囚われのパルマ Refrain チアキ編 感想
- 2019.05.04 Saturday
- 22:59
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満を持して登場した囚われのパルマ続編。
あちこちパワーアップしてます。
一周目クリアのチアキさんを残せるエンドレスモードがいいですね。
サブキャラもより個性豊かになり、イベントも格段に増えています。
今回はハルト・アオイ編の過去にあたる位置づけです。
主人公が相談員を拒否できる選択肢があったり、
インターネットを出してたりしてきた辺りに進歩を感じました。
看守の須田さんや、門司くんなどサブキャラとの交流要素が
増えたのも嬉しいところ。
特に門司くんはチアキさんと対比する意味合いがあるためか
立ち絵も複数ある特別仕様です。
サブキャラとのメッセージ交換とスタンプが送れるようになったのもGOOD。
矢継ぎ早にいろいろな人からメッセージが来て、
料理イベントも増えたので割と忙しいです。
また、本編であるチアキさんとの恋愛にかなり注力していて、
シナリオが長めになっています。
ただ後半はちょっとダレたかな……。
壮大なシナリオなので、真犯人が最後まで明らかにならなかったりして
もやっとする部分はあります。
チアキさんとの愛が成就すれば、細かい部分はどうでもいいのかもしれませんが。
立場的に難しいのかもしれませんし、相談員はチアキさんを誘導はしても
積極的に事態へ介入はしないので、仕方ない部分はあります。
今回のモチーフは「美女と野獣」かな、と思いました。
なんとなく、門司くんとチアキさんとの対比とか、
サブキャラも含め、チアキさんが主人公を通して隠れていた自分を取り戻す、という流れとか。
課金は一切しませんでした。
サイドストーリーはどうしようか検討中。
以下ネタバレ感想。
満を持して登場した囚われのパルマ続編。
あちこちパワーアップしてます。
一周目クリアのチアキさんを残せるエンドレスモードがいいですね。
サブキャラもより個性豊かになり、イベントも格段に増えています。
今回はハルト・アオイ編の過去にあたる位置づけです。
主人公が相談員を拒否できる選択肢があったり、
インターネットを出してたりしてきた辺りに進歩を感じました。
看守の須田さんや、門司くんなどサブキャラとの交流要素が
増えたのも嬉しいところ。
特に門司くんはチアキさんと対比する意味合いがあるためか
立ち絵も複数ある特別仕様です。
サブキャラとのメッセージ交換とスタンプが送れるようになったのもGOOD。
矢継ぎ早にいろいろな人からメッセージが来て、
料理イベントも増えたので割と忙しいです。
また、本編であるチアキさんとの恋愛にかなり注力していて、
シナリオが長めになっています。
ただ後半はちょっとダレたかな……。
壮大なシナリオなので、真犯人が最後まで明らかにならなかったりして
もやっとする部分はあります。
チアキさんとの愛が成就すれば、細かい部分はどうでもいいのかもしれませんが。
立場的に難しいのかもしれませんし、相談員はチアキさんを誘導はしても
積極的に事態へ介入はしないので、仕方ない部分はあります。
今回のモチーフは「美女と野獣」かな、と思いました。
なんとなく、門司くんとチアキさんとの対比とか、
サブキャラも含め、チアキさんが主人公を通して隠れていた自分を取り戻す、という流れとか。
課金は一切しませんでした。
サイドストーリーはどうしようか検討中。
以下ネタバレ感想。
最初はツンツンしていたのですが、デレてからが結構長いので
やや冗長に感じた印象は否めません。
エピソード5で相談員が枯れ滝で遭難するイベントが、
シナリオとしても攻略としても大きなターニングポイントとなります。
エンディング回収はエピソード5のバックファイルからでよいでしょう。
チアキさんは恐らくここで、「相談員を失う恐怖」を実感しました。
だからエンディングで彼は、「相談員の幸せ」を強固に祈る。
自分のそばにいては、相談員を失うかもしれないと思うからです。
そして相談員と共に生きることは、幸せを覚える反面で
「相談員をいつか失うかもしれない恐怖」とずっと隣り合わせで生きることでもあります。
