ドラゴンエイジ:インクイジション 感想

  • 2018.11.23 Friday
  • 23:37
ドラゴンエイジ:インクイジション PlayStation (R) Hits - PS4


こちらはリクエストボックスよりおすすめいただきました。ありがとうございます!

『ドラゴンエイジ:インクイジション』は、多数の人気ゲームを手掛けるBioWareが贈る大作RPG。
プレイヤーは審問官となり、混沌に飲みこまれたセダス大陸の秩序を取り戻すべく、
ドラゴンエイジの世界で強大な力を持つ審問会の英雄たちを導いて戦う。

プレイ予定の方はDLC同梱のDL版がおすすめ。
ドラゴンエイジシリーズは今作が初めてでしたが、ほとんど問題なくプレイできました。

突如として出現した、空を裂く「天の亀裂」。
世界を襲う未曾有の災害に対し、空間に現れる裂け目を閉じる唯一の力を持つ
主人公は「審問官」として立ち向かいます。
他にも大陸で起きる魔道士とテンプル騎士団の内戦など、さまざまな種族や文化が
絡まり合い、重厚なストーリーを楽しめます。
難易度選択がありますのでRPGが苦手な方にも良し。
主人公の見た目などを決められるキャラメイキングも充実していて時間を忘れます。

本作ではロマンスもあり、男女カプだけでなくBLやGLもあり。
会話でどのような反応をするかが選べるのもいい。

一周目はエルフの女魔道士でプレイしました。
ロマンス相手は順当にカレンさんです。

数々のミッションの他に作戦会議で担当を顧問に割り振れるのも
良かったです。担当者によっては後味の悪い結末になることもあり、
シナリオの妙を感じました。

以下ネタバレ感想。
最初の本拠地ヘイヴンを襲撃され、やむなく本拠地を捨てて逃亡しなければ
ならなかった流れから次なる本拠地スカイホールドにたどり着くまでの
一連のイベントも、挫折からの復活の流れが英雄的で気に入っています。

また、本作では本編途中で魔道士とテンプル騎士団、どちらの味方をするか
決められるのですが、その中でも魔道士の味方をするルート
「声をひそめた囁き」がとても好きです。
これは世界が破滅を迎える時間軸に魔術で主人公が飛ばされてしまいます。
破滅の未来を迎えた際の各キャラクターの言動が熱かったです。

どのイベントも好きなのですが、その後のオーレイ宮廷での
権謀術数に満ちたやり取りもドキドキしました。


審問官(主人公)

エルフ女性、名前はジネヴラにしました。上級職は裂け目の魔道士。
最終レベルは26。エンディングDLC「招かれざる客」では、
エルフであることがソラスとの対峙でさらに盛り上がりました。
エンディングDLCなので本編後のエピローグみたいな位置づけのイベントです。

審問会はそもそも「天の裂け目を閉じて世界を救済する」という目的で
設立されたものです。当初の役割を終えてなお存続していた、
主人公(審問官)が作り上げてきた審問会の身の振り方を選択できます。

自分は審問会を解散させることにしました。
というのもエルフ設定だと、主人公はもともと庶民の立場です。
流浪の民であり、成り行きで世界を救い、当初の役割を終えた以上、
区切りとして解散させて主人公にはもとの立場に一度戻ったほうが
良いのではないかなと思いました。
あと組織が巨大になりすぎてしまい、ソラスに対抗するにしては
あまり小回りがきかなくなってしまった気がします。

確かにソラス対策は必要ではありますが、すでにソラス側の
密偵が審問会に入り込んでしまっていること、
更に権力の道具になりかねないなど抱える火種も大きい状態です。
最初の頃のようなこじんまりとした組織からやり直すほうが審問会らしいかな。

言動で細かくエンディングが分岐されていくのも楽しいです。
各キャラのその後を見守るのも感慨深いものがありました。

教皇はレリアナにしました。
ヴィヴィエンヌも好きなのでどっちにしようか迷いました。


カサンドラ

序盤の教皇殺害疑惑を突きつけられる場面はインパクトがあります。
そこから個別イベントでカサンドラの可愛らしい面が見られると
心が和みました。ヴァリックとのやり取りも可愛い。

エピローグDLCでヴァリックに「カサンドラは涙ながらにヴァリックへ
今までの非礼を謝罪し……」みたいな感じで本に書かれたときも
無邪気に喜んでたり、なんだかんだヴァリックの言うことを信じたり、
カサンドラは可愛い人です。

戦闘では戦士系キャラの中では一番よくパーティーに入れてました。
良い装備は大体カサンドラに優先して装備させてた。
教皇になるのも……カサンドラが向いてないとは言いませんが、
もうちょっと老獪さや狡猾さがあったほうがいいと思う。
カサンドラだとちょっと負担が大きそうな気がする。
レリアナみたいな人が左手としてカサンドラを護ってくれるなら別として。


ブラックウォール

罪が重すぎて引いた。

金貨のために一家まるごと子供も含めて皆殺しですからね。
しかも自分で手を下したのではなく自分に従うなにも知らない部下に
やらせてるあたりまた…………

でも、その後の贖罪も踏まえて、もともとその予定だったのだし
審判ではグレイ・ウォーデンになってもらいました。
ブラックウォールとの恋愛が発展しそうになったとき
本人に止められるのが印象的。でもあれ恋愛関係に発展した後に
ブラックウォールの罪を知るとさらに重い。

自分が罪を犯しているからか、罪人への処罰を重いものにしたり、
赦しを与えなかったりすると好感度が下がるのが面白いですね。
彼は罪人に未来の自分を見ているわけです。

部隊を率いるカレンや潔癖なカサンドラなどは、自分を信頼する部下に対して
私欲のためだけの残酷な命令を下すことがどれほど罪深いことなのか
その責任の重さも踏まえて理解しているため、罪が暴かれた後も
安易に許されないのも現実味がありました。
カサンドラとはエピローグDLCでもまだ険悪らしくて笑う。自業自得だけど。
人間らしい弱さを抱えたキャラといえなくもないけど、
ブラックウォールの人間性に迫るには恋愛関係にならないといけないのかもしれない。


アイアン・ブル

クナリ族の傭兵。いかにも傭兵って感じで好感が持てました。
その割にベン・ハスラスというスパイ的なこともしていて、
ちょっと底が知れないところがあるのも面白いですね。
というのも、アイアン・ブルは必要であれば冷酷な選択ができる人なんですね。
それもビジネスライクに。
死体の解体とかも顔色一つ変えずに出来ちゃう。キュンの戒律も守ってない。

アイアン・ブルとのイベントは、彼が可愛がっている突撃兵たちのイベントを
経た後で究極の選択を迫られるのが、アイアン・ブルの業を表すようでした。

自分は突撃兵たちを救って故郷のクナリ族を見殺しにする選択をしました。
アイアン・ブル自身が築き上げ、心を預けてきたものが、突撃兵たちだと
思ったからです。遠く離れた故郷よりも、ずっと家族のように過ごしてきた
突撃兵のほうが、アイアン・ブルにとっては大切なんじゃないかなと思う。

おかげでエピローグDLCでも裏切られずに済みましたし、
アイアン・ブルの誕生日を祝おうとする突撃兵たちの
微笑ましいイベントも見られて満足しました。

ヴィヴィエンヌを「お高く止まってる」と評してるのも可笑しい。
そしてヴィヴィエンヌと親しくなろうとしてあだ名呼びしてしまい、
プライドの高いヴィヴィエンヌに「鉄の貴婦人と呼んでくれる?」と
冷たく言い放たれて素直に「マダム」呼びしてるのも可愛い。

こう見えてアイアン・ブルは貴族の相手に慣れてるのです(依頼を受けるから)。

「声をひそめた囁き」でパーティーメンバーを選べるのですが、
自分はそのとき、その後の展開を知らずにアイアン・ブルとヴィヴィエンヌにしました。
単純にヴィヴィエンヌは会話が多いのと、アイアン・ブルは盾役として選んだのですが、
イベントの終盤、元の時間軸に主人公が戻るために、仲間たちが命と引き換えに
時間を稼ぐ展開になります。

ここでね、普段はあんまり仲が良いとはいえないヴィヴィエンヌとアイアン・ブルが
なにか通じ合うかのように見つめ合い、黙って審問官に背を向けるのが
すごく胸に迫りました。お互いに気は合わないのだけど、審問官を核として
二人は共に死ぬ覚悟を決めるほどの連帯を示すのです。

こう、性格的な相性だとか、好き嫌いだとか、生き方や価値観の違いを
ぜんぶ一瞬で乗り越えるのです。

審問官を生かす、それこそが破滅の未来を回避できる唯一の希望だと信じて。

仲間たちは普段どれだけ気が合わなくても、世界を救うという一点で
強固につながっていると実感できました。
その一点でお互いのなにもかもを凌駕して理解し合える。

恋愛感情ではなく、ただただ戦士としてやるべきことを選択して共に死路へと歩む、
その一連の心情を一瞬だけ視線を交わすことで表現するイベントがとても熱くて、
心に残りました。

