Horizon Zero Dawn(ホライゾン・ゼロドーン)感想

  • 2019.11.05 Tuesday
  • 13:19
【PS4】Horizon Zero Dawn Complete Edition PlayStation®Hits


17歳以上対象オープンワールドアクションRPG。
プレイヤーは女主人公アーロイとして、古代文明終焉の謎、
そしてアーロイの出生の謎を解き明かしていくハンティング・アクションです。
難易度設定に「ストーリーを楽しむ」モードがありますので、アクションが苦手な方にも親切仕様。
非常に面白かったです。シナリオも面白いですし、アーロイのキャラも茶目っ気があって可愛い。
SFと部族文明、大自然が綺麗に融合されている世界観が好き。
大自然が美しいので、ワールドを歩き回るだけでも楽しめます。

前情報を一切見ずに購入したのでプレイし始めてから主人公が女の子だと気付きました。
アーロイは半強制的に自立せざるを得ない環境に置かれているため、
基本的になんでもできます。すごい。
セリフ一つとってもユーモラスで、優しいのですが甘やかさず、
自立しているけど愛嬌がある、そうしたバランスが優れている主人公でしたので
プレイしていて好感を持てました。

アーロイは立場上、ほぼ単独行動になりますが、特定の集団に所属していないからこそ
価値観や因習を乗り越えて様々な人と交流を深められたように思います。

シナリオが進むにつれて、アーロイの世界もどんどん広がりを見せていくところに
わくわくしました。機械獣のハンティングアクションも楽しい。
脳筋なので槍でぶん殴るのが好き。
以下ネタバレ感想。
アーロイ

序盤で異端者としてつまはじきにされていたアーロイが、
女神の申し子として畏れられるようになる流れで、アーロイが
怒り出すのですが、異端と神聖は、要するにどちらにせよ「異なるもの」であって
線を引かれてしまうのが因果だと感じましたし、アーロイの憤りが頷けました。
勝手に見下して避けたり、かと思えば勝手に崇拝したり。
共通しているのはどちらもアーロイ自身を見ないで判断している部分にあります。

人が困っていたら手を差し伸べられる共感と正義感はあるんだけども、
エレンドにエルサの仇討ちを依頼されたときに、「気の毒だけど私には関係ない」と
一度断るところが印象的でした。
結局協力するのですが、特に冷たく断ってるわけではなく、
単にアーロイ自身の問題とエレンドの問題を分けることができてるところが、
アーロイというキャラの成熟さを感じさせてとても良かったです。
精神が未熟だと自分と他人の区別がうまくつかず、「自分がこう感じるから
相手も同じように感じるはずだ」というような誤解につながるので。
とはいえ生まれた時から理由もなく仲間外れにされ続けて、荒野でのサバイバルを余儀なくされたら、
成熟せざるを得ないのかもしれません。

「試練」では、親切な人も愛する人も意地悪な人も、みんなまとめてエクリプスの暴虐に
殺されてしまう唐突さが、ハデスのもたらす絶望を感じさせました。
これから向き合うことになる敵を端的に表現している、よいイベントだったと思います。

世界の謎が明らかになるにつれ、一度世界が滅んでいるので、
絶望的な戦いに臨む人々の声や、プロジェクト・ゼロドーンの全貌が
明らかになるのですが、哀しみを露わにするアーロイに対して
サイレンスが冷めた反応だったのが印象的でした。
真相を知れば仕方のないことだったとはいえ、訳も分からず世界の終わりに
向き合う人々の悲痛な声は悲しい。

敵に向かって啖呵を切る姿が印象的。
絶望的な状況にあっても軽口を叩く余裕も格好いい。
最後の決戦では、お約束ながら今までのクエストで出てきたサブキャラ達が
勢揃いして感無量でした。

いろんな男性キャラから矢印が出るのも納得なのですが(公式で美少女と評されている)、
気持ちアーロイもヴァールと仲良くなりそうでにやにやしました。
ヴァールはアーロイを理解した上で気を使ってくれるのがポイント高い。
最終決戦前にエレンドが部下と小学生みたいなやり取りしてるのも面白かったです。
数多の矢印の中で笑ったのが太陽王アヴァード。格好いい王様なのですが、
想いを寄せていたエリサが生きていたかと思いきややっぱり死んでいたという状況で
なにを思ったのかアーロイを口説こうとするのですね。
無意識にエルサの代わりをアーロイに求めるアヴァードに対して、どうあっても
アーロイはお断りするのですが、断り方を選べるのが楽しい。
やんわり断ることもできますし、嫌味たっぷりに断ることもできます。
アヴァードさん普通にいい人なんだけど、強い女が好みのようです。
テブはちょっと頼りないので、そう考えるとヴァールが安定かなと思います。
エレンドはなんかこう、あと一押しというか、なにかが足りない。
とはいえアーロイは出生と世界の謎を解くことで頭がいっぱいなので、
恋愛っぽい描写はかすかに匂わせる程度しかありません。
サイレンスとの緊張感あるやり取りも楽しかったです。