相談員を愛していながらも、共にいる幸せが強まるほど失う恐怖に怯える、
チアキさんの揺れ動く心情が丁寧に描かれていました。ちょっと丁寧すぎるほどに。
矢継ぎ早なメッセージはチアキさんの焦燥を表していてよい。
選択肢は今までと同様に過去、現在、未来で別れています。
通常選択肢は、大まかに分けると下記の3種類。
★仮定(〜だったら、きっと〜、〜かもしれない)
★冷静/現状の把握/具体的
★感情主体/ふわっとしている
この3つの要素で性格分析をしているようです。
事件の核心に迫るもの、具体性のあるものはエンディング1へ。
前後の文脈などを見て判断するとよいです。
事件から遠いもの、ややピントの外れたものはエンディング2へ。
一貫性のない選択肢を選んでるとエンディング3になります。
ブレスレットもピンクオパール、インカローズ、クンツァイトを確認しました。
チアキさんは、記憶を取り戻すまでは、相談員に「島を出ても君にはそばにいてほしい」と
言っています。
「怖いんだ……自分が自分じゃなくなっていくような気がして」
それが、エピソード5終了時、偽名がバレたときのチアキさんの絶望は
見ていて痛ましかったです。
彼をして「俺は……中身のない、人形だよ」とみずから言うのは、
義父であるクロイワにチアキさんの言う「中身」を求められていなかった証左でもあります。
でも幼いチアキさんは、それでもクロイワの要望に応えようとしたのかもしれません。
だけど人間が中身のない人形になるには心を殺すしかなく、
それは生きたいという心とどうあっても相反します。
「義父を殺した」という事実は思い込みではあったけど、
幼いチアキさんにとっては、確かな呪いとなりました。
チアキさんは火事の後、事件のショックで心を凍らせます。
まるで義父を殺した罪で、みずからを罰するかのように。
チアキさんの視点から見れば、
感情を爆発させてペーパーナイフを振り回したから、
クロイワを死に追いやったわけです。
その罪を感じるほど、チアキさんは無意識的に、
二度と同じ罪を犯すまいとする。
感情を爆発させないために、みずからの心を閉ざす。
感情を発揮すること、感情を持つことは、
チアキさんにとって罪に近づくことでもあります。
だから、チアキさんは一度記憶を失う必要がありました。
記憶を失い、感情を発露し、心のありかを思い出す必要があった。
瑞々しい心が戻ってきた状態で相談員と絆をはぐくみ、心を傾けてから、
かつての記憶を思い出す。
チアキさんは己の罪を思い出し、相談員を拒絶します。
相談員と共にいることは相談員を愛することであり、
愛することは心を知ることであって、心のありかは、
否が応でもチアキさんを「中身のある人間」にする。
自分の心よりも相談員のほうが大事、と語るチアキさんは、
愛の表現としてとてもよかったです。
諜報員であり、クロイワの罪を背負うものでもあるチアキさんは、
相談員のそばにいるだけで相談員にとって危険な存在であると、
誰よりもチアキさん自身が理解しています。
また、相談員と共にいて、自分の心が揺れるのを恐れる気持ちも
チアキさんにはあったのだろうなと感じました。
この流れが良かったです。
また、義父がチアキさんにかけた呪いの重さと、残酷さを強く感じて
幼いチアキさんを想うと心が痛みました。
義父はチアキさんを支配することによって、生きながら心が死んだ人間を
作り上げようとしました。
そうすれば後継者にしたとしても、チアキさんはクロイワの言いなりになります。
それを考えると、義父を殺した真犯人が気になりますし、
今まで真犯人が全財産を相続したチアキさんに手を出さなかった理由も
気になるところです。あり得るとしたら私怨かな。
金目当てでなければ、養子であるチアキさんを殺しても得るものはないですし。
ひょっとしたらクロイワの秘書とか、使用人とかだったのかもなあと思いました。
でもチアキさんはたまたま記憶を失っていたけど、真犯人の唯一無二の
生きた目撃者である可能性もあったわけです。
だからこそエンディングでは五十鈴大使の計らいで
チアキさんを死んだということにしたわけだけど、
この辺りの話がふわっとしているのが消化不良でした。
あと、チアキさんが死んだことになった後の
クロイワの財産はどこ行っちゃったの?
