ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 感想

  • 2018.06.09 Saturday
  • 23:47

【3DS】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて


こちらはWEB拍手よりおすすめいただきました。ありがとうございます!


ドラクエシリーズは派生作品をちらほらプレイしていたのですが、

ナンバリングタイトルは初になります。

とっても面白かったです。

中だるみすることもなく、笑いあり涙ありの良シナリオで、遊びやすさを感じました。

クリアするときにはドラクエの世界から離れるのを惜しく感じてしまいました。

カジノなどのミニゲームも楽しい。

個別のエピソードにも気合が入ってて、スタッフの愛が見えました。


気楽に作っているように見せながら、シナリオは細部に至るまで

かなり気を使っているように見受けられます。

海外向けの視線を気にしてか、日本では通常「笑いの対象にしてよいもの」カテゴリに

入っているキャラも「笑いの記号を背負っているから」という理由で笑うことなく、

かといって変にシリアスすぎることもありません。

ツッコミどころはあれどそれはパーソナリティではなく、巧みに別の部分で代替しています。


ドラクエシリーズ初見者も置いてけぼりを食らうことなく、盛り上がるべきところでは

熱さを感じられて純粋にとても楽しかったです。

ちょっとしたエピソードも思わず笑ってしまうようなものから、

ものすごく重いものまであります。

ですが、きちんとシナリオ展開の中で救済措置がなされていて、匠の技を見る思いでした。


プレイ予定のある方はネタバレを見ないでプレイすることを推奨します。

以下ネタバレ感想


主人公

サラサラヘアーをなにかと羨ましがられる主人公。

「悪魔の子」の伏線が回収されたのは盛り上がりました。
それが単なる汚名ではなく、皮肉も本当に世界を滅ぼす悪魔の子になってしまうところが
運命の因果を感じさせます。この辺りはシナリオの妙ですね。
海底王国で女王に逃がしてもらうシーンは、セリフも合わせて
この作品屈指の名場面です。

勇者とはなにを持って勇者となるのか。
それは生まれ持った能力ではなく、誰かに奪われるようなものでもなく、
諦めずに戦い続ける意志によって身の内から
勇者の力が再び沸き起こってくる、という描写は熱い。

主人公は基本的に性格描写はないのですが、彼の中でトラウマになったと
本編で明言されるのが、勇者の力を失って世界を滅ぼしたときです。
また、海底王国が魔王の軍勢に侵攻され、王国も女王も守れずに、
逆に守られ希望を託され逃がされた場面。
ここでは生き残った主人公が涙を流す描写もあって、胸が熱くなりました。

そうして苦労して世界を救ったのに、仲間と別れてまた旅立つ、
この終盤の場面もとてもよかったです。
仲間との信頼関係を強く感じさせました。残った仲間たちは、
それはそれで救われた世界を発展させたと解釈していいのかな。

ベロニカを生き返らせるために主人公と永遠に別れる展開になってしまうのは、
死別ではないにせよ、ある意味で究極の選択であり、また等価でもあると思いました。
一度ベロニカを失った世界でベロニカが生き返ることはない、というのも
筋が通っている気がします。
ベロニカが生存する別の世界のために主人公と別れるにあたり、
仲間たちは最大限に止めるのですが、最後は主人公の意志を尊重してくれるのも、
嬉しくも少し切ないですね。

一度目の世界の仲間たちは主人公を信じることしかできず、
別れたら最後、無事に成功したのか知るすべはありません。
主人公の体感としては引き続き仲間と一緒にいるのですが、
一度目の世界の仲間たちにとって主人公にすべてを託して別れるのは、
要するに不確定な何かに希望を託すということでもあって、
本作で描かれた仲間への信頼をとても強く感じられる良いイベントでした。
そこまでして別れただけあり、主人公がことごとく救えなかった人々を
救ってまわるのも印象的です。
特にキナイとロミア(人魚)の話は、実のところ真実を知らないまま
ロミアがキナイを待ち続けるほうが幸福だったのではないかと示唆されるあたり、
考えさせられるものがありました。
恋する誰かを待つ時間は確かに幸せなものなのかもしれない。
たとえその相手が永遠に来ないのだとしても。

シルビアに頼まれればパレードの服も来てくれるし、良い子ですね。
ただエマへ自分でプロポーズせずに超常的な能力に頼ってしまうのは、
ちょっとどうかと思いました。
別に結婚しなくてもいいんだけども。

世界が崩壊した後、最後の砦で母子の絆を感じさせるイベントがあったのも
ぐっと来るものがあります。
全体として家族の絆にクローズアップされていた印象を受けました。
死んだと思った母や幼なじみが生きていた、というのが
世界にはまだ希望が残されている、という本編の流れと
ぴったり符合してとても盛り上がりました。
打ちのめされた主人公が、母や幼なじみに会うことで再び立ち上がる力を得て、
人を許す大切さを諭される、という流れも美しかった。