たぶんどのキャラの組み合わせでも同じ展開になると思うのですが、
相性が悪いアイアン・ブルとヴィヴィエンヌの組み合わせだからこそ
余計にぐっと来ます。


ヴィヴィエンヌ

英語版の声優さんがすごく貴族的な感じでお気に入り。
私はヴィヴィエンヌのように野心を持つ狡猾なキャラが割と好き。
あと恋愛関係に誘うと「なに言ってんだお前」とばかりに一笑に付されるところもいい。

ヴィヴィエンヌは公爵の愛人であり、そして公爵を愛しています。
野心的なヴィヴィエンヌの女性的な面をかいま見られる
「雪のように白い心臓を持ってきて」イベントは好きですね。
「邪悪な目と邪悪な心」もヴィヴィエンヌのホームを見られて楽しい。

ヴィヴィエンヌは貴族的な人なので人を管理する側の人間であるという
強い自負があり、それを隠そうともしないので、アイアン・ブルからは
「感じの悪い女」だと思われているのですが、ヴィヴィエンヌの
リアリスティックなところが嫌いじゃない。


レリアナ

スパイマスターである以上、ヴィヴィエンヌよりも手を汚してきたように
思えるのですが、そんなレリアナが実は理想主義者というところがいいです。
レリアナは教皇ジャスティニアのために意識して手を汚してきたのだけど、
その枷から開放されたときに、眠っていた理想が目覚め、熱く理想を語るのが
とても好きです。教皇はレリアナにしました。

矛盾するようですが、ヴィヴィエンヌの現実主義なところと同じくらい、
レリアナの理想主義も好き。でも教皇ぐらい理想を謳っていいじゃんとも思います。

「声をひそめた囁き」でレリアナは拷問を受けて心が荒みきっているのですが、
狼狽するドリアン相手に「静かにしてくれる?」とばっさりいくところは笑う。
思いがけず審問官が生きていたと知っても、無邪気に喜べるほどレリアナは
心に余裕なんかなくて、それがレリアナの破滅の未来での時間軸でどれだけ
辛く苦しい思いをしたのかが伺えていたたまれなかった。
美しいレリアナの顔が皺だらけになっているのも見ていて辛い。

「あなたにとってここはありえない未来でも、私達にとっては現実なの。
 これまで生きてきたの」(うろ覚え)と言い放つ場面は、毅然としていて
格好良かったです。
レリアナが「なんでもするから」と息子の助命を懇願するアレクシウスを
冷たく見下ろし、「世界を返して」と言い放ってフェリクスを躊躇なく殺す場面、
すごくレリアナの強く深い怒りと、世界を救えなかった絶望を感じました。

仲間二人が先行して追手を食い止めている間、仲間を突破して(つまり死ぬ)
審問官に迫る敵相手に、聖句を唱えながら矢を射る場面は
ぞくぞくするぐらい格好良くて、レリアナというキャラクターが
どのような人なのかを感じさせて好きです。

内に秘めた苛烈さと、世界への愛を感じました。
彼女は世界を救済するためならなんでもするんだなという強い印象を受けます。
本当の優しさというものは強さを伴うものです。

慈悲深ければ慈悲深いほど世界に蔓延る理不尽や悲哀に傷つき、
傷つけば傷つくほど成されない正義を求めて憤り、怒りに燃えるほど苛烈になる、
というのがレリアナなのだと思います。
創造主への激しい怒りは、正義が成されない世界への悲哀と絶望の裏返しです。

「私の体は炎に包まれている」という聖句はレリアナという人を象徴するもので、
彼女を包む炎は怒りであり、正義であり、そして名も知らぬ誰かを思いやる心でもあります。
そういうところがレリアナというキャラクターを魅力的にしていました。

エピローグDLCで教皇ヴィクトリアではなく、いつものレリアナに戻るのもとても好きです。


ソラス

まさかの正体にびっくりしました。でも二週目を始めるとなにげなくソラスが
いろいろと誘導しているのがわかって、伏線の張り方がうまい。
スカイホールドへの誘導もソラスによるものだし。

同じエルフ同士、通じ合うものがあるのに決定的に相容れない、
その悲しさが際立ちました。

あと、精霊の友人を殺されて憤り、召喚士たちを皆殺しにするイベントは
印象的でした。自分はそこでソラスを止めなかったのですが、それは
もし魔物に変えられて使役されて殺されたのが人間やエルフ、クナリ族だったらと思うと
友人を殺されて憤るソラスの気持ちがよく理解できるからです。

まあ、やったことの報いを召喚士たちが受けるのを、神でもない審問官が
止める義理もないし、神を気取ってソラスを罰するのもどうかなとそのときは
思ったのですがソラスの正体を知った後にその皮肉さにちょっと笑いました。

