百花百狼~戦国忍法帖~ 五右衛門 感想

  • 2018.05.03 Thursday
  • 22:20
百花百狼~戦国忍法帖~ - PS Vita


こちらはリクエストボックスよりおすすめいただきました。ありがとうございます!

追加シナリオも含めてフルコンプしました。
あれこれ言いましたが総合的に見れば悪くはなかった気がします。

名作というほどではないけど、佳作といってよいかもしれません。
ルートによっては死人が多くシリアス展開が続きますが、
あんまり細かいことを気にしなければ楽しめると思います。

月下丸・蝶次郎ルート:シリアス展開が続き死人が多いです。
黒雪ルート:黒雪の槐への執着が強く、見応えがあります。バッドエンドが好きです。
半蔵ルート:中盤までは◎。エンディングは、細かい部分を気にしないのであれば良し。
五右衛門ルート:大団円。明るい展開ですっきりします。最後がいいかな。

おすすめ攻略順は
月下丸→半蔵→黒雪→蝶次郎→五右衛門 かな。

自分は 月下丸→蝶次郎→黒雪→半蔵→五右衛門 でしたが、
月下丸と蝶次郎は話の展開が似ており死人が多いので、
先に鬱展開を終わらせたい方はこの順番がいいのかも。

ちなみに、黒雪が本命の方は黒雪と五右衛門の順番を入れ替えることを推奨します。
五右衛門を最後にしたのは、単純に読後感が爽やかだからです。

以下以下ネタバレ感想。
五右衛門があんまり忍びの掟に囚われていないので見ていてすっきりしました。
槐と価値観も似通ってますし、終わってみれば槐にとって
一番相性がいいのは五右衛門なのかもしれない。

半蔵は槐がいなくても特に問題なさそうですし、
月下丸はそろそろ槐離れしたほうがいい気もします。
蝶次郎は、槐と関わらないほうが総合的な苦しみが少ない気がする。
黒雪は……黒雪は、槐が振り向かないと、意外にも
「困ったときに助けてくれる良い奴」ポジションに留まるのですよね。
もうちょっと視野を広げたほうがよいのではないかとも思いますが、
槐が振り向かないと虚無を覚えたままになるのかなこの子。

五右衛門ルートは五右衛門が基本的に余裕があるので、安定感がありました、
「盗賊とお姫様」のモチーフがもともと好きなので多少のひいき目はあります。
久々の緑川氏の遊び人キャラは新鮮で良かったです。
最後のイベントも痛快で大泥棒らしさがありました。
グッドエンドでは石川五右衛門として、バッドエンドではかつて捨てた己として、
五右衛門の身の振り方が変わるのも良いですし、なにより良い意味での
忍びらしさが出ていた気がします。
あんまり死人が出ないですし。

バッドエンドで、五右衛門は忠義を誓った主を失った際に
禁忌の術を封じて忍びである自分を死んだものとして扱い、
気ままな第二の生を生きていたのに、槐を失ったときには
みずから封じた禁忌の術を使ってしまうのが印象に残っています。
五右衛門にとっては人の心を持つ自分を選んだからこそ、
その残虐性から封じた術だったと思うのですが、槐を失って
開放したということは、自暴自棄になったのはもちろん、
人としての自分、町民を想う義賊としての「石川五右衛門」の
なにか大事な部分が壊れてしまったのかなという気もしました。
人として大切にしていた槐を失ったからこそ、石川五右衛門は
あの瞬間に槐と共に死んでしまって、残ったのは忍びとして
かつて封じたはずの自分だったのかもしれない。
それがその、笑顔と一筋の涙、という哀しくも綺麗なスチルなのかなあと感じました。
五右衛門は見る限りあの術を使うのをかなり嫌がっていて、
その術を使うということは、「石川五右衛門」の根底を覆すぐらい
大きな意味があると思うのです。
言うなれば、あの残虐な術を敢えて自分を律して使わないことが、
五右衛門の誇りだった。

誇りというのは、まあ言い換えればプライドであり
石川五右衛門には義賊としてのプライド、遊び人としてのプライドがあるわけです。
女遊びも、遊びをわきまえている女としか遊ばない、という点において。

槐を護れずに喪った際に、五右衛門は、その誇り=プライドごと捨ててしまう。
それはたぶん、五右衛門にとって誇りを持つことに意味を感じなくなったからで、
彼は槐を護ろうとして石川五右衛門一世一代の策を練ったにも関わらず
それが失敗して愛する女を喪ったからこそ、石川五右衛門としての自分が死に、
つまり石川五右衛門としての自分の価値が暴落してしまい、
それと共に誇りも死んだのかな、と感じました。
誇りというのは、自尊心から生じるもので、愛する女を護れなかった自分というのは、
五右衛門にとって価値のないものになってしまったのかもしれない。

残虐な術を振るう自分を押し止める役目を果たしていたのは理性と誇りであり、
それがなくなってしまったからこそ発動できた術だといえます。
忍びとして忠義を尽くした主を喪い、人として、男として愛した女を喪い、
その後に残ったものは禁忌の術を平気で用いる、義を忘れた存在だった、というのは
感慨深いものがありました。
五右衛門は自分の流儀を持っている男で、そうした自分なりに定めた流儀に
従って生きることを誇りにしている節があります。
その流儀をがなぐり捨てるということは、彼の中でなにか決定的な部分が
死んでしまったという表れであると考えました。

添い寝イベントなんかは黒雪と被ってるな……という気がしなくもない。
あと、立ち絵で明確に槐の笑顔が多いですね。
一緒にいて笑う時間が多い相手っていうのは大事だと思います。

なんか短くまとまってしまいましたが、五右衛門ルートには
大きなアラがないので文句つける部分もそんなにありません。

あと、五右衛門は槐に癒やしを覚えていくうちに惹かれていくので、
エンディングもほのぼのしていて和やかな気持ちになりました。
良い意味で乙女ゲームっぽいルートだった気がします。
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