暗い日曜日−Sombre Dimanche−

  • 2009.10.08 Thursday
  • 20:47

暗い日曜日−Sombre Dimanche−

雨の降りしきる6月の地方都市。
人気のない深夜の路上で、全国を震撼させる連続猟奇殺人事件が発生した。
喉を裂き、腹を暴くその手口から、犯人は「現代の切り裂きジャック」と噂される。

だが4人目の犠牲者を最後に犯行は終息。
警察による捜査の手が及ぶのを恐れたのか、それとも次の犯行に備えているだけか。
謎と恐怖を残しながらも、次第に人々の間で「切り裂きジャック」の存在は薄れ始めていた。

――そして10月。
再び雨の季節が巡ってくる。

他者を拒絶し、閉鎖的でありながらも平坦な日常を送っていた主人公は、ある夜、悪夢の中で巨大な斧を手にした兎のぬいぐるみに遭遇する。

目覚めた主人公の前に待っていたのは、現実の形を装いながらも、徐々に狂気に侵食されていく。まさに“悪夢そのもの”の世界だった。

暗い日曜日の歌に溺れながら、浴槽で自殺した母。
日曜日の学校にしか存在しない双子の弟。
家族の死が原因となって走れなくなった陸上部の後輩。

降り止まない雨の中、主人公は“出口無し”の世界を彷徨い続ける。
その先にある“真実”の姿も知らずに――。


R-15、悪夢型殺人ビジュアルノベル。女性向け作品ですが、別にBLというわけではありません。
雰囲気のあるイラストに合わせたシナリオということだけあり、起動した瞬間から世界観にどっぷりつかってしまいます。BGM、効果音やエフェクトなどの演出も秀逸で、丁寧に作りこまれているのでこちらも生半可な気持ちでプレイは出来ません。制作者さんの本気が半端ないです。プレイする度にゾクゾクしました。
読みやすいシナリオはもちろん、イラストの雰囲気がいいですね。登場人物の細かな表情、兎の立ち絵やスチルなど、この作品にはこの絵じゃないとダメだと思わせます。仮に他の絵師さんの絵に全て差し替えられていたらと想像すると、それは全然違う作品になってしまう。どの要素が欠けていても「違う」と思わされる威力があります。ちょっとしたシーンでも演出とあいまってぴったりのタイミングで綺麗な絵が入り、読みやすいシナリオが淡々と世界を膨らませてくれます。
バッドエンドへの道筋も「選択肢を外したら全部同じバッドエンド」ということはなく、全て計算しつくされており、エンディングを埋めるのも楽しいです。特に真人と真紀の心理描写がまたいい。
終始鬱々とした雰囲気なのですが、ラストは不意に光が射すようなあたたかみのあるもので感動しました。どっぷりと世界観につかった後なので気持ちも清々しくなります。体験版をプレイしてみて興味をそそられた方は是非どうぞ。

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