続編ではソラスはもう仲間にならないのかなあ。
魔道士としてはソラスよりヴィヴィエンヌを使っていましたが、
どこか浮き世離れしたところも嫌いじゃなかったです。


コール

精霊に戻すイベントにしました。ヴァリックの気持ちも分かるし
一見優しげに聞こえるけど、それはあくまでも実体を持つ種族の考えであって、
異なる価値観で生きる精霊にその価値観や幸福の定義を当てはめてしまうのはどうかなと思って。

あと、コールの憎悪と怒りはもともとコールのものではないので、
それをコールが背負って復讐を果たすのも なんだか 違う ような ……

どっちかといえば自分のものではない感情から開放してあげたほうがいいかと思い
ソラスに従ってコールを精霊に戻しました。

結果としてコールは不思議ちゃんに磨きがかかり、審問官と共に生きながらも
どこか世界から遊離することになるのですが、それが不幸なことだと
周りが勝手にコールの生き方を裁くのもどうかと思うのです。

私は審問官を神にしたくなかったので精霊に戻す選択をしたのですが、
生きづらさがコールを孤独にすると心配するヴァリックが間違っているとも
言い切れないし、ヴァリックの優しさも分かるので、難しい選択でした。

戦闘ではよく死にかけてるのもコールらしい。装備が悪いだけかもしれませんが。


ヴァリック

親しげなようでいてどこかに厳格な一線があり、決してそこを踏み込ませない男です。
ビアンカとの過去はちょっと艶っぽくて良いですね。
カサンドラとのやり取りはね、密かにヴァリックも楽しんでるところあるよね。

小説家だからか、どこか皆を観察してるところがあるというか。
割とよく使ってました。
メインパーティはカサンドラとヴァリックとヴィヴィエンヌが多かった気がする。

ホークとストラウドのどちらかを犠牲にするシーンでは、
ヴァリックを思うととてもじゃないけどホークを選べないよね……
ヴァリックどう見てもストラウドよりホークのほうが好きだし……


セラ

いつまでも小学生男子のようなリアクションが印象的なセラ。
ソラスがエルフエルフしてるのでセラみたいな子がいるのも面白かったです。

セラは審問官を審問官扱いしないので、セラといるとただの個人に
戻れるところがよいですね。仲間たちに悪戯したり。


ドリアン

ドリアンの恋愛対象は男性なので、二週目で男性キャラで攻略予定です。
英語版の気取った話し方が好きだったりする。

自信家ではあるのですが、父のことになると感情的になります。

女性主人公だとお友達になるのが微笑ましい。


ジョゼフィーヌ

可愛い人です。ちょっと訛りがあるのもまた良し。
外交官として苦労しながらも交渉事を器用にこなしていくところが
頼もしさを感じさせました。

一周目の恋人はカレンだったので、作戦会議でレリアナとジョゼフィーヌに
暗にからかわれるのも楽しい。


モリガン

前作キャラの模様。
エルヴィアンを得ることで知識を得るはずが、皮肉にも
厭っている母と決して消えないつながりで結ばれてしまうところが
なんともいえない。


カレン

カレンはね、可愛い人なのです。いや本作の男性キャラはみんな乙女チックで可愛いんだけど。
審問官に好意を寄せられてどぎまぎしているところが分かりやすくて微笑ましい。
割と審問官のほうが攻めるので、カレンがおどおどしてるのにニヤニヤしました。

あとね、レリアナの部下に逢瀬を邪魔されてキレる場面は
心ときめきました。すごく恋愛してる感のあるキャラだと思います。
全体的にロマンチックです。

こう、審問官を審問官顧問として危険な敵地に送り出さなければならない、
だけどカレンは審問官の恋人でもあって本当は行かせたくないという
葛藤がすごくロマンスを感じて好きです。
エピローグDLCの結婚式も可愛い。
コメント
お久しぶりです。最近更新がないなーと思ってたら、なるほどDA:Iですか! そりゃ時間かかりますわな。

インクィジションは未プレイですが、オリジンズと2はプレイ済みなので、知ってる名前を見かけてはにやにやしながら読ませてもらいました。
レリアナが教皇とは……今の私には想像できません(笑)

DAシリーズはハイファンタジーの世界に生きている、暮らしている、生活しているという感覚が素晴らしいと思うのですが、インクでも同様でしょうか。
PSだとオリジンや2は発売してたかな。遊べるなら是非そちらも!
  • あるへ
  • 2018/11/25 12:56 PM
お久しぶりです!
バタバタしてるうちに思いのほか時間が経ってしまいました。
私のほうは逆にオリジンズと2も今ちょっと気になっております。

インクイジションでもハイ・ファンタジーの世界観が魅力的なので、同様だと思われます。
そのうちオリジンズや2にも挑戦してみたいです!
コメントありがとうございました!
  • 大樹@管理人
  • 2018/12/01 12:45 AM
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