キングダムハーツ3 感想

  • 2019.04.10 Wednesday
  • 16:48
キングダム ハーツIII - PS4


北米版をプレイしました。ムービー率高いので北米版にしてよかった。
キングダムハーツシリーズは地味にぜんぶプレイ済です。
3はダークシーカー編完結ということで、完全に初見お断りの仕様になっています。

キングダム ハーツ - HD 1.5+2.5 リミックスを事前にプレイするか、
最低でもキングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグはプレイしたほうがよいです。

今までなんとなくキングダムハーツシリーズは感想にしてこなかったのですが、
良い区切りなので書いてみることにしました。

ストーリーとしては、「話をまとめる」ことに集中した印象を覚えました。
今までさんざん伏線をまいてきたのでこじんまりした印象はあるかと思いますが、
「物語を完結させる」ことに注力した部分は素直に評価したいと思います。

あとね、みんな長く待ってたもんだから、どうしても期待値が
異様に高くなっちゃう部分はあるよね。

考察なんかは他に詳しいところがいくらでもあるかと思いますので、
素直に自分の感想を書きたいと思います。

以下ネタバレ感想
ソラ

正直、私はシリーズを通して、ソラを「精神的に強い人」だと思ったことは
一度もないです。

3でますます、ソラは「傍観者」であることを強く印象付けられた気がしました。
そしてソラは英雄ではなく、「普通の人間」として定義されている子です。
これは本編でかなりはっきりとした言及があるからこそ、物語として
そのように定義された主人公なのだと思います。

ソラはいろんなディズニーワールドに行って、いろんなキャラと友だちにはなるけど、
ディズニーキャラの問題は本人が解決する、という部分からしてそうです。
大人の事情もあるのかもしれませんが、彼の名前が「ソラ」で、
物語本編としても、ジグバール(ルシュ)に当てこすられる場面があります。
ヘラクレスは半神だけどソラは普通の人間、と言われるシーンですね。

彼は普通の人間でありながら英雄的な行動を取ろうとしていて、
それが身の丈を超えている分だけ、周囲の人間を傷つけると指摘されます。
もともとソラは仲間にフォローされてなんぼみたいなところはあると思います。

キングダムハーツ1では、闇に落ちたリクと行方不明のカイリを助ける、という
ヒーロー的な側面がクローズアップされたから、「なにがあっても諦めない」
希望に満ちた主人公という印象をユーザーに与えてしまったのかもしれません。

ソラはこう、あんまり物事を深く考えない、明るく前向きな子ではあるけど、
心が折れた描写というのは、3で初めて出た気がします。

だからソラは迫りくるハートレスの群れに絶望して動けなくなってしまう。

ここでかつて闇に落ちたリクが立ち上がって、ソラにあるべき姿を示すの、
最高に格好良くて熱かったです。

なぜなら己の弱さをなぐさめられると惨めだからです。

リクはそれをよく理解しています。
今までさんざん自分の弱さと向き合ってきたから。

だからリクはなぐさめるんじゃなくて、ソラを信じる。

心が折れたときに、人はなぐさめじゃなくて、
みずから立ち上がれると信じてほしい、ということを
物語として示しているのがよいです。

現にソラはアナ雪の世界でも、アナを変になぐさめようとしてしまって
拒絶される、ということをやらかしています。

挫折に強いキャラではないぶん、普通の少年であるソラに提示された課題
「英雄的な行動は周囲を傷つける」という部分にどのような答えを
出すのかが注目されます。

ソラは己の分を超えた、英雄的な行動に対する代償を
支払わなければいけないわけですが、
それはソラ自身の(存在としての死)となるのか。

ソラとカイリ、空と海で、もともと寄り添えない運命なのかもしれないけど。

ところで、カイリの消失を引き起こしたマスター・ゼアノートを
ソラは憎悪することもしないのが、なんというか、ちょっと非人間的に見えました。

それはカイリを戻す手立てがあると確信しているからなのかもしれないですが……
名前からして、現実を生きる子ではないのかもしれない。

空(くう)という概念そのものが、すべてのものは相対的な存在であって
絶対的かつ実体的なものは存在しないということを示すから特に。

そうなると、ヨハネの黙示録の如く
「わたしはアルファでありオメガである」みたいなことなのかな。

無であり有である、ということは無我に至るという
部分に通じるところがある気がするので、
誰とでも仲良くなれて誰とでもつながれる、というのは
究極的には世界との同化に至るのではないかなと思ってしまいました。

世界との同化が生命の究極点なのだとしたら、あえてそこから
生命として生まれ落ちる意味とはなんなのかという疑問が芽生えるのですが、
たぶんそのサイクルに意味があるのかもしれない。
生まれ落ちてから死んで世界に還るまでの。ちょっと陳腐に聞こえるけれども。

人間の自死が命(というか我)の重みと、存在の軽さのバランスが不整合で、
認知的不協和を起こしてしまうことに、人間の持つ苦しみや絶望があるのだとしたら、
ソラがカイリ(あるいは原初の海)を求めて
探し続けることは、人の生きる姿として、なにか示唆的だなとも思いました。

(目的もなく)「ただ生きる」ことができるほど、人は強くないのかもしれない。


リク

リクとナミネの伏線が回収されたのは嬉しい。
陸と波音という、地続きな印象がある名前も、共存できる感じがしてよき。

リクは今回、すごく頼もしくなってよかったです。

私は人間としての親近感は、ソラよりもリクに対して感じます。
なんていうか、なんか悩んでるときにソラに相談しようとはならないな。
解決策がもう決まってて背中を押してほしいときならいいけど、
落ち込んでるときだと、なんか根本的な部分を理解してくれなさそう。

一緒にいて明るい気持ちになれる子ではあるので、
ソラとリクは良いコンビだと思います。

考えたらカイリやナミネ(どちらも海を暗喩、女=水かもしれないけど)、
リクはどっちも地続きだけどソラだけつながってないような……。


ロクサス(KH2)

KH2のプロローグは今見ても秀逸。
ロクサスの夏休みの終わりがソラの目覚め、という皮肉が、
ロクサスを好きになりかけた頃にソラが目覚めるしかけに
胸を打たれたのを覚えています。


ロクサス・シオン・アクセル

アクセルのぼっちぶりに心が痛みました。

いくらカイリと仲良くなっても、やっぱりアクセルの友だちは
ロクサスとシオンであり、サイクスであると感じられてよかったです。

いくら似ていてもやっぱり違うんだなあと……。


ヴェントゥス・アクア・テラ

アクア姐さんの苦労が忍ばれます。
最後の最後でテラが男気を見せてくれてなによりでした。

闇落ちしたアクアも見どころのひとつ。


各ワールド

どのワールドもすごく作り込まれてて感動しました。

特にトイ・ストーリーのワールドは箱のパッケージまで
ちゃんとデザインされててすごい。

トイ・ストーリーでは、「アンディの帰りを待つ」ということに
集中してて、地味だけどちょっとうるっときました。
コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

応援中

乙女ゲーム「白魔女と運命の恋」 乙女ゲーム「白魔女と運命の恋」

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM