔵が槐に心を傾けていくさまと、槐が覚悟を決めて人を手にかけ、
父との決着をつけていく流れも良かったと思います。

それだけに、半蔵が恋心を自覚してからの流れが
いきなり適当になってがっかりしました。
任務と恋の間で揺れるのは蝶次郎ルートでやったとはいっても、
蝶次郎には特定の主はいなかったぶん、半蔵には徳川家康という主がいます。

半蔵は家康のために命をなげうつ覚悟すらして仕えていたはずなのに、
槐と家康、恋と任務を天秤にかける際の苦しみのようなものがあまり伝わってこない。
家康の命令に逆らった半蔵は自害しようとして槐に止められるのですが、
家康と半蔵の間にもそれなりの信頼関係があったはずで、
そこを押してまで槐を選ぶ理由付けが弱い気がします。

半蔵の中の人間らしい部分を槐が揺り起こした、という描写はあるのですが、
なんかあっさり乗り換えたように見えてしまうのですよね。
なぜ家康ではなく槐でなければならないのか、という部分と、
半蔵にとって忍びを辞めることはそんなに軽いのか、という部分の
疑念が解消されないのがもやもやの原因かもしれません。

バッドエンドで任務よりも槐を選んでしまった半蔵が自害し、
槐が後を追うエンディングはまだ納得がいきましたが、納得がいくだけで、
物語としてはやや盛り上がりに欠けます。

後に副頭領の風織が命令を騙ったことが明らかになりますが、
そんな奴を副頭領にしてたなんて徳川忍組は大丈夫なのかと心配になりました。

しかも、せっかく槐が忍びとして強くなったのに、ハッピーエンドで
半蔵は任務の際に負った怪我のせいであっさりと忍びを辞めて
二人仲良く隠れ里に引っ込んでしまうのが、個人的に好みじゃないかな。

洞窟で身体を温める、という月下丸と似たようなイベントも微妙。
要するに槐は忍びとしての服部半蔵を殺してしまったわけで、
それに対する罪悪感らしきものを覚えていないのも気になりました。

半蔵はそれだけ槐に心を奪われてしまって、槐のために忍びとしての
冷酷さを失い、人間らしい方向に変わった、と無理やり良い方向に解釈もできますが。

半蔵と槐は価値観が決定的に異なるわけで、その価値観のずれの扱いが
「半蔵が槐に合わせる」という形で終わらせてしまったのが微妙でした。

いや黒雪もそうといえばそうなのですが、
黒雪は「自分の欲が槐を傷つけると理解したから槐の意志を尊重した」という
理由があります。

半蔵のいう「忍びは任務が第一」「忍びに心は不要」という価値観を、
このルートではなんかこう、恋心でふわ〜っとあいまいに誤魔化して
なかったことにしてしまったような気がする。
半蔵にとって忍びとは一体何だったのか。

槐の母かがりを救えなかった負い目が半蔵にあるからこそ、
娘の槐を救いたい、と気持ちが傾くのは理解できますが、
もうちょっと最後の風呂敷を畳む段で、その辺りの半蔵の心境の変化に関する
丁寧なイベントがほしかったです。
半蔵はかがりを救えなかった負い目はあれど、「救わない」と決めた
選択そのものは正しかったと思っているからこそ。

殺さなければいけないけど殺せない、その葛藤を蝶兄でさんざんやったとはいえ、
蝶兄が「殺せなくなった」という表現が良かっただけに、半蔵ルートは
槐を傷つけないために「誰も殺さない」ようになった結果、怪我を負って
忍びを辞める、というのは安易に見えてしまって残念でした。

たぶん、一連の強い違和感は、半蔵が槐に癒やしを覚えるというイベントよりも、
槐に対して先輩格の忍びとして向き合い、師のように槐を鍛えるイベントを通して
半蔵と槐が絆をはぐくんだからだと思います。

半蔵を人としての半蔵に戻す、という部分に落ち着けるのであれば、
その過程をもうちょっと丁寧に描くべきだったのではないかなあ。
いくらでも描きようがあるのに、そこをすっ飛ばしてしまったルートでした。
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