偶然にも本作が初のナンバリングタイトルプレイだったので、
これからは逆に時系列に沿ってドラクエができるのかなと思いました。


カミュ
ミステリアスな盗賊キャラ。彼が贖罪のために旅立ち、
まるで妹の喪失を埋め合わせるかのように主人公に力を貸してくれるのは
心を動かされるものがあります。
「結婚はいいや」と言ってましたが、カミュとベロニカの関係性はかわいい。

「ぶんしん」が強力でした。あとヒュプノスハントとタナトスハントは使える子。
女子率が高いので、カミュがいてうまくバランスが取れてて良かったです。
ナチュラルにシルビアを女子にカテゴライズしていて、カミュの性格を感じさせました。


セーニャ
ベロニカを失った後のセーニャは気丈で、凛としていて、見ごたえがありました。
全体的にベロニカとの姉妹の絆に重きを置かれていてとても好ましかったです。
たぶん、作品としてベロニカとの双子の絆をより描きたかったからなのかもしれない。
戦闘では優秀な回復役でした。


ベロニカ
子どもに戻ってしまったときは、「若さを手に入れられたし」と軽く
受け止めてることをちょっと心配していたのですが、その裏でベロニカは
死を覚悟していたところが衝撃であり、そしてお姉ちゃんなんだなあと
思って切なくなりました。
芽吹くときも散るときも一緒だと無邪気に信じるセーニャに、ベロニカが
「でも、そうだといいわね」って返す場面、後から考えると胸が痛む。

ちゃんと救済措置がなされているのも良いですね。
ベロニカが再び成長して大人になれば、セーニャとの肉体年齢の差は
それほど気にならなくなるはず。

ベロニカの葬儀イベントは、ベロニカを慕うセーニャの
姉への愛がひしひしと感じられて切なかったです。


シルビア

いや世助けパレードには度肝を抜かれますよね?

あの死ぬほど重たい展開からの世助けパレードですからね?
しかもあのパレード、ワールドマップではちゃんと着いてくるので
スタッフの気合を見ました。割と重いエピソードが多い中。シルビアの
底抜けの明るさはちょうどよいタイミングで出てきました。
シルビアさんはどこ行っても大丈夫だな、と確信。
ファーリス王子を叱咤激励するイベントといい、面倒見が良いです。
いつのまにかシルビアは群れを作ってしまうので、主人公の素質があると思います。


ロウ
コミカルなキャラクターと亡国の元王という設定がうまく緩急をつけてくれました。
むざむざと国を滅ぼされて娘夫婦を失ってなお生きながらえてしまうのは
想像を絶する虚無感があると思います。
ロウがそれでもやってこれたのは、国の再建もあるものの、
やはりマルティナのためというのが強い気がしました。


マルティナ
セクシー担当なのに、主人公との関係性は姉弟なのが良い。
踊り子をやっていたこともあるとのことで、かなり世情に通じて
ガッツもある子になったかと思うので、良い女王になるだろうなと思いました。
賢王と呼ばれたロウに育ててもらったわけだし。
セクシービームとか、あからさまにセクシー担当を打ち出してきていました。


グレイグ
敵として印象的だったグレイグが味方になってくれるのはうれしかったです。
最初はぎくしゃくしていたものの、そのうち馴染んでよいサポーターになってくれました。
ホメロスとの確執は、確かにグレイグは知略というタイプではないので、
グレイグはグレイグなりにホメロスを尊敬して認めていたのだろうなと感じました。
まあ、そういうメンタルケアはまったく出来ない人なんだろうけど……。
戦闘では盾を自称するだけあって回復もこなします。
良くも悪くも、これと決めた人を信じてそのまま愚直に疑わない人なので、
そのせいで利用されてしまったのが気の毒。


音楽もとても良かったです。
他のナンバリングタイトルを知らなくても、オープニングテーマと
エンディングロールの演出はぐっと来たので、シリーズファンは感無量だったと思います。
シリーズ全体への愛を感じる作品でした。
コメント
ご無沙汰しております。初めてプレイしたテレビゲームがドラクエ3でした。この世にこんなに面白いものがあるなんて!腐った目にはグレイグとホメロスの関係が大変美味しゅうございました。将来、老人ホームで童謡や手遊びよりもドラクエやFF、ゼルダをプレイ出来るようにして欲しいです。ドラクエでレベルアップする時のメロディを聞けば心身共に思い通りにならない苦しみもマシになりそう。
  • nobara
  • 2018/06/11 11:45 PM
ご無沙汰しております!グレイグとホメロスの関係はお互いの能力を実のところ羨んでいたという、なんともいえない関係でしたね。確かに、将来の老人ホームでは童謡よりもドラクエのほうが元気が出そうです……!
  • 大樹@管理人
  • 2018/06/25 10:25 PM
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