五十鈴大使がちゃっかり黄金の蜂計画の
全貌解明のための資金にしちゃったとか?
他にも、CIAにチアキさんの生存はバレてそうだけど……
まあ大使がどうにかしてくれたのかもしれません。
コネとかありそうだし。
いや、別にいいんですけど。
この辺り見落としてたらすみません。
門司くん
虚構の世界に生きていた門司くんが、相談員との交流を通して、
現実に目を向け、ありのままの自分を受け入れて生きるようになる。
成長を感じてとても良かったです。
チアキさんにとって義父の死以降の現実は、
自分であって自分でない「なにか」としての日々でもあり、
門司くんとの対比を強く感じました。
あと当て馬役としても門司くんはおいしい。
メッセージとのやり取りで、門司くんにからあげを作ってあげたときなど、
チアキさんのにじみ出る嫉妬は可愛かったです。
「へぇ。」とか、スタンプが返ってこなかったりとか、芸が細かい。
「楽しそうでいいじゃないか。」とかね、心情が伺えてニヤニヤしました。
エンディング1
義父が望まなかったチアキさんの心。
しかし養護施設では、チアキさんは慕われていました。
過去にさかのぼってチアキさんが本来の自分を取り戻すようなエンディング1は、
事件の集大成として見てもきれいに収まった印象を受けました。
「俺は君を、愛さない」と、相談員への愛ゆえに一世一代の嘘を吐いたチアキさんが
「愛している」と何度も言ってくれるのが感慨深かったです。
毎年、自分の墓を訪れるときに相談員との再会を夢見る。
無謀な賭けではありますが、なかなかロマンチックだなと思いました。
チアキさんはかつての自分を思い出すたびに、忌まわしい過去だけではなく、
相談員との交流を思い出します。
それはチアキさんにとって、相談員の存在によって、過去から目をそらすだけでなく、
過去のすべてを受け入れることができた、という表れのように思えました。
義父はチアキさんの心を望まなかったけど、相談員はチアキさんの心を
誰よりも望んでいて、その事実だけでチアキさんにとっては、
生きるに充分な理由になった、というが、「愛している」という言葉を裏付けるようで
静かな情熱を感じて、趣深いエンディングでした。
エンディング2
未来への希望を感じるエンディング。
過去をさっぱり忘れて未来に生きるのもよいですね。
文字通り「生まれ変わった」感じがして、私はエンディング2も好きです。
こちらは「愛している」ではなく「幸せ」と言うのが印象的です。
別にエンディング2だから愛している度が少ないということはないと思いますが、
これはこれで、チアキさんは日々の充足を感じているんだろうなと思いました。
いうなればチアキさんは相談員によって新たな生を受け、
それまでの自分を手放したような感じもします。
エンディング3
これは……。
進むことも止まることもできない、袋小路のようなエンディング。
これはこれで味わいがあるともいえますが……
諜報員という仕事は嫌でも心を殺さねばならない仕事です。
それはチアキさんにとって、クロイワに植え付けられた呪いを
断ち切る勇気を持てなかったということでもあります。
人間にとって変化は、最も恐怖を呼び起こし、勇気を必要とするものです。
その意味ではエンディング1とエンディング2は、過去・未来それぞれを基盤に、
チアキさんなりに勇気を出して新たな人生を歩みだしたエンディングでもあります。
それでもチアキさんは相談員を断ち切れない。
相談員がいる可能性に思い至りながら、相談員を拒絶できず受け入れることもできず。
心を殺すことも、心のままに生きることもできない。
色っぽいエンディングではありますが、チアキさんが自分を痛めつけている以上、
そばにいる相談員もその痛みを引き受けることにもなって、
それでもチアキさんは相談員を拒絶できなくて……と思うと、
島での拒絶はチアキさんなりに必死だったんだなあと思いました。
彼は相談員との逢瀬で、ひと時、人間に戻ります。
そして任務となればまた「人形」に戻る。己の罪を償うように。
それは、呪いと共に生きる人生です。
ただ、その呪いこそが相談員とチアキさんを結びつけたともいえます。
チアキさんは呪いを断ち切ることができません。
たとえチアキさんと相談員を結びつける呪いが、
茨の棘のように相談員を傷つけたとしても。
それは愛なんでしょうか?