エンディングは、アーロイの夢がある意味で叶って、とても良かったです。



ロスト

アーロイを育てるにあたって「お父さん」と呼ばせなかったところが、
ロストの不器用さであり、アーロイや亡くした妻子への誠実さでもあったのかなと思いました。
アーロイが義勇兵になることはロストとの別れを意味しているとわかっていても、
何年もかけて覚悟を決めて送り出す潔さが格好いいですし、ロストは師匠であり父親であると
感じさせました。だからアーロイが探し求めるのは自分のルーツであり母の面影であって、
父の面影に深いこだわりはないのですよね。アーロイにとっての父親はロストだから。
(父に関しても気になってはいたと思うけれども)

義勇兵試験の直前、ロストにアーロイが追いすがる場面は切ない。
ロストはこれがアーロイにとっての自立だと理解しているからこそ突き放すのですが、
最後はとてもロストらしくて、彼は掟がどうこうと言いながらも、
最初から最後まで愛するもののために生きて死ぬ男だったんだなと感慨深かったです。



サイレンス

知識のためなら善悪も無視する利己的な男です。
アーロイが出生の秘密を追うにあたって良き協力者ではあるのですが、
決して甘えさせない、紙一重の緊張感を保ち続ける関係が印象的でした。
アーロイにとって両親や自分の出生は見果てぬ夢であり、ここで初めて
彼女の弱さが露わになるのですが、そばにいて理解できるのはサイレンスだけ。
サイレンスはデフォルトで共感性に欠けるので(一応後でフォローしてくれる)、
アーロイの弱さに対してなかなか辛辣な反応をするのですが、
でもその厳しさの中で立ち続けることが、アーロイにとっては
必要なのかもしれないと思いました。
アーロイにはもうロストはいないのだから。
利害が一致していれば味方だけど利害が反すれば敵にもなりうる、
そういう危うさのある人だったのですが、ロスト亡き後に
出生の秘密を追うアーロイは、甘さは必要ないのかもしれません。



ティルサ長老

アーロイにとっては祖母のような人。
古代文明に明るくなくても、本質を見抜いていた稀有な人です。
ずれているようで、本質的な部分ではティルサの読みが全部当たってて面白かった。
アーロイの抱擁はほのぼのした気持ちになれました。



エリザベト・ソベック

確かに結婚して子どもを持つことはできなかったけど、
持ち前の頭脳で人類の絶滅を回避し、ガイアを生み出した彼女は
後世の人間すべての母であり女神のようなものだなあと思いました。
テッドを殺さずに一緒にプロジェクトを進められた理性がすごい。
時間がないからそれどころじゃなくて必死だったのかもしれないけど。



テッド

なんでしょうね、彼は。
彼のせいで古代文明は滅びを迎えるのですが、プロジェクト・ゼロドーン発動後も
手前勝手な考えでメンバーを殺してみたりとどうしようもない男です。
本質的に弱いのだと思う。
あと、なんか「いいことをしよう」としすぎ。「俺様が」世界を救おうとしすぎ。
罪悪感からなのだと思いますが、彼にはどこか驕りがあって、
人類の滅びを呼び込んだ後もまだどこかに驕りが残っているのですね。
だから、後世の人類が知識をうまく活用できると信じるのではなく、
「無力で純粋な人類を守るために」「不要で罪深い」知識を葬る選択ができてしまう。
それが世界の救済だと信じて。
この意識には、「自分は後世の人類より優れた存在である」という驕りがないと
出ない考えだと思いました。だから彼はずっと自分の犯した罪で頭がいっぱいで、
贖罪と称してまたメンバーを裏切る。
なんらかの形で罪を軽くしたいのだろうけど、人類を滅ぼす大罪を犯しておいて
いくらなんでもそれはちょっとない。罪を背負って死ぬことすらできないのかお前は。
テッドと比べると米国の軍事最高責任者の将軍は立派でした。
彼は大衆を欺いた罪と機械を軍事導入した罪を背負い、テッドのせいだとは言わなかった。
わざわざ記録にも残した。器の違いだなあと感じました。



ニル

人殺し仲間だと思われてるニル。
決闘を断ったときのがっかり感に笑う。



ヴァナーシャ

セクシーなお姉さん。ウーシッドとの軽妙なやり取りが楽しいです。
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