それとも相談員への執着は、愛に似た、新たな呪いになってしまったのか。
呪いの連鎖を強く感じました。
弱さを断ち切れないからこそ諜報員に留まるわけで、
そういう中途半端なチアキさんの心が如実に出たエンディングでした。
やや冗長に感じた印象は否めません。
エピソード5で相談員が枯れ滝で遭難するイベントが、
シナリオとしても攻略としても大きなターニングポイントとなります。
エンディング回収はエピソード5のバックファイルからでよいでしょう。
チアキさんは恐らくここで、「相談員を失う恐怖」を実感しました。
だからエンディングで彼は、「相談員の幸せ」を強固に祈る。
自分のそばにいては、相談員を失うかもしれないと思うからです。
そして相談員と共に生きることは、幸せを覚える反面で
「相談員をいつか失うかもしれない恐怖」とずっと隣り合わせで生きることでもあります。
相談員を愛していながらも、共にいる幸せが強まるほど失う恐怖に怯える、
チアキさんの揺れ動く心情が丁寧に描かれていました。ちょっと丁寧すぎるほどに。
矢継ぎ早なメッセージはチアキさんの焦燥を表していてよい。
選択肢は今までと同様に過去、現在、未来で別れています。
通常選択肢は、大まかに分けると下記の3種類。
★仮定(〜だったら、きっと〜、〜かもしれない)
★冷静/現状の把握/具体的
★感情主体/ふわっとしている
この3つの要素で性格分析をしているようです。
事件の核心に迫るもの、具体性のあるものはエンディング1へ。
前後の文脈などを見て判断するとよいです。
事件から遠いもの、ややピントの外れたものはエンディング2へ。
一貫性のない選択肢を選んでるとエンディング3になります。
ブレスレットもピンクオパール、インカローズ、クンツァイトを確認しました。
チアキさんは、記憶を取り戻すまでは、相談員に「島を出ても君にはそばにいてほしい」と
言っています。
「怖いんだ……自分が自分じゃなくなっていくような気がして」
それが、エピソード5終了時、偽名がバレたときのチアキさんの絶望は
見ていて痛ましかったです。
彼をして「俺は……中身のない、人形だよ」とみずから言うのは、
義父であるクロイワにチアキさんの言う「中身」を求められていなかった証左でもあります。
でも幼いチアキさんは、それでもクロイワの要望に応えようとしたのかもしれません。
だけど人間が中身のない人形になるには心を殺すしかなく、
それは生きたいという心とどうあっても相反します。
「義父を殺した」という事実は思い込みではあったけど、
幼いチアキさんにとっては、確かな呪いとなりました。
チアキさんは火事の後、事件のショックで心を凍らせます。
まるで義父を殺した罪で、みずからを罰するかのように。
チアキさんの視点から見れば、
感情を爆発させてペーパーナイフを振り回したから、
クロイワを死に追いやったわけです。
その罪を感じるほど、チアキさんは無意識的に、
二度と同じ罪を犯すまいとする。
感情を爆発させないために、みずからの心を閉ざす。
感情を発揮すること、感情を持つことは、
チアキさんにとって罪に近づくことでもあります。
だから、チアキさんは一度記憶を失う必要がありました。
記憶を失い、感情を発露し、心のありかを思い出す必要があった。
瑞々しい心が戻ってきた状態で相談員と絆をはぐくみ、心を傾けてから、
かつての記憶を思い出す。
チアキさんは己の罪を思い出し、相談員を拒絶します。
相談員と共にいることは相談員を愛することであり、
愛することは心を知ることであって、心のありかは、
否が応でもチアキさんを「中身のある人間」にする。
自分の心よりも相談員のほうが大事、と語るチアキさんは、
愛の表現としてとてもよかったです。
諜報員であり、クロイワの罪を背負うものでもあるチアキさんは、
相談員のそばにいるだけで相談員にとって危険な存在であると、
誰よりもチアキさん自身が理解しています。
また、相談員と共にいて、自分の心が揺れるのを恐れる気持ちも
チアキさんにはあったのだろうなと感じました。
この流れが良かったです。
また、義父がチアキさんにかけた呪いの重さと、残酷さを強く感じて
幼いチアキさんを想うと心が痛みました。
義父はチアキさんを支配することによって、生きながら心が死んだ人間を
作り上げようとしました。
そうすれば後継者にしたとしても、チアキさんはクロイワの言いなりになります。
それを考えると、義父を殺した真犯人が気になりますし、
今まで真犯人が全財産を相続したチアキさんに手を出さなかった理由も
気になるところです。あり得るとしたら私怨かな。
金目当てでなければ、養子であるチアキさんを殺しても得るものはないですし。
ひょっとしたらクロイワの秘書とか、使用人とかだったのかもなあと思いました。
でもチアキさんはたまたま記憶を失っていたけど、真犯人の唯一無二の
生きた目撃者である可能性もあったわけです。
だからこそエンディングでは五十鈴大使の計らいで
チアキさんを死んだということにしたわけだけど、
この辺りの話がふわっとしているのが消化不良でした。
あと、チアキさんが死んだことになった後の
クロイワの財産はどこ行っちゃったの?
五十鈴大使がちゃっかり黄金の蜂計画の
全貌解明のための資金にしちゃったとか?
他にも、CIAにチアキさんの生存はバレてそうだけど……
まあ大使がどうにかしてくれたのかもしれません。
コネとかありそうだし。
いや、別にいいんですけど。
この辺り見落としてたらすみません。
門司くん
虚構の世界に生きていた門司くんが、相談員との交流を通して、
現実に目を向け、ありのままの自分を受け入れて生きるようになる。
成長を感じてとても良かったです。
チアキさんにとって義父の死以降の現実は、
自分であって自分でない「なにか」としての日々でもあり、
門司くんとの対比を強く感じました。
あと当て馬役としても門司くんはおいしい。
メッセージとのやり取りで、門司くんにからあげを作ってあげたときなど、
チアキさんのにじみ出る嫉妬は可愛かったです。
「へぇ。」とか、スタンプが返ってこなかったりとか、芸が細かい。
「楽しそうでいいじゃないか。」とかね、心情が伺えてニヤニヤしました。
エンディング1
義父が望まなかったチアキさんの心。
しかし養護施設では、チアキさんは慕われていました。
過去にさかのぼってチアキさんが本来の自分を取り戻すようなエンディング1は、
事件の集大成として見てもきれいに収まった印象を受けました。
「俺は君を、愛さない」と、相談員への愛ゆえに一世一代の嘘を吐いたチアキさんが
「愛している」と何度も言ってくれるのが感慨深かったです。
毎年、自分の墓を訪れるときに相談員との再会を夢見る。
無謀な賭けではありますが、なかなかロマンチックだなと思いました。
チアキさんはかつての自分を思い出すたびに、忌まわしい過去だけではなく、
相談員との交流を思い出します。
それはチアキさんにとって、相談員の存在によって、過去から目をそらすだけでなく、
過去のすべてを受け入れることができた、という表れのように思えました。
義父はチアキさんの心を望まなかったけど、相談員はチアキさんの心を
誰よりも望んでいて、その事実だけでチアキさんにとっては、
生きるに充分な理由になった、というが、「愛している」という言葉を裏付けるようで
静かな情熱を感じて、趣深いエンディングでした。
エンディング2
未来への希望を感じるエンディング。
過去をさっぱり忘れて未来に生きるのもよいですね。
文字通り「生まれ変わった」感じがして、私はエンディング2も好きです。
こちらは「愛している」ではなく「幸せ」と言うのが印象的です。
別にエンディング2だから愛している度が少ないということはないと思いますが、
これはこれで、チアキさんは日々の充足を感じているんだろうなと思いました。
いうなればチアキさんは相談員によって新たな生を受け、
それまでの自分を手放したような感じもします。
エンディング3
これは……。
進むことも止まることもできない、袋小路のようなエンディング。
これはこれで味わいがあるともいえますが……
諜報員という仕事は嫌でも心を殺さねばならない仕事です。
それはチアキさんにとって、クロイワに植え付けられた呪いを
断ち切る勇気を持てなかったということでもあります。
人間にとって変化は、最も恐怖を呼び起こし、勇気を必要とするものです。
その意味ではエンディング1とエンディング2は、過去・未来それぞれを基盤に、
チアキさんなりに勇気を出して新たな人生を歩みだしたエンディングでもあります。
それでもチアキさんは相談員を断ち切れない。
相談員がいる可能性に思い至りながら、相談員を拒絶できず受け入れることもできず。
心を殺すことも、心のままに生きることもできない。
色っぽいエンディングではありますが、チアキさんが自分を痛めつけている以上、
そばにいる相談員もその痛みを引き受けることにもなって、
それでもチアキさんは相談員を拒絶できなくて……と思うと、
島での拒絶はチアキさんなりに必死だったんだなあと思いました。
彼は相談員との逢瀬で、ひと時、人間に戻ります。
そして任務となればまた「人形」に戻る。己の罪を償うように。
それは、呪いと共に生きる人生です。
ただ、その呪いこそが相談員とチアキさんを結びつけたともいえます。
チアキさんは呪いを断ち切ることができません。
たとえチアキさんと相談員を結びつける呪いが、
茨の棘のように相談員を傷つけたとしても。
それは愛なんでしょうか?
それとも相談員への執着は、愛に似た、新たな呪いになってしまったのか。
呪いの連鎖を強く感じました。
弱さを断ち切れないからこそ諜報員に留まるわけで、
そういう中途半端なチアキさんの心が如実に出たエンディングでした。
クロイワ氏の遺産については、有料コンテンツ内で説明がありました。確か寄付だったはずです。
これについては正直、本編で言及が欲しかったですね。
寄付だったのですね。すっきりしました。
確かに、本編で説明してくれたらありがたかったです……><
チアキ編の各エンドの感想が理路整然と明文化されていて、頷きながら読みました。全エンド開放直後の、言葉にならない今の自分の気持ちを整理してもらえました。ありがとうございました(一方的にすみません)。
ブログ作者様は初回エンドは何だったのでしょうか?作品への理解が深く、解説考察がわかりやすかったので、とても気になってしまいました。(私は2でした)
全エンド開放した今、個人的には1が完璧なエンドだと感じていて、初回で迎えた2が色褪せて見えてしまい辛かったのです。(ハルト編の初回エンドも未来志向のエンド3だったので、自分の返答傾向は変わってないなと思います。チアキを全面的に信じきれてなかった選択肢を選んだ自覚はあるので、エンド2なのは納得してます。が、チアキをもっと幸せにできたかもと思うと悔しいです)
人がどのエンドを迎えたかを気にしたり、比べる事に意味が無いのはわかっています。
しかしブログ作者様ぐらい、どの選択肢がどのエンドに繋がるかがわかってしまっていると、初回プレイがどんな心境なのか気になります。
長文失礼しました。
囚われのパルマRefrain関連だけでなく、他の記事も読ませていただきます。
ありがとうございました。
記事を読んでくださってありがとうございます。
壁打ちブログなので読んでいただける方がいると励みになります!
拙い記事ですが、なにかしらお役に立てる部分があったのならなによりです。
初回エンドは確か1だったような気がします。
一周目のプレイではあまり細かい分析はしないで進めているのですが、
たぶん真犯人が誰だったのか気になったために1に到達した記憶があります。
ですので心からチアキさんの幸せを願いながらプレイしたのかと問われると
即答できないというのが正直な気持ちです……
(これはエンド1に到達した他の相談員の方の姿勢の話ではなく、あくまで私の気持ちの上での話です……!)
一周目の記録はどの相談員にとっても、唯一無二の特別なものです。
どのエンディングに到達したかということそのものよりも、迷い悩みながら
チアキさんとのやり取りを楽しんできた過程そのものに価値がある作品だと思います。
エンドルフィンさんがチアキさんを心配したり思いやったりしながらプレイされたのだろうと思うと、
私は個人的には、エンドルフィンさんとチアキさんの仲が深まっていく過程も、
とても素敵なひとときだったのではないかなと感じました。
もしよかったら、他の記事も暇つぶしに読んでくだされば嬉しいです。
コメントありがとうございました!
1周目がエンド3だったのですが、エンド1・2と違ってチアキを救えなかったことにトラウマ級に悲しく傷ついたもので、
こちらの考察を拝読し、まさに同じように感じておられる方がいたんだなと、力強くうなずきました。
私が自分なりに全面会の選択肢を1・2・3で分類(ブログ主様とは違う分類法ですが)して検証したところ、発見がありました。
数か所ですが、エンディング内容に直結するような選択肢があったんですね。
1では、チアキ自身の胆力や他者へのフォーカスを促し、未来への可能性を示唆。
エンディングで語られる五十鈴大使への信頼にも、偶然の再会を「奇跡を信じる」と言わしめたことにもつながります。
3は、チアキを「今のままでいい」と受容する「私(相談員)」にフォーカスすることで、2人だけの閉じられた世界に。
チアキが自身の力で変化する動機が与えられないので、あのエンドに。エンディング後は共依存が予想される。
2は、1要素を少し弱くした感じ。「時間が必要だった」と言及しているところが、エンド2の「迷い」や「時間」の布石になっている。
良かれと思って選んだ選択肢がチアキを暗い過去に囚われさせてしまうエンド3は
プレイの途中過程を否定することにも等しく、実質バッドエンドに思えて、とても悲しかった。
そもそも、プレイヤーの性格を3タイプに分けるところに無理があったのかもしれません、人間て多面的ですし。
すみません。だからどうというわけではないのですが、
素晴らしい考察をなさっていたので、御礼がてらに私の感想を書かせていただきました。
ご返信が遅くなり、本当に申し訳ございません。
示唆に富む攻略を掲載いただき、ありがとうございます!!
記事が少しでもお役に立ったなら幸いです。
こちらこそ、読んでいただいてとてもうれしく思っています。
プレイヤーの分類が単純すぎる、というご意見は私も同意しています。もう少しプレイヤーに寄り添ってもいいなと感じました。
こちらこそ、返信が遅くなってしまい本当に申し訳ございませんでした。
読んでくださってありがとうございます。もし気が向いたら、また遊びに来てくださいね!